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[創作]才能のある子たちを戒める現代社会たちよ

「やっぱり、僕にはダメだったみたいです。僕は機能不全の出身だから、愛というものを知らない。愛というものを知らないで、みんなから愛される作品を作ろうだなんて、もとから叶わぬ夢だったのかもしれません。」

「いや、君はよくその機能不全でここまでやったよ。いいかい、愛がないということは、それだけ最も愛に近いということだ。愛が自分にはないと自覚することは、それが最も愛を持つ者の思考だ。君はできる。今は体調不良なだけで、それが落ち着いたらきっと、素晴らしい作品を君は作ることができる。」

「そう、ですか...。僕はそんな作品を、作れますか..。」

「ああ、作れるさ。君は25年も、暗闇にいたんだろう?誰よりも暗い暗闇にいたということは、それは光と変わらない。」

「ありがとうございます...。僕は、もう少しだけ、頑張ってみようと思います...!」

「ああ、今はゆっくり休むんだ。ゆっくり休んで、ふと君の中に眠る詩や歌詞たちが浮かんできたら、もう一度連絡をして。待っているから。」

「ありがうございます。また必ず、もう一度自分の人生を歩んでみたいと思います。このご恩は忘れません。」

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