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絵心ゼロの保育士が水彩画に興味を持った話。「うまくなくたって、いい」

わたしは生まれてこのかたずっと、絵が描けない。
ちょっと分析してみると、地図も読めないし、立体的にとらえられないことが原因なような気がする。

絵を描くのは苦手だし、嫌いなので、学校の美術の時間以外で描いたこともないし描こうと思ったこともなかった。

それが、モンテッソーリ保育園で働き始めて、クラスの子どもたちが、なんとも楽しそうに、絵ともいえないものを描いているのを見るうちに、気分が変わってきた。

主任の先生は「わたしはアートな人間ではない。」と断言しているので、流れでわたしがアートの面倒を見なくちゃいけなかったときもあり。

アートとはいっても、「〇(まる)の書き方が分からないから、書いて。」とか。
そうなのだ、4歳や5歳の子どもでも、鉛筆をまともに握って、かつ、線を引ける子は、そういない。

モンテッソーリでは、基本的には、「これをやりなさい。」ということは、あまりない。
(「やりたいことがない。」と言う子や、騒ぎ始めた子どもたちには何かをやるよう指示するけれども、その場合にアートに誘導することはほぼないかな。)

なので、絵を描いたり工作したりしている子どもたちは、自分で選んでやってるので、楽しそうである。

たいてい、何を描いたのかまったく分からない絵なので、「何を描いたの?」と聞くと、「これは、太陽。これはぼくと犬。」と、自身満々に。

そこには、まったく形になっていない、波線だったり、言葉で表現できない点なのか線なのかが見えたり。

そして、「将来はアーティストになりたい。」と言う子も結構いる。

こんな日常を過ごしていると、「かならずしも、絵心がなくたって、子どもたちが興味持ちそうなネタを提供するのは可能だ。」と思えてくる。

そんな中、病院の帰りに、近所のショッピングモールのバス停で降りたとき、本屋に立ち寄ってみた。

本屋の入口の外に棚があって、そこに、週替わりなのか月替わりなのかでテーマに沿った本が並べられている。

その日のテーマは、「水彩画」。

綺麗な花!
昨年夏に突如ガーデニングにハマったわたしは、それまでほとんど目に入ってこなかった「花」柄や、「鳥」柄に、目がハートになるようになった。

「花の水彩画」

ページをめくってみると、今すぐ描ける感じはもちろんしないけど、基礎からすごく丁寧にすすめられている。
カードのサンプル案もあったりして、これ、いつか病気が治って職場に復帰できたら、子ども達に作らせてみるのもいいかも。
あと、今まではカードもらいっぱなしだったりしたけど、下手でもなんでも自分で作ってみるのもいいかも。

わくわく。


さて、さっそく、本の真似して、やってみた。
まずは、絵の具に含ませる水の量によって色がどう変わるか。

本の作者も言ってるけど、これ、見た目よりずっと時間かかるし、簡単ではない。

次に、水の量と、黒を足していって、どのように1つの色が変化するか。(中心が元の色で、右側には水の量を増やしていく。左側には黒を少しづつ混ぜていく)

なんか、きれいだ。

これから、抗がん剤や放射線治療が始まり、家で過ごす時間が増えるので、気晴らしになることが見つけられたのも、嬉しい。

急ぐ必要、ないよ。
うまくなくて、いいよ。
楽しめることが、いちばん大事。


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