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【おっトラ旅日記・インド⑩】輪廻転生のガンジス川、生と死が一緒のバラナシ

1年前のインド旅行の回顧録。ガンジス川散歩の続編。昨日は写真集で、今日は感想を書いて行こうと思う。沐浴はまた別の日に。

バラナシ到着後、ガンジス川ほとりの宿にチェックインし、昼間からガンジス川散歩へ出かけることにした。

宿はガート(沐浴場)の入り口外の周辺にあり、南側から川のほとりを北側まで北上することになった。

ガンジス川の感想は昨日の写真集を見れば、ほぼ分かってもらえると思う。むしろ、僕の下手な日本語で説明すればするほど、伝えたい内容からかけ離れる可能性がある。

唯一、僕の言葉で説明しようと思ったのが、火葬場だ。

ガンジス川のほとりで死体を焼き、布にくるんでそのままガンジス川に流すという。ほとりに火葬場は2つあった。

火葬場自体の撮影は禁じられているため、薪の撮影だけにとどめておいた。

川のほとりでは、何人もの人が焼かれ、そしてガンジス川に流されていく。バラナシに生まれた人は、最後は灰となってガンジス川に還っていくことが、人生最大の喜びだという。

すれ違うインド人は僕に、ガンジス川の水は「ホーリーウォーター」だと言って胸を張った。

隅田川なみの水質で?と思うのだが、バラナシの人の目は本気だった。

生の営みと、死への回帰が同じガンジス川で行われているのが、バラナシという街。ムンムンに焼かれる火葬場の脇では、何やらお経を唱えて死者に祈りを捧げている。

これがバラナシの日々。
生と死が一緒なのが、バラナシなのである。

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