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人の価値、弁護士の価値。

昨日、弁護士会主催の研修に
出席しました。
東京からその分野のエキスパートの
弁護士を講師に迎えて
実施された研修でした。

講師は私より1期下ですが、
優秀で大変お若い?方でした。

話がとても上手で
講義の内容も充実しており、
久しぶりに意義深い研修に参加したと
実感しました。

その講師の方は、研修が終わった後、
会場で参加していた弁護士に対して
(zoom参加もできた)
名刺交換をしたいと申し出され、
ひとりひとりと名刺交換していました。
私も名刺交換して
一言二言言葉を交わしました。

優秀なうえに礼儀を欠かない、
とても良い方だなと感じました。


登録して割と間もないころから、
弁護士会の会務の関係で、
とてもお世話になってきた先輩弁護士が
ひとりいました。

業界内ではとても有名な方です。

偏屈で考え方がやや偏っており、
バランスをとろうという意識がない方では
ありましたが、
自分が正しいと思ったことは
何にも屈さず貫こうとする姿勢を
私はとても尊敬していました。

が、数年前から、
その人の人としてのありように
変化が出てきたように
私には見えました。

「イエスマン」しか周りに
置かなくなってしまったのです。

その弁護士の周りにいるのは、
その弁護士を崇拝してやまない人ばかりに
なってしまいました。

私は、会務から離れてしまい、
仕事上でも接点が
なくなってしまったので、
お会いしてお話しすることも
できなくなってしまいましたが、
SNSやその他発信される情報から
その弁護士の姿を拝見して、
「ちょっと変わったな」と
感じたものでした。

10月末に札幌に帰ってくることになり、
私はその方に手紙を書きました。
これまでお世話になったことのお礼や
今後のご活躍をお祈りしますという
内容のものでした。

返信も電話も何もありませんでした。

ああ、やっぱりそういうことかと
思いました。

私はその弁護士にとって、
かわいがるべき「とりまき」
ではない。
だから、特に礼儀を尽くす必要もない。
そういうことなのだなと
理解しました。

実は、この弁護士以外にも、
東京を離れるにあたって
挨拶をしても、
非常に冷たい反応しか返さない、
無視をする同業者が
数名いました。
私は友達だと思っていましたが、
実はそうではなかったようです。

別に「礼儀はとても大事です」
などと高飛車に言うつもりはありません。

礼儀という点でいえば、
私も、年賀状もろくに書かない、
作法もいたらないところだらけの
不躾な人間です。

しかし、
「人」を大切にするかしないかは、
その人の人生のありようを左右するし、
弁護士であれば、
その人の「成功」に関わるものだと思います。
(注:「成功」とは人それぞれで、
著名になって大儲けすることだけが
成功だとは思いません。)

ちなみに、
私からのあいさつをガン無視した先輩弁護士は、
とある事件で
世間からの激しいバッシングを受けました。

「友達」だと思っていたけれど
冷たい対応を返してきた弁護士は、
弁護士会から懲戒処分を受けたことがあります。

昨日の研修の講師の方は、
今のままの姿勢でいれば、
きっともっともっと素晴らしい活躍の場を
得ていくことになるのではないかと思います。

そして、
ぜひそうあってほしいと思える方なのでした。

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