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詩『罪なき澄んだ声』

シャッフルボタンを押して最初に流れた
少し懐かしい響きのあの曲
胸をキュッと掴まれるような旋律
目を閉じて 心を浸していく

セレクトされた理由を
堅い頭で邪推してしまうのは何故だろうか
無自覚の無邪気が殺すのは
曲がった僕の弱い心

いつも誰かが見ているこの場所で
何を僕は望んでいるのだろう
なんかよくわかんないし
とりあえず生きられればそれでいいけど

この大きな世界の片隅
それは今も誰かの胸の中で
キラキラと反射しているはずなのに
この大きな世界の片隅
誰も気にしないような裏路地の
小さなスピーカーでまだ流れているのに

僕はまだ思い描いたほどは輝けてないまま



[了]



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