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ほぼドール者。ドールの住んでる世界のストーリー。他長文ネタはこっちで。

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マガジン

  • 小説「ヒトノカタチ」

    ドールをキャラクターにしてキャラたちが住んでいる世界を描いたストーリーです。不定期連載

  • 「ヒトノカタチ」キャラ紹介

    キャラ紹介の記事のまとめです。

最近の記事

インターミッション(18)

*子供とドロイド この世界では12歳からドロイドを所持できる(18歳未満は親の承諾が必要)親はもっぱら勉強相手をさせるのに期待して買い与えてることが多いが、子供が期待してるのは遊び相手だったり話し相手だったりすることがほとんどである。一般的には同じか近い年齢設定のドロイドをお迎えすることが多いが、年下だったり大人型だったりすることもある。年下だとより娯楽要素が強くなり、大人型だったりすると親代わりになることが多くなる傾向になる。成長パッケージで子供とともに成長させる場合もある

    • 「ヒトノカタチ」STORY-18:転校生(前編)

      ---フジ学園高等部1年B組の教室、授業前、みんなが昨日までなかった空いている机に気づき話している。 「(別にうちのクラス死んでないよね…)」 「(まあ、普通に考えて転校生だろうけど)」 そんなひそひそ話をしていると先生が入ってくる。 「おはようございます」 先生が挨拶をすると生徒も答える。 「早速ですが転校生を紹介します」 担任のさくら先生がそう言って金髪の女の子を教室の中に入れる。教室内にざわめきが走る。そして電子黒板におもむろに名前を書いて立たせる。 「なるみちゃん

      • 「ヒトノカタチ」キャラ紹介1:レイア一家(レイア、ルーク、正、アスナ、ミイ、すずね)

        ・レイア/35歳/サルミ系人(ロストプラネット)/女 (ドリチョ・タン肌DC-09) 元々は傭兵として各地の戦場を転々としていたが、ある時母星が消滅。失意の中ロストプラネット定住支援のNPO法人の支援を受けて定住し、警察官となった。 警察ではロボット部に所属しロボットに関する様々な事案を扱いながらも元々は狙撃兵だったためにいざというときには狙撃手としての任務もこなす。さらには人型の大型作業ロボットの操縦もできるので作業ロボット絡みの事件・事故にも対処できる。 わりあい強気な

        • インターミッション(17)

          *この世界での防犯事情 まずほとんどの場合、商品はICタグなどによって管理されているため、万引きなどは困難なはず…なのだが、実際には防犯システムをかいくぐって万引きされるケースは少なくない。大体はICタグを無効化したり単純に外したりする事が多いが、中にはシステムそのものを乗っ取ってしまうケースもある。特に高額商品ほど手口は大胆になり、イタチごっこが続いているのが現状である。 *ここまで書いて この小説のコンセプトは「日常系SF」なわけなんですが、それにしては平穏すぎないです

        インターミッション(18)

        • 「ヒトノカタチ」STORY-18:転校生(前編)

        • 「ヒトノカタチ」キャラ紹介1:レイア一家(レイア、ルーク、正、アスナ、ミイ、すずね)

        • インターミッション(17)

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        • 小説「ヒトノカタチ」
          43本
        • 「ヒトノカタチ」キャラ紹介
          1本

        記事

          「ヒトノカタチ」STORY-17:クレプトマニア

          ---パトカーで現場である大型スーパー「Large-B」に向かうレイアとさくら 「ったく、あそこしょっちゅう万引きにあってるよな、防犯システムダメダメなんじゃないか?」 「まあまあ…でも、今回はちょっと違うみたいですね」 「今回はドロイドの影があるって話だからな。だからうちらに声がかかったわけだし」 「そうですね、まあ相手がわからないと何とも言えませんし」 「そうだな、当然違法改造だろうし、下手に能力改造されてると戦闘部隊の出番になるし」 「そんなことにならないといいですけど

          「ヒトノカタチ」STORY-17:クレプトマニア

          インターミッション(16)

          *「トラベルパートナーサービス」について ここジパング613では渡航者向けにドロイドをパートナーとして派遣するサービスが行われている。観光客だけでなく、ビジネス客などもパートナーを付けることもある。観光案内だったり、秘書的な仕事をさせたり、時には夜のお供に…と求められる要望は様々である。派遣されるドロイドは異性だったり同性だったり、子供だったり大人だったりする。1対1だけでなく、複数人で家族を作り、家族を模して旅行したり、ホームステイ的な形でかつての生活を体験するようなことを

          インターミッション(16)

          「ヒトノカタチ」STORY−16:とある旅行記(下)

          ---上巻:https://note.com/mnp_x7/n/na17544a6794c 3日目 ホテルを出るとすでにレンタカーが玄関に止まっている。これでフジヨシダと言われる地域に行くのだが、ガソリンエンジンを積んだ車で移動するのだ。運転こそ自動運転であるものの、排気ガスの匂いが何かを感じさせてくれる。聞いた話ではそれこそ運転まで人間がやることもできるそうだ、それなりに厳しいそうだがそんなことができる人がいるなんてと思わずにはいられない。 高速を降りるとジパング富士…

          「ヒトノカタチ」STORY−16:とある旅行記(下)

          「ヒトノカタチ」STORY−16:とある旅行記(上)

          先週、ジパング613とかいう惑星に行ってきた。 前々から気になってたところではあるが、いろいろ変わったところが多いと聞くところにようやく行くことができたのでいろいろ書いてみよう。 1日目 赤道上軌道エレベーター基地から超音速機でナリタ空港まで行ったのだが、話には聞いていたがもうここから人間そっくりだけど人間じゃない、ここの住民はドロイドというらしいがそんな人形が溢れている。 軌道エレベーター基地の人員も、飛行機の客室乗務員も、空港にも人間に混じってドロイドが働いている。そ

          「ヒトノカタチ」STORY−16:とある旅行記(上)

          インターミッション(15)

          *DZ星系先住民、ミキ族について ・サイズは70〜90cm程度と小さい。尻尾があり耳の形が特徴的。 ・小さい割には知能は人間などと変わらない。学習させれば人語も喋らすこともできる。手足は人間などと違うがそれなりに器用ではある。 ・温和な環境下であれば寿命は300年程度と長い。なお母星での環境下だとその半分も生きられないそうである。 ・そのサイズ感から愛玩用として各星系で迎えられることが多いが、独立して社会の一員となる個体もいる。 ・特に性別という概念もないそうで、2人で交われ

          インターミッション(15)

          「ヒトノカタチ」STORY−15:Small life

          ---ドロイドショップ「からくりBOX」にて 「さて、今日はマシュさんが来店予約しているからの、失礼のないように」 「は、はい」 開店前の朝礼でカイ店長がルーク、イリヤ、スノの3人に指導している。 「じゃ、時間まではいつもの通りで」 そうカイ店長が言うと各人が持ち場に入る。 そして時間が来て、マシュが箱を持ってやってくる。店内を片付けていたスノが応対に入る。 「いらっしゃいませー」 「おう、みんな元気でやってる?これみんなでいただいて」 「わーい!何が入ってます?」 「まあ

          「ヒトノカタチ」STORY−15:Small life

          インターミッション、番外編その2

          実に、書き始めて公開してちょうど1年が経ちました。 そんなわけで、それまでの裏話とかいろいろ書いてみることにします。 *「ドールストーリー」を外した理由。 当初はドール者に向けて書いていたということもあって、ドールの部分を強調した表現になっていました。 しかし…わかっちゃいたけど…思いのほかドール者の反応が薄い!これはさすがにモニョりました…なので(ドール者には引き続きアピールしていくというのは変わらないのですが)より幅広くWeb小説を読む層にもアピールしていくという方向

          インターミッション、番外編その2

          インターミッション(14)

          *お互いの呼び方について ドロイドと人間(だけじゃないが)をお互いのどう呼ぶかはそれぞれの立ち位置によって様々である。 ドロイド→人間だったりするとマスター、ご主人…あたりが一般的ではあるが人間の立ち位置が下だったりすると(あえてそうする人もいる)ツレ、弟、妹…というように呼ばせる場合もある。 人間→ドロイドだと嫁、妻、婿、父母、兄姉…というようにそれぞれの立ち位置(という設定)によっていろいろ呼ばせるのが一般的である。 なお他人から人間とドロイドの関係を呼ぶ場合はマスター、

          インターミッション(14)

          「ヒトノカタチ」STORY-14:Playing

          ---ある日の日曜日、レイアとミイ、すずねが車で移動している。 「まったく、お前までミイに影響受けるなんて、考えもしなかったよ」 「まあ…ね、同じ部屋でミイが楽しそうにやってれば自ずと興味は湧いてきたから…」 「でもすずねちゃんは古代のゲームよりは新しいゲームの方が好みだよねー」 「それはそれで別に課金だからな。あんましサブスク範囲外のタイトルは控えろよ」 「はーい」 「すずねちゃん、今度行くゲーセンに知り合いがいるって?」 「うん、助手してる音楽の先生なんだけどその傍らでプ

          「ヒトノカタチ」STORY-14:Playing

          インターミッション(13)

          *この世界での暦 奇跡的にも、この惑星の公転は地球上に比較的近いため、暦や時間もかつての地球上と同様なものが使われている。 むろん、連邦共通の暦・年号・時間の定義というのもあり(かつては地球上と同じものが使われていたが戦乱などで長い間に定義がバラバラになってしまったため連邦統一時に統一された)公的にはこちらのほうが使われているが、惑星ごとに事情(公転)は違っているのでそれぞれの惑星ごとに独自のものも併用して使われていることも多い。 *ここまで書いて これまた年末年始のネタを

          インターミッション(13)

          「ヒトノカタチ」STORY-13:ゆく年くる年323

          フェリスさん家のフレイア、レイがレイア一家にお呼ばれした。 「どうも、レイです。よろしくお願いします」 「フレイアです。よろしくです」 「お二人様いらっしゃい。レイアです。よろしく」 「ミイでーす。よろしくねっ」 「アスナです。よろしく」 「すずねです。こちらでもよろしく」 「正です。早速だけど仕込みに入りましょう」 そう言ってレイを正が台所まで連れて行く。 「フェリスさんはいつも毎年恒例の年越しコンサートに行ってしまうからこんなに賑やかな年越しは初めてですね」 「そうかい、

          「ヒトノカタチ」STORY-13:ゆく年くる年323

          インターミッション(12)

          *星系間の移住について 基本、連邦内での移動、移住は自由に行うことができる。しかし実際には星系によっては(主に政治的な理由で)移動・移住を制限しているケースも少なくない。そういうところから移動・移住しようとすることを「亡命」という。このような場合相手方の星系が受け入れれば元の星系が連れ戻すようなことはできない。今回のように虐待を受けていたりするような場合は特にそうである。ただ戦乱などで大量の難民が発生したような場合、一時的に移住を制限する場合もある。 *この世界での年中行事の

          インターミッション(12)