#10 ハワイ行っても「瀬戸内海って最高」って話しちゃうぐらい好きなの
友人と「海スウォッチ」なるものを作成し始めた。
各地の海の写真を集めたもので、沖縄、ハワイ、瀬戸内海、太平洋、それぞれ海の色って違うよね、という考えからやっている。
そんな私が崇拝しているのが瀬戸内海。(もちろん沖縄も大好き)実は2回しか行ったことがないが、それだけで完全に惚れさせられている。
なんかこう、石垣島の海やハワイのカイルアビーチなどほど明るくなく、太平洋沿いほど暗くない。リゾート地の海のようにすごく澄んでる!!という印象はないけど、とにかく美しい青。
東京生まれ育ちなので全く縁の無い土地だが、落ち着く。
しかも瀬戸内海の島々には、それほど広くない範囲に安藤忠雄や草間彌生はじめ著名な建築家や芸術家のアートが街に点在しており、芸術も賑わっている。
実はアートの中心地であることも瀬戸内海に感じる豊かさの所以だと思う。
瀬戸内海オタクこと私が初めて行ったのは大学2年のとき、「瀬戸内国際芸術祭2019」の夏だった。その時から今までずっと大好き。
その魅力を人類と共有したい。瀬戸内育ちではない東京産の瀬戸内海オタクだが、なんとか魅力を発信したい。
正直、全てを語ると生涯かけても書ききれないことは明らかなので、今日はその海の美しさと、地球上最高の美術館に絞ってお話しする。
美人すぎる海
なんといっても海が唯一無二の美しさ。
海岸沿いは明るい水色で澄んでいるのが良くわかり、遠目に見ると落ち着いたトーンの独特の青さになる。
どう言葉を駆使してもうまく伝わっている気がしないが、こればかりは一度見てくれとしか言いようがない。
一度見ればすぐ「これが瀬戸内海ブルーか」と虜になるはず。
だから言わせてほしい。
1回、足を運んで!!!!!!!!
先日、念願叶って2度目の瀬戸内海旅行に行った際、友人と高松港についたそばから口々に「瀬戸内海の色だ!!!!!」「あお!!!!!」と言っていた。
恐らくここまで瀬戸内海の色にこだわる旅行者は少ないので不審だった可能性はあるが、心の叫びなのである。せめて海自身はドン引きせず愛を受け止めて欲しい。
瀬戸内海といってもどこから見るかで表情は異なる。
私はこれまで尾道、岡山、高松、さらに瀬戸内海の島々から海を見て来たが、やはり島がおすすめ。
小豆島、直島、豊島といった四国よりのものでも、尾道側の島でも素敵だった。
自転車で島をぐるっと回りながら、瀬戸内海の美しさとなんとも言えない豊かな空気感を感じて「これが島時間ってやつかな」としみじみ感じよう。
聖地「地中美術館」「豊島美術館」
聖地というのも全然、大げさではない。
唯一無二の美術館があるのも瀬戸内海が最高である理由で、本当に、アートを「浴びている」という感覚に浸れるのがこの地中美術館と豊島美術館である。
2つの聖なる美術館は、私のようにアートが全くわからない人や、避けているような人でも作品を感じることができるはず。
作品を「浴びる」とか「感じる」というのも私はもともと全然信じていなかったし、今でも東京の美術館なんかで作品を見ても正直何も思わない。
しかし、地中美術館と豊島美術館は格別なのである。
共通する魅力は
・建築の機能
・恒久的な展示で空間ごとアートにすること
にある。
建築もアートも無知だが、無知なりの新鮮な視点から魅力を叫びたい。
地中美術館
安藤忠雄設計。その名の通り埋まっている。
瀬戸内海の景観を邪魔しないようにということらしい。
入ってみると地下に向かって続くスロープがあり、中を歩いていても建物の構造がよくわからず地下に迷い込んだような感覚になる。
地下の異世界には、たった3人の作品が恒久的に展示されている。
つまり、これらの作品のために建築、空間が作られているということ。
地下の閉鎖された非日常的な環境で、空間ごとアートに触れることで、アートを「浴びた」と感じたのだと思う。
なんて贅沢な体験。
私の夢は地中美術館と豊島美術館の年パスを買うこと。
そんな私の夢に既に到達されてる方の記事がこちら。
豊島美術館
「てしま」と読む。
西沢立衛設計。この美術館の外観もインパクトがある。
この美術館「も」というか、この美術館「は」かもしれない。
地中美術館は埋まってて外観は見えないからね。
地中美術館とは対照的に、豊島美術館は静かな瀬戸内海の島に
どーーーーん
と君臨している。
いい意味で溶け込んでいなくて、神々しい存在感で豊島の空気を掌握している感じがする。「主人公感」が凄い。
作品に関しては、実は触れるつもりが無い。
初見の衝撃を体験して欲しくて、それをなるべく多くの人と共有したくて、事前情報ゼロ&ネタバレゼロで見てほしいから。
言うとすると、豊島美術館も建築と作品が一体化していて空間ごとアートなため「浴びる」ことができ、こちらはそれがより顕著。
で、作品はこちらはたった1つ。作品というか、現象に近い。
言えるのはここまで!
とにかく、私は初回から2回目の訪問まで3年弱、豊島美術館の話をし続け、その後もいつまた3回目に行こうか考えている。
そのレベルの魅力の美術館なんて他にない。
これは完全に必見。
瀬戸内国際芸術祭2022
絶対に行きたい。
瀬戸内国際芸術祭とは、瀬戸内海の島の活性化を目的にアート作品を島々に展示する3年ごとに春から秋にかけて行われるイベントである。
開催は春、夏、秋のそれぞれおよそ1ヶ月ずつ。
芸術祭シーズンでなくても、島には草間彌生の有名な赤かぼちゃなどたくさんアートがあるが、特に作品が増えるのがこの時期。
コロナ前は海外からの観光客も多くかなり賑わっていた。
フェリーや展示のフリーパスも使えるし、アクセスも普段より格段にしやすくなるので、行くなら気候もいい芸術祭シーズンがオススメ。
いや〜〜〜〜〜〜、絶対に行きたい。
というか行ってやる。
仕事的に夏かな。
皆さん、夏の瀬戸内海で柑橘ドリンクでアートに乾杯しましょうね!
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