最近読んだ本17

ドラマ「パリピ孔明」が面白すぎて、毎週水曜日の夜がしあわせです。まだ観てない方はすぐに観て。

さて、2冊です。

1)
『妹妹の夕ごはん 台湾料理と絶品茶、ときどきビール。』(猫田パナ)
・ひたすらしあわせな話でした
・台湾料理がおいしそう

という話が読みたい人にはうってつけです。
ここからは酷評です。

これ、オッサン向けのポルノ小説と何が違うんだろう?
あらすじはざっくり、「婚活中のちょっとズボラな女性のもとに料理がめちゃうまな台湾人の女の子が転がり込んで来て同居、なんやかんや友達も増えて、気になる上司と結ばれハッピーエンド」です。なんと都合のいいことでしょう。マイルドに書けば「ひたすらしあわせ」です。
「婚活中の男性のもとに女の子が転がり込んで来て同居、えっちしまくりながら、他の女性たちもつまみ食いして、気になる会社の女性と結ばれハッピーエンドのポルノ小説」と何が違うんですか???

台湾料理とお茶の話が出てきて、おいしそうだなーと思いますが、フランス人女子と置き換えてフランス料理でもぜーんぜん成立してしまう話です。文化の深みは、一切ねえ。

女子が好きそうな要素・女子が好きそうな展開を詰め込んだ小説で、自分には合わなかった……。だから好きな人は好きだと思います。需要は絶対にあるから、「つまらん」とは書きません。

2)
『ミセス・ハリス、パリへ行く』(ポール・ギャリコ、亀山龍樹訳)
はいギャリコせんせい来ましたよー!!!

KADOKAWAさんの株主優待でいただいた本です(カタログから好きな本を選べる)。名作でした。これは名作だわ。本読みなら知ってるよね名作だって……不勉強ですみません……。

『猫語の教科書』『ジェニィ』の2冊を読んで「この先生は猫の話しか書かんのだな」と思い込んでました。全然そんなことはなかったwww

「イギリスの家政婦のおばさんが、お勤め先の豪邸で見たディオールのドレスに一目惚れをして、ど根性でお金をため、パリに単身で乗り込み、ディオールのドレスをgetする」話なんですが、これはねーもう読んで……。

敢えて定義するなら、正しく「キリスト教の宗教観に基づいたフェミニズム小説」です。既に読んだ方、ラストはどう受け止めましたか??? 個人的には「うそでしょ解せん」です。でも、だからこそ絶対に忘れられないストーリーだし、「キリスト教の宗教観に基づいた」の部分を前提にするなら、こうじゃなくちゃいけないんですよね……。

ハリスおばさんのキャラクターは世界中で大絶賛され、シリーズは続いたというのもこの本で知りました。不勉強ですまんね。
2作目のニューヨークへ行くもぜひ読みたいです。

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