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小説「ヒトノカタチ」

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これは「ヒト」と「ヒトノカタチ」をした物との日常のストーリー…… 地球に似た惑星上で、あえて20~21世紀の文化を再現して生活している世界の中で、そんな世界を支えているアンドロ…
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#小説

「ヒトノカタチ」STORY-24:過去の記憶

「や、やめて……お父さん……」
「痛い、痛いよ……」
「ぐずっ……ま、また……」
「く、苦しい……やめ……」
「なんで……こんな……」

ーーー

ドロイドショップ「からくりBOX」にて。
「さて、今日はオークションで落としてきた中古がやって来るぞ」
カイ店長が朝礼で全員に話す。
「新入りかあ〜どれだけ入るのかなあ」
「前回の個体はあっという間に売れちゃったから、今回もかな?」
スノとルークが話を

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「ヒトノカタチ」STORY-2:再会

「さーて今日も終わったし、今日は何作ってるのかなー」
そう言いながらレイアが自分の部屋に向かってると、なにやら隣の部屋のドアが空いて箱が積まれてる様子に気づく。
「あれ、誰か引っ越してきたのかな?しばらく空室だったけど…」
そう思ってると部屋から金髪の女性が出てくる
「あーちょっとそこは後でいいから、この箱を先に…」
そしてお互いに目が合う

「…え、もしかして…レイア…さん」
「え…真理子、さん

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「ヒトノカタチ」STORY-3:偶像

仕事終わり署に帰ってくる途中のレイアとさくら。
「まーなんとか今日は終わりそうだよな」
「そうだといいんですがねえ。こういう時に何か起きそうな気もするんですが」
「おいおい、ドロイドなのに何かの予感ってなんだよ」
「いや、経験上何かが起きるように感じるのをそんなふうに言うのかなって」
「あんた全リセされてるんだろう?そもそもそんな経験なんてないはずだけど」
「…まあ、でも警察対応のデータからなんと

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「ヒトノカタチ」STORY-4:追憶

レイアとさくらが食堂から出てくる
「…で、調子の方はどうなんだい?」
「ええ、おかげさまで好調です」
「いつもなら補充電だけで済むのになに藪から棒に一緒に食事しましょうって何の風の吹き回しだい?」
「いや、たまには食事ってものを楽しみたいななんて思いまして…」
「でも多くの場合1回の充電で1日は動けるはずだろう?」
「自分はセンサーユニットでエネルギー食うので…」
「そうか、そうだったよな」
そん

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「ヒトノカタチ」STORY-5:休日

トーキョー方面へ向かうレイアの車、その中にはレイアの他にミイ、メイア、アルカネット、シャトの5人が乗っている。
「まあシンジュクに用事があるからそのついでだからな、高速代、燃料代は割り勘な」
「ええ、わかってますよ、ついでとはいえまさか乗せてもらえるだけでもありがたいです」
「リアル店舗行くなんて久しぶりだ〜楽しみ。シャトちゃんもそうでしょう?」
「う、うん…通販だけじゃ選ぶのも限界があるから…メ

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「ヒトノカタチ」STORY-6:家族の形

---フジ学園高等部1年B組教室の昼休み
メイアが弁当箱を取り出して昼食の準備をしていると、隣の席のモエが近づいてくる

「ねえ、昼食一緒に取らない?」
「いいよー、たまにはいいよね」
そう言って2人が机を突き合わせる。お互いに弁当箱を開いて見せあいっこする。
「ふーん、人間の食事と変わらない気もするねえ」
「いや、母星の食材とかこういうところだとなかなか手に入りにくいし、人間の食べ物だけだとカロ

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「ヒトノカタチ」STORY-7:僕は何者か・・・

---ある初夏のアオキガハラ、行方不明者捜索のためにレイアとさくらを始め人員が集まっている
「まったく、毎回俺が指名されるんだよなあ」
「まあまあ、自分が一番センサー性能が高いですし、そのマスターですからね」
「それはそうと、今回もマッサンが参加してるんだよな」
そう言ってるとセンサーユニットを抱えた正がやってくる
「おはようございます。今回もまたセンサー要員として参加です。さくらさん、お互いに頑

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「ヒトノカタチ」EX1:頭脳労働

いつものレイア家の夕食、3人が食卓を囲んでいる、そんな途中…
「おや?メールが来たか」
レイアが着信に気づいて端末を見る。
「…おっ、久しぶりに順番が回ってきたぞ、ミイ」
ミイが顔を上げる
「えっ!頭脳労働やるんだ!」
「そうだよ、しばらくぶりだから今夜やるかい?」
「うん!」

頭脳労働というのはドロイド分散処理業務…要はドロイドの頭脳をネットワークで繋ぎ、分散計算をさせることである。
当然処理

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「ヒトノカタチ」STORY-8:逆プロポーズ

ーーー大型スーパー「Large-B」にて
「…ったく、俺に万引き犯の対応なんてさせるんじゃないよ」
「まあまあ、ちょうど近くだったから仕方ないですよ」
店の事務所で対応にあたってたとき、ドロイドの店員が飛び込んでくる。
「あの、なんか誰か倒れてしまったみたいなんですが」
「さくら、そっちの対応に回ってくれ」
「はい」
さくらが店員に誘導されていく

しばらくたつと人型らしいものが運び込まれてくる

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「ヒトノカタチ」STORY-9:再会2(前編)

レイアの部屋の前にたくさんの段ボール箱が積まれている。その横でレイアと真理子が立ち話している。
「引っ越しするんだ」
「ああ、兄を迎えるには流石に手狭なんでね、丁度いい物件があったからそこに引っ越すよ」
「そう…お役に立てて嬉しいけどちょっとさみしいかな」
「まあ引っ越すっていってもここから真向かいにいくだけだから、いつでも遊びに来ていいよ」
そんな話をしている下でミイと千夜が話をしている。
「引

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「ヒトノカタチ」STORY-10:再会2(後編)

前編:https://note.com/mnp_x7/n/n8605a59bb23a 

---そしてデートの日の朝
お出かけ着のアスナと、カイ、イリヤ、レイア、ルークが店頭に集まっている。
「それでは、行ってきます」
「じゃ、レン君によろしくな」
レイアが小さな箱を渡す。
「これ、渡してくれ」
「分かりました」
そしてアスナがバスに乗り込む。4人はそれを見送る。
「で、本当にあんなこと吹き込んで

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「ヒトノカタチ」STORY-11:フラッシュバック

---ドロイドショップ「からくりBOX」にて
開店前の作業が終わり、ルークが画面を見ながらカイ店長と話をしている。
「気になるモデルがあるとな?」
「ええ、これなんですけど」
そう言って画面を指差す。
「ほうほう…AZ社の新製品じゃな。このAZ45のコドモロイドのシリーズは最近人気あるぞ」
「ええ、うちのミイを見てるとやっぱり子供型ももう1人欲しいなーと思ってたりするんですよ」
「そうかい、それな

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「ヒトノカタチ」STORY-12:聖夜の逃亡

「ねえ今度行くところ、天国なの?」
「そうね…天国という人もいるし地獄だという人もいるわ」
「ふーん、でもいろいろ楽しみだな~」
「いろいろあるからね。到着したらまた色々回りましょう」
「うん、じゃおやすみ」
「おやすみなさい」

---洋菓子店「Sponge」にて
「マシュさん、今日分の製造終わりました」
「エリちゃんご苦労さん、いつもの通り店に並べてくれ。あとクリスマスの準備は進んでる?」

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「ヒトノカタチ」STORY-13:ゆく年くる年323

フェリスさん家のフレイア、レイがレイア一家にお呼ばれした。
「どうも、レイです。よろしくお願いします」
「フレイアです。よろしくです」
「お二人様いらっしゃい。レイアです。よろしく」
「ミイでーす。よろしくねっ」
「アスナです。よろしく」
「すずねです。こちらでもよろしく」
「正です。早速だけど仕込みに入りましょう」
そう言ってレイを正が台所まで連れて行く。
「フェリスさんはいつも毎年恒例の年越し

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