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弁護士の仕事や法律

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#弁護士

弁護士の魂、職務基本規程

弁護士の魂、職務基本規程

我々弁護士には監督官庁がありません。
弁護士には高い自治が認められている一方、
弁護士の品位を保つために
厳格な規律が定められています。
それが職務基本規程です。

職務基本規程は、
我々弁護士の業務の指針になるものです。
私は、自分が何かするときや、
事務所が何か新しいことをしようとするとき、
「それは職務基本規程に違反していないか」
ということを、かなり意識します。

違反していたら100%ア

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ユニクロと無印良品活用しています

ユニクロと無印良品活用しています

弁護士をしていると、
カジュアルな服装で仕事に行くのは
ちょっと憚られます。

とはいえ、
最近はかなりカジュアルな服装で
仕事をする弁護士も増えたようですし、
私自身も、四六時中かっちりした服装だと
疲れてしまう方です。

そんなわけで、
「そこまでカジュアルなわけでもなく、
かといって肩も凝らない服装」
というのを許される限り
することにしているのですが、
そういう私にとって
ユニクロや無印良

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人の価値、弁護士の価値。

人の価値、弁護士の価値。

昨日、弁護士会主催の研修に
出席しました。
東京からその分野のエキスパートの
弁護士を講師に迎えて
実施された研修でした。

講師は私より1期下ですが、
優秀で大変お若い?方でした。

話がとても上手で
講義の内容も充実しており、
久しぶりに意義深い研修に参加したと
実感しました。

その講師の方は、研修が終わった後、
会場で参加していた弁護士に対して
(zoom参加もできた)
名刺交換をしたいと

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仕事で気をつけていること。

仕事で気をつけていること。

珍しく仕事のことを少し。

弁護士の仕事の基本は、
依頼者の利益を守ることです。

ただ、利益を守るというのは
案外難しくて、
利益が侵害されている、
あるいは侵害されていそうな状況の時に、
やみくもに内容証明を送ったり、
訴訟を提起すれば守れる…
というものでもありません。

証拠がなければ裁判に負けて、
かえって利益を損ないます。

また、相手の性格や状況次第では、
さらなるトラブルを生んで、

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新年度が始まった実感。

新年度が始まった実感。

我々弁護士の業界の
繁忙期、閑散期(があるのはまずいですが)は、
裁判所の動きと連動しています。

裁判官や裁判所職員の
メインの異動時期は4月1日。

なので、年度末の3月下旬から
年度始めの4月初めは、
裁判や調停の期日があまり入りません。

この間、ちょっと仕事が楽になります

また、7月下旬から9月初めくらいまで、
裁判所は休廷期間という夏休みです。

この間裁判所が全部休みなのではなく、

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弁護士として充実を感じる瞬間

弁護士として充実を感じる瞬間

今日は珍しく仕事の話です。

詳しくは言えないのですが(守秘義務があるので)、
本日、事務所の若手弁護士と一緒に、
とある法律相談を受けました。

ちょっと難解な部分もある話で、
どの段階で
どんな法的手段がとれるのか、
今何かすべきことがあるのか。

そんなことを、相談者の話を聞きながら、
後輩の弁護士と考え、
お答えしました。

今まであまり関与しなかった分野の問題も絡み、
頭を捻らせながら、

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他人と一緒に仕事するメリット

他人と一緒に仕事するメリット

私は以前、4年ほど法律事務所を自営していました。

事務員を雇わず、経費をなるべく抑える形でしていたので大変ではありましたが、マイペースにできるところもあり、自分では向いていると思っていました。

ですが、思うところあって今の事務所に入れてもらい、3年が過ぎました。

今の事務所は、個人を尊重してくれる事務所で、協調性がなくマイペースな私でもやれています。
そういう意味では貴重な事務所だなと思いま

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来るものは拒まず?

来るものは拒まず?

最近、弁護士は専門特化しているのが当然と考えている人が増えていて、「先生の専門はなんですか?」とか「〇〇専門の先生を知りませんか?」などと聞かれることも少なくありません。

私の場合は、家事、とりわけ離婚や親子問題を扱うことが多く、かつて東京家庭裁判所で家事調停官をしていたこともあり、「家事事件の専門」みたいな目で見られていることも少なくないように思います。

が、私は自分が家事事件の専門だと名乗

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弁護士として気をつけていること。

私は、登録時から今に至るまで、主に個人のお客様の相談や依頼を受けて仕事してきました。

企業の顧問も担当してはいます。

ですが、それも含めて、振り返ると、人対人の仕事をしてきたなあ、と思います。

仕事をする時に一番気をつけているのは、不都合なことをはっきり伝えるということです。

その方や会社の希望が叶う可能性はどれくらいあるのか、手続をとることにどのようなリスクがあるのか、長引くことが予想さ

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