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サイコパスはあなたの心にも存在する。


サイコパスとは

「感情の一部が欠如している」という点において特筆される精神病質者のこと。自分以外の人間に対する「愛情」「思いやり」などの感情が著しく欠けており、そのためにきわめて自己中心的に振る舞う傾向にある。

わかりやすく言えば共感能力にかけているということだ。

この共感能力は脳のミラーニューロンという細胞が関与している。

ただサイコパスはミラーニューロンに問題があるのでは無く、自制能力、つまり前頭前皮質に問題がある。

自制の能力は本能を抑制し、人類を社会的生物に進化させた(自己家畜化ともいう)。

これが欠けているということは社会的模範を守ろうとしない。つまり協調性がなく、共感する能力がないため攻撃性も高まる。

しかもサイコパスはそれだけで無く、同時にミラーニューロンや前頭前皮質の理性を司る部分には問題がないため、他人に同情することなく他人の気持ちを理解し冷静に分析できる。
そこに、攻撃性が重なるから危険なのだ。

つまり、攻撃性の箍を外す自制の欠如が問題だ。

ではこの自制の欠如はどうして生じるのか。

進化は自制をするように傾いてきたが、背くことで大きな利益を得られるというインセンティブは常に存在している。ただ、群れで裏切って獲物を独り占めしようとすれば他の仲間に殺される確率が高いため自制した方が生存確率は高かったのだろう。
しかし、元々はこの自制は存在していなかったため、生物的にこの自制は後付けであり、勝算が見込めるなら、自分のメリットのために他人を傷つけてもいいと思うのは生物的には普通なのである。

だから私たちの心にも奥底で眠っている攻撃性が存在し、相手に同情できない状況であればサイコパスになり得るのだ。

個人的に嫌いとか、気が合わないとか。

ほとんど成人男性が嫌いなやつを殺す想像を一度はしたことがあるというデータもある。


ふとしたきっかけで、笑顔で人を痛めつけることができる人間にもなり得るのが私たちだ。

だからこそ私たちは知識を学び、理性を持って、他者に想いを馳せる努力を惜しんではならない。
教養は、私たちの首に縄をかけているだけかもしれない。
それでも、時代の変化は劇的に加速し、格差や分断はますます深刻化している。
そしてそれらは私たちの獣を呼び戻しかねない。
学ぶしかないのだ。



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