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創作シリーズ

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Aoyが過去に創作した作品集です
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記事一覧

[創作]やっと彼らと同じ

[創作]やっと彼らと同じ

私の情報発信が認められて、ある程度の金銭を稼げるようになってよかったのは、ずっと同じになれないと思っていた友人と同じになれたことでした。

ああ、やっと私も彼らと同じく肩を並べられる社会人になれたのかな。

ずっと無理だと思ってた社会人に自分はなれているんだ、そこに安堵を感じたのです。

社会人になることもできたので、バイトを始めようと思います。

とにかくその場で見たいんです。社会が、一つの共同

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[創作]利他の手垢

[創作]利他の手垢

「そうか、君の親は人の役に立つ、そのことを最も重視するのだな。人の役に立ってこそ、人は立派であれる。それでいてこそ人は生きる意味があると。」

「君の親は働かざる者食うべからず、そう言うわけだな。目に見えて何か人に奉仕をした人間だけが、理にかなってその人生を終えると。」

「人と波風立てずにうまく人とやれた人が死ねると...。」

「笑わせるな!人の役に立つ、人様のために、我慢が仕事?自分を抑える

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[創作]この世の最もな不思議

[創作]この世の最もな不思議

世間の偉人を、これまた別の偉人が垣間見た。

そうして偉人を見た偉人はこう言った。

「私にはかねてより分からないことがあるのです。この世で最も不思議なことです。なぜあの人は人を殺していないのか。それだけが最も分からないのです。」

これに答えて偉人は言う。

「私も何故人を殺してないのか分からないのです。しかしながら人を殺すなどというつまらぬ戯言を殺したのだと思います。さながら性悪説ですね。しか

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[創作]諸問題の根源

[創作]諸問題の根源

「なあ相棒、一つ約束してくれるか。この先も意見交換をしよう。今やる仕事を最高のものに仕立て上げよう。その人間の底力を信じよう。またその鮮やかな希望と繊細な世界の彩りに、夢を見よう。ただそれだけを約束してくれるか。」

「ああ、いいとも。もとよりこの世界の暗闇を俺は知っているし、その中を覚悟で生き抜いてきた自負もある。その情、受け取る。これから苦難が訪れた時には共に橋をかけ、素晴らしい師と出会っ時に

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[創作]演奏と印象

[創作]演奏と印象

後期から注目され出したピアニストの演奏会が行われた。

たくさんの著名人も集まり、観客は多かった。

国を代表する有名な小説家の夫妻も来場した。

ピアニストは、ゆっくりと現れ、その演奏が始まった。

しかしそのピアニストは特段目立った技術は何も披露しなかった。

観客たちは少し、ガッカリするような様子を見せた。

有名な小説家の夫人がその小説家である旦那に話した。

「素晴らしい演奏でしたね。あ

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[創作]一つの環境

[創作]一つの環境

何か一つ、自分の居場所があればよかった人たちに。

何か一つ、自分を生きていてもいいと知らせてくれる基準があればよかった者たちに。

どうかみなが人並みの幸せと環境を手に入れれるように。

どうかみなが一つの繋がりに喜びを見出せるお仕事であるように。

そんなの叶わぬ願いだとしても、ただ祈るばかりその縁に恵まれることを。

ただただ、ただただ・・・

[創作]気が狂うのを防ぐゲーム

[創作]気が狂うのを防ぐゲーム

深く自己否定感を育ててしまった人間は、社会の中に溶け込むことが容易ではないだろう。

故に1人でいる時間がとりわけ長いだろう。

そんな中で気が狂わないようにするゲームである。

「やばい、ここ1ヶ月誰とも話していない。しかし行きつけのカフェと週に一回の友人と会える授業だけは行くことができる。

あのおじさんの動画を見よう。あのおじさんの動画は心を落ち着けられる。あのおじさんはそこまで生を深く考え

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[創作]ささいな言い合い

[創作]ささいな言い合い

「そこんところの努力が足りないんじゃないか?」

「申し訳ないですが、努力はしましたよ。おそらく努力は日本で相対量的にトップだと思います。私は自分の他に心象風景が言葉になって3千文字を超えることもあるメモを700日書いて、それを誰にも知られてない人間を他に知りませんよ。」

「う、うむ・・・。」

「巨大なエンジンなんですよ。巨大なエンジンが搭載された飛行機がここにある。だけどそれを走らせる滑走路

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[創作]誰もあなたを責めないわよ

[創作]誰もあなたを責めないわよ

「いいえ、もう、あなたのことを誰も責めないわ。あなたが誰よりも人のことを考え、あなたが誰よりもあなたを克己したから。」

「そうかい。。?」

「ええ、それにもう私たちには残されたことはないわ。もう、私たちの教え子の彼ら彼女らが、世界を創っているのよ。彼らは強いエネルギーを持ちながら、それでいて克己を知ってるわ。あなたの成果よ。」

「そうか、ではもうわしらはいつ死んでもいいな。」

「ええ、そう

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[創作]才能のある子たちを戒める現代社会たちよ

[創作]才能のある子たちを戒める現代社会たちよ

「やっぱり、僕にはダメだったみたいです。僕は機能不全の出身だから、愛というものを知らない。愛というものを知らないで、みんなから愛される作品を作ろうだなんて、もとから叶わぬ夢だったのかもしれません。」

「いや、君はよくその機能不全でここまでやったよ。いいかい、愛がないということは、それだけ最も愛に近いということだ。愛が自分にはないと自覚することは、それが最も愛を持つ者の思考だ。君はできる。今は体調

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[創作]生まれ直し、春

[創作]生まれ直し、春

春の新芽が萌えている。

日の光を浴びて桜が咲いている。

脚を覆う雑草、半年ぶりのコンクリート。

長い長い冬だった。永い永い闇だった。

生まれ直しの春が来た。生きる喜び、春が来た。

白鳥は一つの矢印になって、飛行していく。

過去を生き抜いた春が来たのだ。

新しく町の中にできたカフェの看板が、反射している。

愉快な人々の往来に祝われて。

[創作]孤独の間

[創作]孤独の間

1時間14分、

こいつ、この孤独の間で、74分耐え抜いたのか?

孤独の間は絶対的自立不可の空間ではなかったのか...?

1時間、だと。

1時間こいつは、心の支柱が無い状態で耐えたと言うのか。

これはどういうことだ?

少なくとも人間では、ない。

人間ではないぞこの人物は。

何も無い、空間で、こいつは何を、持っていたのだ?

憎しみ、だと??

そして憎しみが転じた愛、だと??

嘘だ

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[創作]現代の泡沫

[創作]現代の泡沫

現代の泡、彼らは消える。

泡沫、パッと膨らんで、フッと消え入る。

そんな彼女が可愛かった。

かっこいい大人が、かっこいいままだったから。

みんな泡沫になっちゃった。

誰にも見られないで、誰にも知られないで、

僕だけがそれを知っていて、

そして彼女はいなくなっちゃった。

自然は、動物。宇宙は、愛。

人間、欲。

どうにもならないさ。

こればっかりは。

しかし、どうかね、私たちは

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[創作]ゲラゲラ相対化

[創作]ゲラゲラ相対化

笑おう!ゲラゲラゲラゲラと!

若者ほど笑えないんだよ。若者ほど笑う時間が少ないんだ。

足りてないからだよ。

まあもっとも、年をとってさえ笑えない人も多いけどね。

ゲラゲラゲラゲラと、僕たちは笑っている。

これ、相対化!

私たちはゲラゲラゲラゲラと笑おう!

これが本気でやった人とやってない人の差よ!!