主役は遅れてやってくる
皆さんこんばんわ!
タイトルの問題間違えずにできましたか?
意外と難しいですよね笑
なぜでしょうか。
今日はそんな僕たちの意思決定を行う脳の中を少し覗いてみましょう!
※ダニエル・カーネマンとエイモス・トヴェルスキーの古典的名著「ファストアンドスロー」を参考にしています
まずは、ファストアンドスローの中心的な理論の
システム1 システム2とは何か。
・システム1は直感的でスピード感のある脳の認知機能です。
・システム2は反対に時間をかけて行う複雑な知的活動を行う脳の認知機能です。
ポイントはシステム1は働き者でシステム2は怠け者だということです。
僕はこの中央管理型の意思決定システムを殿様と優秀な足軽がいる城郭としてイメージしています。
殿様は基本的には怠け者だけど、いざとなると出動し能力を発揮しますが
基本的には働き者の足軽に任せています。
そして冒頭の色と文字がごちゃごちゃの問題は殿様の出番ですが、足軽が対処してしまうので難しく感じてしまうのです!
足軽は思考停止で行えること(脳にとって簡単)は基本的に処理します。
これほんとにめちゃくちゃ優秀で、殿様に働かせないように色んな仕事をしてくれます。
例えば1+1の答えや車の運転、しかめている人の顔を見て怒っていると瞬時に判断できる等
脳の中ではすごく複雑な回路が必要なはずなのに、思考停止で行うことができます。
これは水際の足軽たちが捌いてくれているからです。
この写真なんて声まで聞こえてきそうですよね笑
僕たちの意思決定は働き者の足軽たちが高速でこなしてくれているのです。
直感的、感覚的、無意識的
この辺りをイメージしていただけるとわかりやすいと思います。
逆に殿はどんな仕事をしているのでしょうか。
こいつは足軽をすり抜けてきた敵兵が攻めてきた時に初めて重い腰を上げます。
具体的には電話番号を覚える、複雑な計算、ややこしい書類の読み込み等です。
すぐに答えられましたか?
さっき女性の顔を見て、いろんなことを瞬時に感じることはできるのに、この計算式を解くのはかなり時間がかかります。
これは殿の仕事がゆっくりだからです。
こういった注意力の必要かつ慣れていないものはバカ殿がゆっくり処理します。
論理的、理性、注意力といったワードをイメージしていただけるといいと思います。
次に認知バイアスについて
説明した通り、この2人が協力して意思決定を行なっているわけですがファストな足軽は直感的な分ミスしてしまうこともあるのです。
例えばさっきの女性の顔は怒っているのではなく、お腹が痛くて踏ん張ってるのかもしれないですよね。
こういったエラーが起きてしまうのは、進化心理学的的に説得力のある説明ができます。
例えば、サバンナ時代の人間はライオンの声が聞こえたらもし違うかったとしてもライオンだ!と瞬時に判断できる人間の方が生き残れる確率は高かったはずです。
ミスよりもスピードの方が大切だったのです。
だから僕たちは直感的に判断することに抗えないことが多いのです。
スローな殿様はなかなか出てこれないんですよ。笑
社会的評価につながるような情報に対して特に僕たちは感覚的に処理している(足軽)と思います。
見た目や声のトーン、学歴、社歴、車などのステータス等
話してみるといい人だったーってのは本当によくあることですよね笑
これがバイアスの正体です。
具体的な画像で少し見てみます。
服装だけでその人のことはわからないのは当たり前なのに、それでも比較してしまいます。
しかし、このBADと❌の2人がもしハーバード大学卒業ならどうでしょうか。
一気に印象変わりませんか?
そのぐらい僕たちの意思決定は足軽に引っ張られているんです。
僕たちの中にこんな愉快のことが起きてるなんておもしろいですよねー笑
先日書いた記事の知覚世界の窓口がシステム1(足軽)ですね。
その窓口では対応しきれない情報はシステム2(殿様)まで流れます。それが作用世界へ実行されバイアスが起きたりするわけです。
最後に、僕たちの城郭はめちゃくちゃ良くできてるけど、不完全なものでありどこまでいってもヒューマンエラーの可能性をゼロにすることはできません。
足軽もこけちゃいます。特に変化の早いこの社会では。
ですので、失敗することを恐れるよりも、失敗した後に変化していけるかどうかが大切なのかもしれません。
トライアンドエラーを繰り返し続けることが何よりも大切な気がします。
何歳からでも学び直せるはずです。
しかも今ではその過程すらエコノミー化できるかもしれないですもんね。
viva 失敗に寛容な社会!!笑
〜今日のオススメ〜
カーネマンと一緒に読んで欲しい行動経済学の超名著です!
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