リリース1年目の販促企画。10以上の企画で必ず守っていた、重要なポイント3つ。
こんにちは。令和トラベルでプロモーションを担当しています、向井愛美(Manami Mukai)です!
2023年4月5日、海外旅行予約アプリ『NEWT(ニュート)』は無事リリース1周年を迎えることができました。予約いただいたお客さま、いつも応援してくださるみなさま、まずは、本当にありがとうございます。
その1周年を機にアドベントカレンダーがはじまるとのことで、わたしもnoteを書くことにしました。この1年、主軸においていた「販促企画」について書きたいと思います。
1年間で発表した企画は10以上!ほぼ毎月、何かしらの企画をリリースしました。ほぼ広告予算を使わずに(販促費は基本、お客さまに価格で還元)、どうやったらお客さまに届けられるかをずっと考えていた1年間でした。
今回は、一連の企画で必ず守っていた3つの重要なポイントと、各月の企画で得た知見をnoteにしたいと思います。久しぶりの大作です。長いですが、お付き合いいただけるとうれしいです!
NEWT(ニュート)についてと、自己紹介
そもそもNEWTってなに?あなたは誰?という方もきっと読んでくださっていると信じて、少しだけ紹介させてください。(ご存知の方は読み飛ばしてくださいませ!)
冒頭にも書きましたが、NEWTは海外旅行予約アプリです。いわゆるパッケージツアーの販売をしていて、アプリでかんたんに予約することができます。フライトのチケットやホテルバウチャー、出発前のやることリストまでアプリで見られて、とにかく便利。海外旅行の諸々がアプリで完結します。
ハワイツアーの販売からはじまり、今はアジアからヨーロッパまで20エリア以上を展開しています(今後もどんどん拡大予定!)。さらに1周年を機に、海外ホテル予約もスタート。「スマートに海外旅行」ができるように、日々、機能やエリア展開もパワーアップ中なんです。
さて、その中でわたしはというと、さまざま携わっておりまして。販促、タイアップ企画、ブランド、SNSディレクション、UXライティング…などなど。その中でも昨年の10月〜今年の3月までは、プロモーション領域(主に販促)を中心に仕事をしていました。
4月からはまた役割が変わり、コミュニケーションやブランドを主軸にしていくのですが、それはまた次の機会に。(毎回そう言って、本当に書くのだろうか、わたし…!笑)
Webライティングや、UXライティングについてはこちらnoteもぜひ!
リリース年の「販促企画」
販促企画といってもさまざまあるのですが、今回は主に「セール」や「クーポン」などの打ち出しをご紹介したいと思います。
ただ、NEWTは決して格安旅行代理店ではありません。たくさんの割引をしてきましたが、ツアーの品質には一切妥協していません。わたし自身「安かろう悪かろう」のような旅行がすごく苦手で。多くの人にとって年に何度も行けるものではないからこそ、すばらしい体験にしてほしい、という気持ちをメンバーみんな持っています。
その上で、お客さまがよりNEWTを体験しやすいよう、販促費を割引額にあてていました。そうすると、広告予算を使わずにどう届けるかが、課題になります。
さて、前置きが長くなりましたが…まずは、時系列で企画ごとにふりかえっていきます!
2022年4月、リリース。ハワイツアーを衝撃価格で販売
NEWTはハワイツアーから販売スタートしました。しかしこの時期、本当に海外旅行へ行ける人は少なかったと思います。出入国の制限も厳しく、SNSにもほとんど海外旅行の投稿がない、というような状況でした。
そんなタイミングでしたが、リリースしたばかりなのだから!とNEWTオープン祭りと称し、おどろきの79,800円でハワイ6日間を販売。その結果、なんと販売開始35秒で完売しました。
この時期、ハワイのセールをやっている旅行代理店なんてあるはずもなく。そういった希少性も注目された理由だと思います。ある意味の先行優位かもしれません。
加えて、このとき大切にしたのは「サプライズ価格」と「安心感」。海外旅行ってもう行けるの?新サービスって大丈夫なの?そういった不安をなるべく購入前に取り除けるよう、セールページには安心の理由を丁寧に記載しました。
5月、グアムツアーの販売スタート
ハワイに続いて販売を開始したのが、日本から近くて行きやすいグアム。こちらもオープン祭りと称して、49,800円〜販売。こちらもあっという間に、人気のプランは完売!
このグアムは、前回のハワイの成功事例を踏襲。キャンペーンも同時開催し、Twitterを中心にバイラルする仕掛けも準備しました。
ただ、ハワイが24時間経たずして完売したこともあり、販売数を増やしてチャレンジしたのですが、全商品売り切ることはできませんでした。課題を残して、次の企画へ。
6月、はじめての複数エリアセールを開催
元々販売していたハワイ・グアムに加えて、バンコク・シンガポール・ケアンズ・ニューヨークでタイムセールを開催!はじめての複数エリアセールへのチャレンジです。
バンコクやシンガポールなどで多くご予約をいただきました。ただ、目標には到底届かず。この時期もまだ海外旅行は決して戻ってきたという状況ではなかったといっても、先のハワイやグアムのセールに比べると、エリアが増えた分、もっと多くのニーズに応えられる(=予約が増える)という想定をしていたのです。
ふりかえると、はじめてのサマーセールは課題だらけでした。タイムセールというはじめての取り組みをしたのですが、まず、企画が複雑すぎました。社内メンバーですら「今日の何時に、何が販売されるんだっけ?」という状況に。これではカスタマーに伝わるはずがありません。
さらにセールページの閲覧数にも課題が。先のハワイ・グアムセールに比べると、注目度が上がらず。目をひく金額表記が重要だったのだろうか?シェアしたくなる内容じゃなかっただろうか?など、さまざまな仮説が生まれました。その反省をもって、次の企画へ。
余談ですが、この6月にわたしも数年ぶりに海外旅行へ!令和トラベルの同世代女子4人でグアム旅行に行ったのですが、日本人の観光客の方はほぼ見かけませんでした。そんな状況でもNEWTを見つけてくれて、ご予約いただけたこと自体が、とても嬉しかったことを覚えています。
7月、リベンジ海外旅行 応援クーポン
日本は、この時期に入国規制が緩和。JATA(一般社団法人日本旅行業協会)さんの「JATA 海外旅行再開プロジェクト」に賛同して、NEWTでも海外旅行応援クーポンを配布しました。
いかに届けられるか?に課題があったので、こういったモメンタムに乗ることで、注目を集めよう!と、大急ぎで企画したもの。そこで、破格の15%OFFクーポンを用意しました。
アパレルや食品の割引率を見慣れていると15%ってそんな多く見えないのですが、海外旅行の15%って、実は衝撃的な割引額なのです。たとえばハワイにおとな2人で5日間行ったとして、1人20万円とすると合計40万円。その15%って、つまり6万円引きなのです。1人あたり3万円!
これは一瞬で限定枚数なくなるはずだ!と考えていたのですが、実は、正直なところ、半数も予約されなかったんです。旅行関係者や社内では、この時期だ!と思って、一斉に仕掛けたのですが、実際のところ、世間ではまだまだ海外旅行の機運が高まってなかったのだと思います。しかも、円安のニュースが加熱していた時期でもありました。
なので、ある意味、モメンタムを読み違えたとも言えるかもしれません。チャレンジしたことは無駄ではなかったですが、世間の雰囲気をつかむ重要性をひしひしと感じました。
当時は、こういうコピーを書いたりもしてました。UXを考えて、文章は短くしながら、「再開」と「逆風への応援」を詰め込んだもの。
8月、韓国旅行が復活!
7月の空気から一転!重大ニュースが飛び込みました。社内でもすごく盛り上がった、韓国旅行の復活。韓国政府が入国規制を緩和しました。韓国ビザを取得しようと大使館に長蛇の列ができたニュースを見られた方も多いのではないでしょうか?
その決定を受け、NEWTではソウル3日間19,800円~の大特価ツアーを限定数で販売。この機会は絶対に逃さないぞ!と、ツアー企画チームと超特急で準備をしました。
結果、先月の「まだ海外旅行は戻らないか…」という気持ちを吹き飛ばすほど、大好評をいただきました。もし「前回も雰囲気まだ違ったしな…」と企画を出さなかったら、この勢いは生まれなかったと思います。チャレンジ大事!
9月、争奪戦になった9,980円ツアー
韓国旅行の復活を受け、一気に海外旅行ムードが高まった秋。今こそ「思い切ったこと、やろう!」と作られた企画が、この9,980円ツアー。ソウル・バンコク・シンガポールどこでも9,980円です。社内でもほぼ伝説となっている企画。この企画で少しでも海外旅行が身近になってくれれば、という思いも込めています。
予約が殺到しただけでなく、SNS上でもかなり反響がありました。ここまで思い切ってやれるのはスタートアップならではな感じがして、ドキドキしながらメンバーみんなでリリースを見守りました。
さまざまな課題もありましたが、集客数は圧倒的に過去最高を記録。数秒を争う、予約の入り方でした。このキャンペーンでNEWTを知ってくれた方も多いかもしれません。認知獲得にも繋がる企画でした。
11月、ワンキャリアさんと学生旅行を応援
思いをこめて作った、学生の卒業旅行を応援する企画。詳細はこちらのnoteを見ていただけるとよりわかるかと思います!
こちらの企画でもTwitterをはじめ、多くの方にうれしいお声をいただけました。共感だったり、応援だったり。学生さんの会員数も上昇。結果的に、2-3月にたくさんの学生のみなさんに使っていただくことができました。
クーポン配布や学生へのメッセージなどは、PRチームとの共同企画でしたが、その裏でツアー企画チームと学生限定ツアーを準備。PR×マーケ×ツアー企画で連携し、きちんと購入までの結果を出せた企画でした。
12月、はじめての「NEWT FES」
たくさんのエリアを入れてのセール「NEWT FES」初お披露目!過去の課題をもとに、さまざまな施策を盛り込んだセールです。販促キャンペーン流通額で、最大金額を記録。
このタイミングから、「NEWT FESやってるよ!」なんてお客さん同士でシェアされるといいなという思いで、きちんと名前をつけることにしました。
2023年1月、台湾旅行の再開
クリスマスに続き、新春もNEWT FESを開催!海外旅行があたるお年玉キャンペーンも同時開催しました。
さらに嬉しいニュース!台湾が観光を再開したことを受け、緊急追加を行いました。こちらは大人気ですぐ完売に。
12月の記録を塗り替え、1月でさらに最大流通金額を更新。海外旅行の戻りを大きく感じたのは、年明けのこの企画かもしれません。
3月、香港も観光再開!ハロー香港に参画
満を持して香港も観光を再開!それを記念して、香港政府観光局さんとの共同企画で、香港のキャンペーンを打ち出しました。クーポン保有数(≠利用数)は単一クーポンで過去最高数を記録。
香港はあたらしいスポットなどもたくさんできていて、超パワーアップしてるのです。わたしも今年行きたい旅先の1つ!
そして今、1周年を迎えて
怒涛のふりかえりもこれでラストです。わたしも、終盤ちょっと息切れしました(笑)
3月から祝1周年!大感謝セールを始めてまして、4/5に第2弾も発表しました!たくさんご予約いただき本当に嬉しく思っています。
今年こそ海外旅行に行きたい!という方はぜひチェックしてくださいね。
必ず守っていた3つの重要なポイント
たくさんの企画を出し続けるなかで、必ず守っていた重要なポイントがあります。それを最後にまとめておきます!
スタートアップが、大手の会社さんに勝てる方法は、スピードしかありません。令和トラベルのバリューの1つでもある「Go Fast」、とにかく早く出す。これより重要なことはなかったなと思います。
ハワイのセールを他社さんより先にやらなかったら?韓国旅行が再開したときに、1週間でも遅れて企画を出していたら?きっと全然違う結果になっていたはずです。話題性には、スピードが重要という当たり前のことを痛感した1年でした。
海外旅行という大きい市場に後から参入したからこそ、大事にしていたのはとにかく打席に立ち続けることでした。サービスや会社のことは全然知られていない前提で「お、なんか面白いことやってるな」とか「こんなおトクなものがあっていの!?」とか「海外旅行を応援する会社?」とか、そんなふうに少しでも知っていただけるきっかけをいくつ作れるか。そこを重視していました。
1つの企画が終わる前に次の企画が立つのは当たり前でしたし、それを少ない人数でなんとかやり遂げていました。カオスの中で、これだけの結果を出し、かつ大きなアクシデントがなかったのはツアー企画・手配・トラベルコンシェルジュ・プロダクト・アライアンスチームなどたくさんのチームの力です。
しのさん(社長)に何度も言われていたこと。「前回の企画と何が違うの?あたらしいチャレンジをしよう」本当にそうだなと今となっては思います。
過去の企画から課題や仮説を出し、次に活かすのはもちろん、それだけだと爆発的な成長は生まれない。いつでも「あたらしいチャレンジ」が必要なんですよね。渦中にいると、つい「そんな余裕ないっすよ!前回の課題を改善してるんで前回より伸びますよ!」って思うんですけど(笑)、その度に、自分に言い聞かせていたことでもあります。
まあといっても、その前の「過去データを見て次のステップへ」は、そこまでできていなかったのが実情です。本当にこれで予約が出るか?出ないか?という企画が多かったので。ついに、今年からはデータで施策を打つ、もっともっとテックカンパニーになっていくはずです!
終わりに
すごい、6,000文字超えました!最後まで読んでくださった方、大感謝すぎます。もっとちゃんとnote書きます、頑張るぞ。(何度目)
さて、これだけの企画に携われたことで自分にとってもすごく成長できる1年間でした。NEWTと一緒に、わたしもまたひとまわり大きくなれたのだとすると、嬉しいなと思います。
改めて、ご利用いただいたお客さま、協力会社・観光局さま、いつもいっしょに楽しくわいわい働いてくれる令和トラベルのスタッフのみなさん、そしてこのnoteを読んでくださった方、本当にありがとうございます!
2年目のNEWTもどんどんパワーアップしていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。現所属のコミュニケーション本部も、現兼務のグロース本部もフルタイム・PPさん(業務委託さん)・インターン生、すべて絶賛採用強化中!ぜひこちらもチェックしてください!
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