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Doll 2号 no.5
no.1(1話目)はこちら https://note.com/mmm12o2/n/n106685e6726a —— 透明な夢 —— よく見る夢があった。 レナはキッチンに寝ころび、ママに手を握ってもらっている…
Doll 2号 no.4
no.1(1話目)はこちら https://note.com/mmm12o2/n/n106685e6726a —— 漆黒の夜 —— 「なんで地上60階の女の生活を地上3階の女に汚されなきゃいけないの」 と、二人…
Doll 2号 no.3
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Doll 2号 no.2
no.1(1話目)はこちら https://note.com/mmm12o2/n/n106685e6726a —— カレー色の昼 —— 「おはようレナちゃん」 「おはようレナちゃん」 「おはようレナちゃん」 …
遠距離恋愛ならぬ遠距離親子
ムスメと遠距離親子をして、かれこれ4年目に入ろうかとしている。
もう4年。うちらもまあまあ続いてるじゃん!と遠距離恋愛であれば愛を重ねた証でもあるのかもしれないが、親子の場合そうもいかん。
はぁ~なぁ~れぇ~たぁ~時間がぁ~愛そぉだぁ~てるのさぁ~♪とヒロミゴー様も歌っておられるが、ワタシは離れた分だけムスメの育つ瞬間を見逃した。
毎月ムスメに会いに行くものの、それでは都合のいい部分だけの親をや
Doll 2号 no.5
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—— 透明な夢 ——
よく見る夢があった。
レナはキッチンに寝ころび、ママに手を握ってもらっている。
ママは「大丈夫よ。目が覚めれば新しい世界よ」と微笑み、レナもママに微笑みで答えた。
そこにあるママの宝石みたいな目には、わずか10㎝の距離からも目が開いているのか判別できないレナ
Doll 2号 no.4
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—— 漆黒の夜 ——
「なんで地上60階の女の生活を地上3階の女に汚されなきゃいけないの」
と、二人の寝室から聞こえてきたのはママの声だった。
ありきたりだが、ママが大好きで旅行に行くたびに集めたスノードームがキャビネットから崩れて落ちていくのが聞こえた。でも、投げない。
偽物と言
Doll 2号 no.3
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—— 金色の夕昏 ——
駅と直結したシティーホテルにリナちゃんママこと常田さんのママがエコバックからネギを出してエレベータがくるのを待っていた。
ネギとホテルとエレベータ。
世の中、似ても似つかない親子がいるように整合性の合わない風景もそこら中にある。
キッチンもないシティホテルの部屋
Doll 2号 no.2
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—— カレー色の昼 ——
「おはようレナちゃん」
「おはようレナちゃん」
「おはようレナちゃん」
校舎に入ると、みんなレナの顔に向かって挨拶をしてくる。
やはり顔にだ。
みんな条件反射にレナの顔に反応し挨拶しているだけで、レナの中身の存在に気付くほどの注意は払っていない。
だから