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2018年3月の記事一覧
〈偏読書評〉続・大人だって絵本を読んでいいじゃない:『いきもの特急カール』
先週、木内達朗さんの絵本『いきもの特急カール』を紹介する投稿をアップしたものの、後半は気持ち悪い自分語りになってしまい、作品の魅力を全く伝えきれていなかったので、再投稿です。しつこくて、すまん(っていうか、承認欲求の強いババァで、すまん。猛省)。
『いきもの特急カール』のテクストが、大人仕様にもなっていることは先週の投稿で書いた通りですが、今回は大人でもつい見入ってしまう(へたしたら、ずっと見続
〈偏読書評〉大人だって絵本を読んでいいじゃない:『いきもの特急カール』
卒業・入学・就職シーズンが近づき、新刊ラッシュで書店がにぎわう季節。新生活のスタートにあわせて自己啓発本を買う、意識の高い人も多いと思いますが、買うものリストにぜひ加えて欲しい絵本を今回はご紹介します。
ご紹介するのは1月に岩崎書店から刊行された絵本『いきもの特急カール』。半沢直樹シリーズの装画、英国のロイヤルメールのクリスマス切手(2006年)、スターバックスのホリデーキャンペーン(2007年
〈偏読書評〉“世界文学”としてのエトガル・ケレット氏の作品 または我々は如何にして“世界文学”と向き合うべきなのか【後篇】
-- 以下〈偏読書評〉、2016年7月19日投稿の加筆修正版 --
前篇にも書いた通り、『突然ノックの音が』でエトガル・ケレット氏に興味を持ったのが2015年。単行本の刊行記念として同年2月末に〈エトガル・ケレット×円城塔 公開講義『僕たちの書き方』〉が開催されることを知った自分は(ひきこもりにしては非常に珍しく)速攻で予約を入れました。で、結論から言うと、この講義を通して、すっかりケレット氏に
〈偏読書評〉【番外篇】壮絶すぎる過去を、軽やかな「笑い」と「救い」へと昇華する漫画力
〈偏読書評〉ブログのnoteへの引っ越し作業がまだ終わっていないのですが、「#今週のお題」が「2018年オススメのマンガ」という面白そうなテーマなので(またもや)番外篇です(そして、またもやムチャクチャ長いです)。
オススメしたい作品は、2018年になってから刊行された作品に限定しても結構あるのですが、せっかくなので《noteで読めるマンガ》というしばりを(勝手に)加えた上で、『コココミ』で絶賛