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未練に引っ張られてひとりで立てない夜を誰かに一緒にいてほしい

できるなら一人でも立てるようになりたい。

例えばここでこんなことをひとりで泣きながら書くしかない夜。

1人が悲しくない人ならこんな感覚で眠れない夜を迎えることもないのにと思う。

あの人への未練はないのに、あの人といた毎日のあったたかった記憶への未練は消えない。

思い出だから美化してるわけでもなくて。

当時から当たり前みたいな顔してるこの毎日はいつかなくなるかもしれないって思ってたし。でも、なくならないかもしれないなって薄っぺらな希望を持って生きていた。

そんな曖昧な関係は簡単に消えた。

他人に期待なんてしないほうが良いんだって思って。

自分のことを大切にしたいと思った。もう何回も何回もそんなことを思ってこの1年半を過ごしていた。

辛さが和らいでいくことも感じた。

でも、いま好きな人がポロッと出す「前の恋人への未練が消えない」雰囲気に、私も全部持ってかれそうになる。

付き合っていた思い出はきれいなものだけじゃない。
毎日小さな喧嘩はあったし、「家族みたいな」図々しさが二人の間にあった。

でもきれいじゃなかったあの日に、自分の本音も人との向き合い方も色濃く全部詰まっていた気がして。

試行錯誤の毎日は、一生分人と向き合った日々な気がして。

あれを超える色濃さなんてもうこの先絶対にないと思う。あんなに人と争ったり泣いたりして、何時間も会議をしたり、一人で生きるほうが楽なのかもしれないって思いながらも大切って気持ちだけで乗り越えた毎日。

簡単に忘れられるはずがない。

それでもあの恋は死んだ。


死んだ人への後悔は消えないように、未練なんて消えないと思う。

でも消せなくて辛い気持ちがとてもとてもわかる。

わかるから、好きな人が前の恋人に未練があるような素振りをされると、どうしようもなさに心臓が辛くなる。

死んだ人のことを思って胸が痛い人を見て、幸せになってほしいし悲しいと思う感覚が近いのかもしれない。

それに、私はその未練とやらがなくなった延長線上でようやく考えられる存在として置かれてるとしたら、一生私の番なんて来ないと思う。

誰かの気持ちなんて天気と一緒で動かせない。

それなのに人に期待したり、人に共感したり、他人のことを考えてしまうのが辛い。

私だけの軸を持って、私の人生の希望を作って、そのリストに合わない人は弾いていけたら良いのにって思う。

譲れないものなんて、一つもなかったのかもしれない。そのかわり、譲るから、消したくなかったことが、いま先に進めない一番の原因なのかもしれない。


失恋の傷って、いつどこで消えるんでしょうかね。

たった3年半の恋愛を、1年半引きずれてるなんて相当真剣だった。 と、思いたいだけかもしれない。

私は別フォルダで保存していると思う。


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