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熱々餃子とジョッキビール飲みながら桃鉄の話がしたい

友だちがどんどん結婚していく。

自分の結婚に焦る気持ちとかはないけど、友だちが少しだけ言いづらそうに結婚報告をしてくるたびに気まずさのおすそ分けで胸が痛くなる。

気を遣わせてしまってごめんね。

大丈夫じゃない時もあるけどそれごとそろそろ慣れてきたよ。

大切な君が結婚するなんてすごくすごく嬉しいよ。

でも私にも君みたいに幸せな気持ちがにじみ出る結婚報告をしてた未来があったのかなーなんて思わなくもないよ。
(いや、したとて大量の元カノほぼ全員浮気で別れてる男だ。結婚しても駄目になってただろう。つかの間の喜びだっただろう、と自己解決するけど。)

幸せそうな友だちが少しうらやましく見えるのはぜんぜん否定できない。

誰かと当たり前に時間を過ごして、何気ない会話ができることそれ自体がすごくうらやましい。

ひとり暮らしをしてからしみじみと感じるけど、常に会話に飢えている…こんなに人と話したくなるんだ自分って驚いているくらいだ。

駅前の花屋さんがとうとうクリスマスローブを置き出した話とか、カルディで次に買うコーヒー豆どんなやつにしようかとか。最近本を断捨離したいけどどこに送るのが良いかなとか、陶器市で掘り出し物の土鍋でも探してみたいとか。そんな話でいい。

会話する人がほしいから恋人が欲しいって、老後みたいな考えかただけど真剣だ。

あともう一つ恋人というか身近に人がいてほしくなる理由があって、それは駅前の餃子屋さんだ。

いつも通る道にちょこんとした屋台風のお店ができていた。赤いテントが店先についていて、路面に折りたたみのテーブルと4人がけのイス。店内も12人くらいしか入らなそうな、小さな餃子屋さんができていた。

通りかかるたびにいい匂いとジュゥゥっていい音と、楽しそうな声が聞こえてきてすごく行きたくなる。

コンパクトすぎて一人だと入りづらいお店だけど、誰かが近くにいてくれたら絶対行ってたと思う。

むしろ誰か一緒に行ってくれたら恋人がほしい理由の30%は解決する気がする。

そんで餃子とビールで乾杯して、桃鉄で1番好きなカードはなにかとかそんな話がしたい。

ビールを飲む友達は妊婦になって、カシスオレンジが好きな友達はママになった。餃子が好きな食いしん坊は今では大阪の人に。

餃子とビールは文化だなあ。

夜の餃子とビール文化が終わりかけていて、子連れテラス席ランチの文明が開花し始めてるみたいだ。

新時代に移る前に私はまだ餃子ビールの時代をすごしたいよ。


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