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僕ら、世界を変えたかったんだ。
自分の人生で誰かの人生を救いたいと思っていた。
救えるのもだと思っていた。変わらなかった世界を嘆いた。
これは、私の挫折と苦しみ。それでいて、必死に生きていた証を残すための話。
* *
ある年の四月。高校初日。
真新しい制服を身にまとい、高鳴る胸、きらきらの高校生活!……とは考えておらず。
小中の知り合いが全くいない高校を選んだものだから、 人見知りの私が上手く馴染めるかの心配ばかりしてい
また君にありつけなかった
「ほうじ茶ラテ、一つください。」
そう注文したはずなのに、笑顔で手渡されるのは宇治抹茶ラテ。どういうことなんだ。
メニュー指さしたし、貴方だってほうじ茶ラテって繰り返したじゃないか。それなのに目の前にあるのは宇治抹茶ラテ。気が付かない間に時空でも歪んだ?
違います、って言えるほど強くないから、笑顔でありがとうございますって受け取るしかない。私が宇治抹茶ラテが飲める人間でよかったね、って心の中