中島 桃果子 / Mocako Nakajima

日本の小説家&根津のCafe&Bar「イーディ-Innocence Defin…

中島 桃果子 / Mocako Nakajima

日本の小説家&根津のCafe&Bar「イーディ-Innocence Define」の女主人/志磨遼平とお酒、芝居とノーランをこよなく愛する。昭和初期に詳しめ。デビュー作「蝶番」とイーディの名前の由来小説「誰かJuneを知らないか」の電子版が幻冬舎より7月10日(水)同時発売!

マガジン

  • 月イチがんこエッセイ『Tokyo発シガ行き➡︎』

    滋賀県の本屋さん「がんこ堂」にて展開中の、 月イチエッセイのアーカイヴ。 <配布場所>がんこ堂守山店、守山駅前店、守山市立図書館がんこ堂カフェ、がんこ堂石山駅前店、and イーディ... 挿絵/ 杉田美粋[2018~2020.1月号] Design/ 渡瀬都[2019.11月号〜2020年10月号] Design/mumumoonDesign[2020年12月号〜現在]

  • 「月モカ!」(2021-現在)

    月モカアーカイヴと新しい月モカを同じところに入れているととても見にくいことがわかりましたので新しい「月モカ」はこちらに追加していくことにします!

  • ✴︎ひとかどアーカイヴ✴︎ by イーディ

    物語珈琲、お酒と2階があるお店「Innocence Define✴︎イーディ」の日々のアーカイヴ。女主人が綴るここでの日々の記録はいつか「ひとかどの文化史」になるのか。 https://twitter.com/InnocenceDefine

  • 『すきとおる』5/15連載開始!

    中島桃果子(イーディ女主人)が書いた珠玉の春の物語「ソメイヨシノ(2009)」は誰も知らない夏の短編「すきとおる」に続いていました。 14年の時を経て、神保町のパリ(PASSAGE Bis!)のために蔵出し連載される宇宙(そら)と実環子の“さるすべり”な夏、をご堪能ください。。

  • 「時雨美人伝」By かぐらむら

    神楽坂のタウン誌で連載中の長谷川時雨の評伝「#桃果子の時雨美人伝」のこぼれ話マガジンです。こぼれてない話も入ってます。 https://kaguramura.jp/archive/writer/2/ (↑評伝「桃果子の時雨美人伝」はここから一括で読めます!) こぼれ話の方は有料の予定していましたがそうすると密封性が出てしまい時雨さんを伝えるべく評伝を書いている意味がなくなってしまうので無料にすることにしました。丁寧に頑張っとるねぇとか「ふむふむ」と思って応援くださる方はお賽銭チャリリ♪ でお願いします。笑。 連載記事のアーカイヴも順次公開していきます、よろしくどうぞ☆

最近の記事

  • 固定された記事

📣✨中島桃果子のデビュー作「蝶番」と渾身作の「誰かJuneを知らないか」が衝撃の電子復刻を果たし7/10にKindleで発売!

震災の影響などで絶版になってしまいこの数年の間は図書館などで借りてもらうしかなかった女主人のデビュー作「#蝶番」と、発売時は絶対ベストセラーになると思っていたのにならなかった2012年の渾身作「#誰かJuneを知らないか」が、このたび電子版( Kindle)にて復刻され7月10日に幻冬舎から発売されました❣️🥳✨ この数年間たくさんの人に「デビュー作(受賞作)を読んでみたい」と言っていただいたり特に2019年に栞とイーディをはじめてからは「栞ちゃんとモカコさんの出会いのきっ

    • 【NEW✨最新号】『#Tokyo発シガ行き➡︎』 "境界線、溶ける"by 月イチがんこエッセイ

      続きはこちら↓(pdfデータ)です。 DLしてそのままでも、プリントアウトしてでも。プリントアウトされる方は出力時に「レイアウト」を選択しa4に4ページくらいプリントできる設定にするのがオススメ。わたしはゲラ直しの時、そうしてます。 かの地震での被災もあって長らく絶版になっていたわたしのデビュー作「蝶番」〈2009〉と絶対に!ベストセラーになると思っていたのにふるわず、おそらく断裁されてしまった渾身作「誰かJuneを知らないか」〈2012〉が今月まとめて幻冬舎から電子書籍で

      • 月モカ!!vol.284「降って湧く話」

        「あなたに降りてくる言葉は、宙から降ってきてるんじゃないと思うよ。あなたの周りに水がこう、たゆたうようにあって、そこにもともとあるっていうか……湧いてきてるんだと思うよ。だからもともとあなたの中にあるものだと思うよ」 南滋賀でこの言葉を聞いた時に非常に肚落ちしたというか、自分が湖や泉のようなところに”ぽよん”と浮かんでいて、自分が雨のように降ってきていると感じていた言葉たちは、水たちが引き合って呼応している現象であって、つまりは降ってることと湧いてることは同じなんだという感

        • 【2024年6月号】『#Tokyo発シガ行き➡︎』 "諸行無常の響き"by 月イチがんこエッセイ

          続きはこちら↓(pdfデータ)です。 DLしてそのままでも、プリントアウトしてでも。プリントアウトされる方は出力時に「レイアウト」を選択しa4に4ページくらいプリントできる設定にするのがオススメ。わたしはゲラ直しの時、そうしてます。 2024年上半期および2023年の一部のバックナンバー更新に近々勤しみます!お待たせしてすみません!

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        📣✨中島桃果子のデビュー作「蝶番」と渾身作の「誰かJuneを知らないか」が衝撃の電子復刻を果たし7/10にKindleで発売!

        マガジン

        • 月イチがんこエッセイ『Tokyo発シガ行き➡︎』
          42本
        • 「月モカ!」(2021-現在)
          68本
        • ✴︎ひとかどアーカイヴ✴︎ by イーディ
          23本
        • 『すきとおる』5/15連載開始!
          8本
        • 「時雨美人伝」By かぐらむら
          13本
        • 肉体の贅沢/魂の謳歌
          0本

        記事

          月モカ!!vol.283「とある土曜の夕方、上島珈琲で」(後半)

          小学校の頃、集団下校というのがあって、運動場に家が近い子供たち同士集まってまとまってから帰るというのがあった。同じ区画にさとこちゃんという女の子がいた。その日さとこちゃんはずっと泣いていて、でもその理由が誰もわからず先生たちも困っていた。今でもあれがなんだったのか。 厳密に聞かれるとよくわからないのだけどその時わたしは瞬時にさとこちゃんの魂へと感化した。 (家に帰っても誰もいないから)  これは文章だがその時さとこちゃんの感情はわたしの肉体に憑依した。 わたしは「そうなん

          月モカ!!vol.283「とある土曜の夕方、上島珈琲で」(後半)

          月モカ!!vol.282「とある土曜の夕方、上島珈琲で」(前篇)

          「ダスターはありますか!?」  と、隣から大きな声が聞こえたような気がしていたが声を発したのは自分だった。土曜の夕方で店内は混雑しており店員さんはオーダーを捌くのに忙しくカウンターの中からダスターの場所を口頭で伝えるのが精一杯だった。わたしはバッシングのところに置いてあるグリーンのダスターを手にとりテラスに出て、小さなガラガラを片手に握りしめたまま立ち尽くしているおばあちゃんのところに駆け寄った。おぼつかないもう一つの片手の上に乗せられた黒いそのトレー、その上で溢れたクリーム

          月モカ!!vol.282「とある土曜の夕方、上島珈琲で」(前篇)

          月モカ!!vol.281「Be romantic...」

          Don't panic, be romantic...誰が考えたんだろうか、このポエムキャッチは…まったくすばらしい。 半身浴をしたあと陽が沈んだばかりの薄い桃色水色のような室内にこのキャンドルを灯して、洞窟にしたたる水滴の音を流していたら「解放」という感覚が降りてきて、5月はこれを大切にしたいなと思った。 このキャンドル、なにがすごいって37℃、顔に塗れる美容液でできている。まさにbe romantic!笑 "解放"って色々あるけど、じぶんに対して「頑張りすぎてしまうと

          月モカ!!vol.281「Be romantic...」

          月モカ!!vol.280「話にならないような出来事も1年経てば『お話』になる」

          どうも。先週の月曜日は45歳のお誕生日当日でして、 月モカを書いてから出勤しようと思っていたのですが間に合わず、スキップする運びとなりました、お許しください。 4/2〜6日の土曜日までは我が店イーディで盛大なバースデーウイークを行い、予想を超えるお客様に来店&お祝い🥂✨いただきました。 一年前の誕生日目前に肺炎になり全ての売り上げと健康をロストしたことがもはや思い出、そのロストをロストで終わらせまいと「K・192」をものすごい速さで書き上げ賞に出した日々も、新しい45歳のバ

          月モカ!!vol.280「話にならないような出来事も1年経てば『お話』になる」

          月モカ!!vol.279「ゾレアが大変効いて/いつかまたメインストリームに戻るそれ」

          どうもみなさま、先週の月曜と比較するとまさに蘇ったと言っていい、 モカコです。先週重度の花粉症が日常生活を侵すレベルまで来ておることについて述べたモカコですが、無事先週の木曜の採血結果で「重度スギ花粉症と診断されまして、そしてなんとその日に!ゾレアを打つことができまして、今週ようやく自分にとって「まともで健全な世界」に戻ってこれました。 (↑Canvaで作成したゾレア注射速報はこちら) 先週の水曜の段階で、火曜の営業中に吸った花粉により一日中朦朧&ぐったりしていたので、我

          月モカ!!vol.279「ゾレアが大変効いて/いつかまたメインストリームに戻るそれ」

          月モカ!!vol.278「まわりにどう見えてるかは問題じゃない」

          タイトルなんか自己啓発めいてますが、そういうエッセイではなく花粉症の話です。いやあ、まずい。ひどい。酷すぎる。 そんなわけでとうとう今年「注射」というフェーズに踏み込むべく朝の8時半から病院へ行ってきた。ゾレア、という新しい注射らしい。 そもそも体が弱めなのでステロイドは回避する選択で新治療ゾレア。 と言っても病院に行ってすぐ打てるわけではなく採血をして重症度をまず診断するらしい。 26歳の誕生日を迎える頃に本格的に発症してもう15年以上重めの花粉症であるわけだが「重め」で

          月モカ!!vol.278「まわりにどう見えてるかは問題じゃない」

          月モカ!!vol.277「やまびこのようには早くない」

          3月になり「K192」を書いた4月頭からまもなく1年が経とうとしている。 もう1年!? すっごく早かったような気もするし濃い1年だったから「やっとこ1年」というような感じもする。そもそもK192を書いた最大のモチーフ(動機)が去年の3月の我が店イーディの売り上げが、作家業より長く酒場で働いてきた自分として「酒場文化の終焉」を感じさせるような前代未聞の数字だったことがきっかけなのであるから、文学ではなく売り上げとして「K192後」を語るとするならば、長い、非常に長い旅であったが

          月モカ!!vol.277「やまびこのようには早くない」

          【2023年11月号】『#Tokyo発シガ行き➡︎』 "ふぞろいな我々の晩秋オーケストラ"by 月イチがんこエッセイ

          続きはこちら↓(pdfデータ)です。 DLしてそのままでも、プリントアウトしてでも。プリントアウトされる方は出力時に「レイアウト」を選択しa4に4ページくらいプリントできる設定にするのがオススメ。わたしはゲラ直しの時、そうしてます。 10月号も近日中にupします!

          【2023年11月号】『#Tokyo発シガ行き➡︎』 "ふぞろいな我々の晩秋オーケストラ"by 月イチがんこエッセイ

          月モカ!!vol.276「歯と神社と模様替え」

          先週は朝いちで月モカを書き終え、ようやくルーティーンが整い、先週のタイトル通りいろんなことが「くるくる回り」始めるかと思っていたが、 非常に重たい案件が月曜の深夜に舞い込んで来て「そのこと」で生活のリズムが完全にしっちゃかめっちゃかになる1週間を過ごした。なんとかリセットして月曜には通常に戻したいと思っていたが、本日木曜である。悔しい。 悔しいがこれが今の自分の力量である。金曜の深夜には無事、ラジオ深夜便で「はじまりのものがたり」が朗読されました。ありがたい。朗読してくださっ

          月モカ!!vol.276「歯と神社と模様替え」

          月モカ!!vol.275「回る、回る、くるくるまわる」

          あと昨日の「#日曜TUBE📚」でも話しました! タイムテーブル[23:42]くらいからです。本日の夕方までにはチャプターついてるかと思われ。 回り出した。それだけ。重たい石の歯車を押せども押せども回らない、そんな3年を過ごしていたから、回り出したことには気づく。 まさにローリング・ストーンズ♫♩旋律を伴って。 回りだすと「上昇」と「回転」はまた違うものなのだと知る。 月モカの読者の方や我が店イーディの常連陣にとってはもう「何度も」聞いた話だと思うが最近わたしを知って今これを

          月モカ!!vol.275「回る、回る、くるくるまわる」

          月モカ!!vol.274「土曜だけど月モカ、そして”ラジオ深夜便”」

          皆様。2024年の中島桃果子がなんだか「キテいる!」んだが色んなことが一気に動き出して時々「間に合わない」問題で今週月モカが月曜にあげられずあろうことが土曜になってしまい申し訳ありません。2023年のモカコでしたら今週は飛ばして来週の月曜にあげてたところですが2024年の中島桃果子はそうはいきません!ということで土曜だが書く。しかし土曜というのは酒場女主人は時間という怪獣に追いかけられているので、 先日インスタライブで宣言したような内容は時間の怪獣に追われている中では難しいの

          月モカ!!vol.274「土曜だけど月モカ、そして”ラジオ深夜便”」

          月モカ!!vol.273「『令和放浪記』林芙美子になりきって」

          <20XX年 1月29日> くだらないことしか起こらない。嗚呼浮世、これが乱世。 ぺんぺん草も生えない終末世界を、ハギの湯に向かい寛永寺陸橋を渡る。 嘘嘘嘘!ハギの湯にはもう数ヶ月いっていない。そうね、あすこに行く時は、ラブホの脇をすり抜けてゆくのが近道、そのときにいつも一秒くらいおもいだす、そういえば数年前の冬に寝た男の子と、ここいらのどこかのホテルに泊まったっけ。 腑抜けるほど酔い潰れて乗り合いを降りたところで彼は手持ちのペンやら手帳やら単行本サイズの液晶機械の類やらを

          月モカ!!vol.273「『令和放浪記』林芙美子になりきって」