マガジンのカバー画像

創作シリーズ

89
Aoyが過去に創作した作品集です
運営しているクリエイター

#エッセイ部門

[創作]現代の泡沫

[創作]現代の泡沫

現代の泡、彼らは消える。

泡沫、パッと膨らんで、フッと消え入る。

そんな彼女が可愛かった。

かっこいい大人が、かっこいいままだったから。

みんな泡沫になっちゃった。

誰にも見られないで、誰にも知られないで、

僕だけがそれを知っていて、

そして彼女はいなくなっちゃった。

自然は、動物。宇宙は、愛。

人間、欲。

どうにもならないさ。

こればっかりは。

しかし、どうかね、私たちは

もっとみる
[創作]あなたに罪はなかったのよ

[創作]あなたに罪はなかったのよ

あなたは社会のひずみに巻き込まれ、心に傷を負った。

生まれた時はまんまる、だった。

でも大人たちがそれを歪めた。

ただそれだけのことよ。

この20年の地獄は、

あなたのまんまる、を、あの卑しいしかく、が、取り囲もうとしたからだよ。

あなたを枠で囲おうと、圧力をかけたからだよ。

そのひずみで、あなたはおかしくなった。

ずっとずっと20年、

あなたには何の罪もなかったのよ。

何の罪

もっとみる
[創作]見つけてくれた

[創作]見つけてくれた

高まる不安とノイローゼを超えて、見えた世界にはやさしさがあった。"あたたか"があった。

辛く苦しい過去はあっただろう。

どんなに峠を越えてみても、さらに高まる不安があったろう。

長い長い闇を抜けて、

あなたは今ここにいる。

自然はいつも私を見ていた。人は私を見なかった。

人は私を見なかったが、自然はずっと私を見てくれていた。

私が思い煩う春を送っていたときのこと、

私がどうしても嫌

もっとみる
[創作]大学?君はそんなものに固定化される人間じゃない。

[創作]大学?君はそんなものに固定化される人間じゃない。

大学でも、高校でも、中学でも、小学でも。

あるいは職場か、家庭か、肩書きでも。

そんなもののために君は固定化される人間じゃない。

人間の尊厳はそんな薄っぺらいものじゃない。

人間の尊厳は王者のようなものだ。

仕事に、私が、行く。のではなくて、

私が、仕事に、行く。この順番だ。

私たちはそんなにか弱い存在なのか?

私たちはそんなに一つの指標で断定されうる人間なのか?

違うだろう。

もっとみる
[創作]願いの創作を続ける理由

[創作]願いの創作を続ける理由

「それは生が生きるに値するということを書き続けていることが、その抽象化した願いが、最大の逃げであり、最大の逃避だからだ。

仏教的に言えば解脱になるのかもしれない。しかし今の現代は解脱に目がひらかれるような時代ではないことを肌で感じる。

今日風の言い方で言えば"逃避"だ。安全な場所への"避難"だ。

願い、の創作を続けることは自身を逃避させることに他ならない。

でもそれは責められるべき逃避では

もっとみる
[創作]私たちには何が許されているの

[創作]私たちには何が許されているの

やるべきことは早くやらなければいけない、そう言われますが、じゃあ無理して早くやったらうつ病になります。

苦しみに苦しみが及ぶ学校に、私はもう、行けない。

世の中の理不尽-あなたたちはこれ以上何を望みますか?

子どもたちがたくさん死んでいったというのに。

あなたたちはまだ正解を提示しますか?子どもが不登校になったというのに。

そもそもあなたたちは"努力"をしたことがおありですか?

努力の

もっとみる
[創作]さあ法則という青春を!

[創作]さあ法則という青春を!

心の不調や、色々な苦難、人生の苦境を乗り越えられた方は、そこから一つの秩序を見出した。

それはきっとおっかなびっくり生きていた自分と、その自分を生かした何かを、見つけようとする作業だった。

そうして過去を内面で述懐し、過去を細分していくとで、未来を繊細にした。

その人たちは繊細で彩りのある未来を生きる。

きっと彼らは一つの法則を見つけ出した。
「人生とはこうである」このような一つの法則を。

もっとみる
[創作]街を散歩、私は私。

[創作]街を散歩、私は私。

もう遠くになりそれでいて鮮明になった過去を持つ旧友と、ふとした感慨に一緒に散歩をする。

あるいは私が1人で街を見る。建ち並ぶタワーとその間に茂る街路樹との間を、楽しさそうな往来とに混じって。

私は私だ。

何ものにも変えられず、何ものにも翻されることのない。

私は私だ。

街は私の効力を最高に、人々は私の人間性を究極に保つ。

街と人、それだけで十分である。

私はいつだって、私だ。

[創作]ゆかい、ひょうきん、笑い、ユーモア!

[創作]ゆかい、ひょうきん、笑い、ユーモア!

いつだって僕たちはふざけていて、

いつだって僕たちは笑っている。

空には笑みが溢れてて、

地には愛が包んでる。

みなが真剣になりすぎる世の中で、

虫かごと網を片手に走り回る!

ああ、

ゆかい、ひょうきん、笑い、ユーモア!!