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ぎっくり腰とは???


<福岡県を中心に九州一円>でパーソナルトレーナーとして活動しています

百崎将太朗です!


今週は日本列島が極寒となっていますね⛄


福岡でも山間部はマイナスの温度となっており、凍結の心配があります💦


さて、今回は寒くなるとうずく【腰】

ぎっくり腰について書いていきます。


先日クライアント様に

『ぎっくり腰になって整骨院さんに通っているのだが、EMSを勧められた』と聞いて、渡しの見解をお話しました。


その話も踏まえて書いていきます。


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図1.腰部後面



ぎっくり腰は、なぜ痛いのでしょうか。その理由のひとつは、腰を支える靭帯(じんたい)や筋肉に急に負担がかかり、断裂を起こし、それが神経を刺激するためです。ちょうど強い捻挫(ねんざ)を起こしたのと同じ状態なので、腰の捻挫ともいわれます。

しかし、痛みの原因はそれだけでなく、腰の中央に連なる椎骨の関節とその周りの膜(関節包)、さらに椎間板(軟骨)などが傷つき、神経を圧迫することからも起こります。

人によって、また原因によっても異なりますが、こうした痛みが重なることで、強い痛みになるのです。

中高年の場合には、加齢や運動不足のために腰を支える筋肉が弱くなり、腹筋と背筋のバランスが乱れていることがあります。また、椎骨の関節や椎間板が変形し、いわゆる椎間板ヘルニアなどを起こしている場合もあります(※2)。こうしたケースでは、ぎっくり腰を起こすと症状もひどくなりがちなので、とくに注意する必要があります。

(※2)椎間板ヘルニアは、椎骨と椎骨の間にある軟骨の一部が後方に飛び出し、神経を圧迫することで生じる腰痛です。そのほか老化に伴う腰痛では、椎骨の変形により脊柱管という神経が狭くなる脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)、椎骨の一部に変形や疲労骨折が起こる変性すべり症や分離症などがあります。(オムロンvol.33 知っておきたい「ぎっくり腰」の対策と予防より)


要は、


腰部の靭帯、筋の使い過ぎ



運動不足や不良姿勢による

筋のアンバランス


が大きな原因となります。


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図2.全身背面



●使い過ぎについては、

アスリートやスポーツ愛好家、

パワーワークの仕事

の人に当てはまります。



●筋のアンバランスは、

日常の姿勢や

日常の運動不足

が原因となります。



両方が原因となる事もあります。

パワーワーク ✕ 不良姿勢


パワーワーク ✕ 運動不足


スポーツ愛好家 ✕ 不良姿勢


アスリート ✕ 不良姿勢



ここで取り上げたいのは、

【不良姿勢】 です。



日本人の約8割は猫背と言われます。


その他にも


反り腰、巻肩、O脚X脚、内股、スウェイバックなどなど....


生き物は常に『重力』という重さに晒されています。


その重力にうまく耐えるために骨格の配置が決まっています。


骨は『柱』

靭帯は『柱の接合部』

筋肉は『ネジや接着剤』


という感じで家と似ています。


柱が傾くと

接合部に大きな負担がかかり

ネジや接着剤は抜けたり剥がれたり


したら家ってどうなりますか??

倒壊しますよね?


人の体は倒壊することはほぼ無いです。

ではどこに負担がかかるか??



【靭帯】や【筋肉】にとてつもない負担がかかるのです。


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図3.腰部主要筋



すると、上記に書いているように捻挫となり痛みが発生します。


アンバランスが痛みに直結することが分かったと思います。


このアンバランスは紛れもなく、

運動不足と不良姿勢が大きく影響します。



最初に書いてた【ぎっくり腰に対するEMSの使用】ですが、私はEMSが最善では無いと考えます。


EMSとは「Electrical Muscle Stimulation」の頭文字を使用した言葉です。 微量の電気によって筋肉を刺激して動かし、筋力トレーニングのような効果が期待できる機器を指します。(Google検索より)


筋肉の【収縮と弛緩】を外部の刺激(電気)で強制的に行わせる機器となります。



ここでのポイントは『強制的』に収縮と弛緩をさせるということです。



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図4.筋の収縮


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図5.筋の弛緩


本人の身体の意志とは関係なく筋肉を動かすという事は、『本人がその筋肉の動きをコントロール出来ていない』事になります。


本人が筋肉をコントロールしない事は、日常生活ではあり得ない事です。


ぎっくり腰の大きな原因は【不良姿勢】


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図6.腰椎過屈曲(不良動作)



この【不良姿勢】を改善する為には、自分の筋肉を自分でコントロールして改善していく事が重要となります。


そこを踏まえると、EMSによる筋肉の収縮と弛緩は『不良姿勢の改善』には繋がらず、ぎっくり腰の根本改善にはならないという事になります。


しかし、全く意味が無いことはありません。


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図7.筋の構造



拘縮した筋肉を外部刺激により強制的に動かす事は必要だと思います(拘縮した筋肉は動かしにくい為)。


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図8.深層外旋筋の拘縮による腰椎過屈曲



これで一時的に改善したように感じると思いますが、そのままいつもの生活を送っていると、また再発します。


根本原因である【不良姿勢】が改善していないから...


根本改善する為には、トレーニングが必要ということになります。


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図9.トレーニング画像



不良姿勢をトレーニングで改善し、

運動不足もトレーニングで改善できます。




トレーニングをやらない理由はないです。




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