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月モカ!!vol.278「まわりにどう見えてるかは問題じゃない」

タイトルなんか自己啓発めいてますが、そういうエッセイではなく花粉症の話です。いやあ、まずい。ひどい。酷すぎる。
そんなわけでとうとう今年「注射」というフェーズに踏み込むべく朝の8時半から病院へ行ってきた。ゾレア、という新しい注射らしい。
そもそも体が弱めなのでステロイドは回避する選択で新治療ゾレア。
と言っても病院に行ってすぐ打てるわけではなく採血をして重症度をまず診断するらしい。

26歳の誕生日を迎える頃に本格的に発症してもう15年以上重めの花粉症であるわけだが「重め」ではなく「最重症」であることにはなんとなく気づかないままここまできた。というのも自分が20代の頃って花粉症でへこたれてるやつは「気合いが足りないやつ」みたいな、どこかしら「花粉症如きで」仕事休むとか舐めたこと言ってんじゃねえよみたいなムードがあったように思う。しかしこのチャートを照らし合わせて見るとわたしは完全に「最重症」のエリアに属すると思う。それが自己解釈か否かは木曜の採血結果で歴然とわかる。

(↑このリンクにわかりやすいチャートマップがあった)

この時期に唯一いいことがあるとするなら花粉を全て除去したいので掃除、
特に床掃除、が徹底されるところ。笑。

まわりにどう見えてるかは問題じゃない。
というのは先週の火曜に臨時休業をした時に強く感じた。
その日は夕方から嵐になるというので、来店予想も少なく、通常の開店時間にすごい雨風が吹き荒んでいたのでどことなく罪悪感の薄まる休業であったのだが、その後、木曜や金曜になってもいまいち回復せず、入り時間を遅らせたり早めに閉めて帰るなど、いわゆる「3月にもかかわらずやる気のない女主人とその店」みたいな振る舞いをせねばならなかったので個人的にはメンタルがしんどかった。蕁麻疹の発作など持っている人にはわかると思うのだが一日中アレルギーを発症している体、もっか炎症中、がずっと続いている体というのはそれだけで疲弊がすごく睡眠もうまく取れないし、かといって起きている時間は炎症で朦朧としているか薬で朦朧としているかになってしまうので、
いつもはサクサクできるSNSの更新なども非常に労力が必要となってくる。そしてそれらの業務滞りがもれなく「怠惰」に見えてしまうのが花粉症の辛いとこだ。

しかし思った。まわりにどう見えているかは問題じゃない。
なぜならわたしはアレルギーが始まるとその炎症で喉が腫れ、そのことによって喉で防げていた菌などが肺に入り、最終的には肺炎になるのだ。
去年も3月末に肺炎になり4月の頭2週間ほど店を休んだ。
肺炎になるともう気合いの問題ではなく喫煙可にしている我が酒場では息ができなくなるんでして、つまりは肺炎を全力で阻止せねばならん。

スパイスで花粉症を撃退しようと行った火鍋。

つまり冷静に経営者目線で考えると、

①周りやSNS的に頑張り屋さんのやる気ある女主人に思ってもらえるが肺炎になり売り上げ換算で30万強を失う

②周りにはやる気なく見えているが、早閉めや入り時間を調節しながらダメージを最小限に抑えて3月を乗りきる(わたしは4月頭がバースデーなんだ)

これはまあ圧倒的に②を選ぶべきであるので、先週今週はSNSも塩投稿にし、1月から毎週配信してきたYoutube「#日曜Tube」も昨日はお休みをし、自分は「根津ICU」にて予断を許さない状態なのだと自分にくり返し言い聞かせることにした。この「ICU」という表現ですら「いやいや花粉症でそない大袈裟やんか」と大概の人が思うわけなのだけど「ICU」の意識を捨て肺炎で入院して売り上げと病院代でごっそりお金を失ってしまったら全体的に死に近づくわけなのでこの場合の「根津ICU」という言い方もまた、
まわりにどう見えているかは問題じゃない、わたしはそう捉えておかねばならぬ自身の症状である。

ゾレア、という新しい注射は一部自費治療だそうで、採血の際にわかる自身の値によって投与すべき薬の分量が決まる。その分量に比例し、最大で35,000円ほどの出費になるらしい。採血だけも5000円くらいかかった。
しかし上に記した最悪の事態を防ぐためにざっと5万ていどなら傷も小さい。今日ちょうどNHKからラジオ深夜便の2次使用料について送られてきたと壷井さんからお便りあったので(すごくない?普通は引き受ける前に報酬ってわかるものですよね。ラジオ深夜便で朗読されるのは名誉、ですから全てが終わってからギャラ明かします的なNHKスタイルは化石だと思いましたが鹿島さんの朗読素晴らしかったので)、そしてその使用料が「五千円くらいかな?」と思っていたわたしの算段よりは幻冬舎に仲介料?をお渡ししてもなお多かったので、その一部をゾレア投薬に充てたいと思う。
ちょうどその報酬で足りるくらいの分量の注射になるといいな。

そんなわけで無理なく色々をスキップしていますが、月モカはすでに先週スキップしたので(実は重度症状の発症が月曜で、文章などかける感じじゃなかった)今週は月モカは書こうと思いました。先週スキップしたから先週の「#日曜Tube📚」を貼ってなかったので貼っておきますね↓

それではみなさまも、「まわりに見えてるかんじ」と「実際自分に起こっていること」に乖離がある出来事をこなしながら日常を過ごされていると思うのですが、まわりは所詮言いたいこと言ってるけどそこまで実は関心がないはずなので(瞬発的に感想を言ってるだけなんだよね実は)、自身の暮らしの平穏と健康を大切に、自愛しながら3月をお過ごしくださいませ。

日曜Tubeも(1時間画面の前に座って喋るくらいできるやろ)と誰かに思われそうでドキドキしていたんだけど、それはわたしの作った仮想敵であるし、実際は症状と睡眠がコントロールできないからその1時間の捻出が困難であるんだから休むべきだと思って思い切って休む。我々はいつも誰かからの誹謗や中傷に晒されているけど、一番の敵はそれを勝手にシミュレーションしてしまう自分自身なんだよな。笑。

<月モカvol.277「やまびこのようには早くない」>
※月モカは「月曜モカ子の私的モチーフ」の略です。


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