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【10冊読むまで帰れま10番外篇】「#言葉の力 6月④」矢沢永吉に痺れる

ジャンジャン行こうと思います。

【44 6/13】

「敗れざる者たち=ドランカー〈酔いどれ〉」沢木耕太郎

ボクシング輪島功一の世界チャンプ返り咲きを追った「ドランカー〈酔いどれ〉」。下線の部分を読んでほしい。私はこの表現を超える描写に出会ったことはない。

【45 6/14】

「馬車は走る=シジフォスの四十日」沢木耕太郎

都知事選のドキュメントと言えば、こちら。美濃部亮吉と石原慎太郎の激戦を描写。沢木ファンじゃなくても普通に読める。傲慢な石原慎太郎を、沢木氏が物怖じせずにブッタ切る。最高です。

【46 6/15】

「敗れざる者たち=長距離ランナーの遺書」沢木耕太郎

沢木耕太郎続きでごめんなさい。だって大好きだもん。こちらは、64年の東京五輪で銅メダルを獲得し、その後自殺した円谷幸吉氏のノンフィクション。国立競技場内でヒートリーに迫られていた円谷氏が後ろを振り返らず、差されてしまったのは有名なのだが、その理由は、父の教えだったのは、意外と知られていない。

【47 6/16】

「アー・ユー・ハッピー?」矢沢永吉

男は別れて後も男でいられる。女は…。すみ子を愛していながらも、離婚を選択する矢沢永吉の辛さが滲み出ている文章。

【48 6/17】

「アー・ユー・ハッピー?」矢沢永吉

矢沢永吉が矢沢永吉でいられる理由。それはこの文章に全てが凝縮されている。自分という生き物に、自分という名の役割を与えられている、と考えたことない。思考からして、別の生き物と割り切ることでしか、矢沢永吉の存在を肯定できない。

【49 6/18】

「アー・ユー・ハッピー?」#矢沢永吉

矢沢永吉の、のちの妻になるマリア邸に泊まったときの描写。なかなか痺れる書き方になっている。こんな痺れる朝を過ごしてみたいが、自分には無理だろう。残念。
【続く】

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