もぐら

大阪で生まれ育ちましたが20代半ばからタイで暮らしています。 二人の娘たちは大学時代か…

もぐら

大阪で生まれ育ちましたが20代半ばからタイで暮らしています。 二人の娘たちは大学時代から日本に行き、その後はバンコクでタイ人の夫と犬と暮らしていましたがこの数年は高齢の両親のことが気になり大阪で過ごしています。 日頃から「ちょっとした面白かったこと」の貯金を心掛けています。

最近の記事

これからクリスマスにチキンを食べません。

12月23日ぐらいからスーパーの惣菜売り場辺りにやたらと赤と緑を使った入れ物に入ったグリルチキンやフライドチキンが山積みになる。 えええ! こんなにチキンばかり要る??と思うぐらい、これでもかーという勢いで売っている。 鶏にしてみたら、もうクリスマスなんて鳥インフルエンザ以上の脅威でしかないに違いない。 鳥インフルエンザはその年によって流行ったり流行らなかったりがあるけどクリスマスは毎年絶対来るもんなあ。 クリスマスは、鶏には最強に迷惑な人間のイベントだ。 しかし・・・、

    • Hさんの玄関事件

      もう50年ぐらい前になるけど家のすぐそばにHさん一家が住んでいた。 どこかの地方のなまりのある言葉でよく喋る気のいいおばちゃんと無口で堅実そうなおっちゃん、そして私より2つ年上の男の子と1つ年下の女の子の4人家族。 Hさん家の子供たちとは一緒に遊んだ記憶はないけど、おばちゃんとうちの母は結構気が合うのか良くおしゃべりしていた。 当時、私は10歳ぐらいだったと思う。 夏休みのある日の夕方のことだ。 地球温暖化や熱中症などの言葉も耳にしたこともない時代ののどかな健全な暑い夏の夕

      • パーマ屋のお兄さんに怒られた

        梅雨に入って湿気が半端なく高くなると髪の毛がいつも以上に言うことをきかなくなる。 うねったり、曲がったり、ぼわんと膨らんでみたい。 私の髪の毛よ、ほんまに人の頭で勝手なことせんといてもらいたい。 私はここ数十年、刈り上げボブスタイルを続けている。 実は、お尻の下まである長い髪を頭のてっぺん付近でお団子にするというスタイルをずっと続けていたのだけど、住んでいたタイの美容師さんに 「これをずっと続けていると髪が引っ張られてコメカミ辺りから生え際がどんどん後退して禿げるで。」 と

        • 静かに降る雨音を聴きながらレコード特有のノイズを思い出す

          小学生の頃、世の中にCDどころかカセットテープも出現していなくて音楽を聴く機器はもっぱらレコードだった。 レコードは、回転するレコード盤の外側に針を落とすと針が溝と触れ合うノイズが生じる。ジジジジというその音とそれを包み込むようなミシミシとした回転の緩やかな音が合わさると、それは地面に沁み込んでいく降り始めの雨の音みたいで気に入っていた。 しばらくのジジジジミシミシの後、曲が流れ始める。 毎年運動会の前になると突如強化練習が始まるラジオ体操第一もレコードから流れる音楽に合わ

        これからクリスマスにチキンを食べません。

          小学生のときに憧れていた・・・鼻血

          教室で誰かが叫ぶ。 「先生!○○さん鼻血ぃー!」 ○○さんはポタポタ落ちる鼻血を片手で受けながら困ったように床に視線を落とす。 先生がサッと歩み寄り○○さんの鼻にティッシュを丸めて詰め込みしばらく顔を天井向けているように指示する。 いいなあ。いいなあ。 なんかかっこええ。 私は、鼻血を出したことがない。 そして、「みんなの前で鼻血が出る」という状況の主人公にずっと憧れていた。 鼻からポタポタ落ちるほどの大出血なのに当事者は別に痛いとか苦しいとかの表情を見せず、ただ「もう、

          小学生のときに憧れていた・・・鼻血

          怪奇現象が起こるようになった我が家

          8月に入って初めての土曜日。 今日は、捜索範囲を広げた。 朝から懐中電灯片手に昨日は探さなかった家具の隙間なんかも確認する。 絶対にブツは家の中にあるはずだ。 あんな物を持って外には行かない。 2日前から応接間の天井についている電気のスイッチのリモコンが行方不明になっているのだ。 リモコンがなければ電気の点け消しができない。 応接間の電気はずっと点灯したままになっている。 消せないねんもん。しゃーないわ。 応接間を出たことがなかった応接間の電気のリモコンが度々他の場所に出か

          怪奇現象が起こるようになった我が家

          「おはようございますっ。行ってらっしゃいませっ!」

          通勤の時、数日に一度最寄りの駅で聞こえてくる 「おはようございますっ。行ってらっしゃいませっ!」 の声。 市会議員のお兄さんが駅に向かう人に声掛けをしてはる。 多くの人は知らん顔で通り過ぎるみたいだけど、明らかに自分に向けられた挨拶を知らん顔するのは嫌でいつも 「おはようございます。」 と挨拶を返す。 それに対して初めの頃は、 「ありがとうございますっ。」 と言うてくれてはったけど、何度か回数を重ねると 「いつもありがとうございますっ。」 になった。 (わっ、「いつも」や

          「おはようございますっ。行ってらっしゃいませっ!」

          音だけで伝えるんだけど・・・・

          電話のように音声のみでアルファベットの間違いがないように伝える時にする音標確認。 英語だと「A for Apple」とか「B for Boy」みたいなの。 最近は、メールアドレスとかパスワードとかアルファベット使わない訳にいかない場合が多々ある。日本語の電話でも音標確認することが多いんだけど電話の仕事をしていると、この音標確認でとても苦しい思いをすることがある。 吹き出しそうになるのを耐えるのに苦しい。 あかん、あかん。面白すぎるやん。 なんでそんなこと言うのん!仕事中に笑

          音だけで伝えるんだけど・・・・

          「餡子好きは絶対に誤魔化せないで!」

          平日昼下がりのフィットネスのサウナでは、健康のためにフィットネスとサウナに毎日通っているという初老のおばさんたち数人が汗を流していた。 みんなヨガなどのグループレッスンの仲間なのか親しそうにおしゃべりをしている。 その中の「大の豆好き餡子好き」と言うおばさんの話していることがとても面白かった。 お豆さん。特に黒豆と小豆は大好きで新年には一年分の黒豆と小豆を買い、ぜんざいや煮黒豆は、常に作り置きしているという。 餡子も大好きで当然和菓子には目がない。 特に6月の和菓子として有

          「餡子好きは絶対に誤魔化せないで!」

          祖父母時代(明治生まれ)の人たちの親しい人の呼び方がすごく洒落ていた件

          千代さんは、「おっちょさん」と呼ばれていた。 徳次郎さんは、「お徳さん」だったし桜井さんは茄子作(なすづくり)という所に住んでいたので「なすくり」と呼ばれていた。 既にみんな他界されたけれど、祖父母の年代の親戚の人や祖父母の友人たちとは特別親しい付き合いはなかったけれど呼ばれている名前のインパクトは強く残っているのだ。 祖父に関係のある人でとても印象に残っている人が二人いる。 その一人が、「よっしゃん」と呼ばれていた人。 祖父の腹違いの兄だと聞いたことがある。 本当の名

          祖父母時代(明治生まれ)の人たちの親しい人の呼び方がすごく洒落ていた件

          あんまり笑かさんといてほしい・・・

          私はゲラです。 笑いを抑えられなくなって本当にツラい思いをすることがよくある。 「笑ろたらあかん。あかん。」と思うと余計に自分の中の自動ボケ・ツッコミ装置が作動してしまい何でもないことがめちゃくちゃ可笑しく思えてしまう。 笑いの衝動と闘い、負けてしまう自分が可哀そう。 そもそも聞かなくてもいいのに、なんか面白いこと言うてはるやん・・・と耳が勝手に聞き取ってしまう。 私に言うてはるのと違うのについつい聞こえてしまうのだ。 可笑しな場面に遭遇することも多い。 その上ご丁寧に頭の中

          あんまり笑かさんといてほしい・・・

          指先から父のうんこのにおいがする

          電車の中で人知れず指先を丸めた。 石鹸で何回も手を洗ったのに。 洗いすぎて爪の油分がけて白っぽくなるまで洗ったのに。 父の便のにおいが残っている気がしたのだ。 92歳の父は、数年前から脚が弱り自力で立てない。 つかまるところがあればつかまり立ちをするが何もないところは這って進む。 排泄も一人では上手くできず常におしめを着けている。 本人はおしめに排泄をするのが嫌で這ってトイレに行く。 おしっこをする時、手すりをもって立ち上がり便器に向かってするのだけどいつも上手くできず床が

          指先から父のうんこのにおいがする

          「篠原涼子プロデュースのシャンプーの・・・」と電話がかかってきた。

          はッ? それってもう半年以上前に「解約しますっ!」て連絡したやつやん。 私は、シャンプーの広告にめっぽう弱い。 中学生の時から癖毛の髪が気になって仕方なかったのだ。 サラサラのストレート髪は憧れだった。 私の髪は縮れ毛というよりうねり毛というのか変なクセがある。 周りの人には「そんなん気にせんでいいやん。」て言われる。 でも、「他人の髪やから気にならんか知らんけど私は自分の髪がこんな風にうねってるのが気になって気になってしゃーないねん。」と思っているのだ。 もう還暦に近い後

          「篠原涼子プロデュースのシャンプーの・・・」と電話がかかってきた。

          電車の中で化粧する人を見るのは「坊さんが屁をこいた」をしているような感覚になってしまう

          「電車の中で化粧する人を見かけますか?」というアンケートがあって、 ①「全く見ない」 ②「時々見かける」 ③「しょっちゅう見る」 から一つ答えを選ぶとしたら。 私は、③「しょっちゅう見る」だ。 毎朝の通勤電車でいつも乗る場所の座席に座っている若い女性が必ず化粧しているのだ。目を集中的に。 昔は、私の認識では電車の中で化粧をするのは「おばさん」だった。 公衆の面前であることも一向にお構いなしでベース作りからメイクアップまで仕上げて変身してしまう過程を人に見られても気にしな

          電車の中で化粧する人を見るのは「坊さんが屁をこいた」をしているような感覚になってしまう

          めちゃくちゃかっこいい遅刻の理由

          今朝の通勤時、JRの車掌さんのイライラしたアナウンスが聞こえて来た。 「ドアが閉められませんっ!手荷物をお引き下さいっ。」 ・・・・そらそうやろ。 車掌さんがイライラするのもよく分かる。 このアナウンスも3回目。 ドアの開け閉めを繰り返すも何処かのドアで誰かの荷物がはさまるのだろう。何度もとなるとそら車掌さんもイライラする。 私も、「えっ!またかいな・・・」って思った。 荷物の持ち主にしたら、 「こんなに満員やったら引くにも引けんわ。」 と思ってはるかもやけどなんせ電車が

          めちゃくちゃかっこいい遅刻の理由

          道端で出会ったネコ

          長女と歩いていたら一匹のシャムネコが道端にいた。 手を出して「チョッ、チョッ、チョッ」って呼んでみたら近づいて来た。 どこから来たのか、野良猫さんなのか、飼い主さんがいるのか、分からない。 なんとなくヨレヨレだから野良猫さんかなぁ。 でも、怖がらずにどんどん近寄ってきて脚に身体を摺り寄せる。 よく言えば人懐っこい。 悪く言えば慣れ慣れしい。笑 あまりにかわいいので私も娘も独自に名前を付けて呼んでみる。 娘「ティアラ!」 私「ニャン吉!」 ・・・・・なんやこの

          道端で出会ったネコ