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興味のままに、縁を大切に

こんにちは、みずのです。

noteの投稿募集テーマに、「私らしいはたらき方」というものがあったので、私が今の仕事にたどり着くまでを書いてみます。

私は数年前に転職して現在日系のメーカーで人事担当をしていますが、それまでは臨床心理士として働き、さらに一時期は働きながら研究活動も行うといった二足のわらじ生活をしていたということで、多少珍しい経歴なのかなと思っています。

これまでのキャリアを振り返ると、タイトルにした「興味のままに、縁を大切に」という言葉がなんだかしっくり来ました。
自分の興味に正直に、目の前のことをがむしゃらにやり、思いついたことを行動に移していく中で、気がつけば今の場所にいました。

初めに臨床心理士という職業を目指したのは、まさに心理学という学問に興味があったからでした。人の役に立ちたいとか、そんな崇高な目的意識は正直あまりありませんでした。
ただただ今まで学んだことのない学問で、なんだか面白そうだという理由で実際になってしまったんです。
実際にカウンセリングを受け持つようになり、クライアントの方々と関わる中で、少しでも目の前の人の役に立ちたいという気持ちが自然と芽生えると共に、自分の非力さやそもそもカウンセラーとして「助ける」なんて大それたことはとても出来ないのだということが身に染みました。

そんなきっかけだったので、私は臨床心理学以外の心理学の分野にも興味深々でした。
大学では心理学の実験や調査の授業があり、毎週のようにレポートに追われていましたが自分としては結構楽しんでやっていましたし、
特に卒業論文は、新しい仮説を立てて自分でプランを立て試行錯誤していけるのが楽しくて一生懸命取り組みました。
今思うと、仮説を立ててデータで明らかにするというプロセスが好きなんだと思います。
なので、臨床心理士の資格が取れる院に進むか、心理学の調査や実験できる院に進むかかなり悩みました。

迷った挙句、私は臨床心理士の院に進み、個人的に別のゼミで調査研究をするという形を取りました。やってみたいことを我慢したくなかったからです。

そんな形を受け入れてくれた両方の研究室の先生方に感謝ですが、そのゼミのおかげでたくさんの人との縁がつながり、就職して社会人としての一歩を歩めたので本当に感謝しきれません。

その時に先生から、こんなことを言われました。

「やりたいことを一生懸命に、誠実に取り組んでいたら周りから自然と手が差し伸べられるのよ」

先生自身もそんな風に助けられてきたそうです。この時の出来事は今でも忘れられません。

初めに就職したところでも色んな経験や人との繋がりを得られましたが、その後人事に転職しようと思ったのは、カウンセリングの知識と研究活動で多少なりとも培ったクリティカルシンキング、データ分析のスキルを両方活かせそうな職業なのではと思ったからです。

思い立った次の週にはエージェントに登録し、未経験で大手の人事は難しいと言われながらも2ヶ月後には転職が決まっていました。でも今の会社はきっと新卒で普通に就活をしていたら受けていなかった気がします。これもご縁ですね(笑)

日々の仕事では大変なこと、悔しいこと色々ありますが思いがけず面白い仕事をさせてもらっており、結果的には良かったと思っています。

ここまでのキャリアは自分興味のままに、自分が行きたい方向にやってこれましたが、大きな組織に就職して人事の仕事の幅広さを知るうちに、これからは少しマインドセットを変えていかなければと思うようになりました。

今の会社の中での人事部門のキャリアパスというのが何となくありますが、果たしてそれは自分がやりたいことなのか。

自分の持ってるスキルを生かせる人事の領域は具体的にどこなのか。

もっと具体的に考えていかなければと思う一方、大きな組織では自分の意思と関係なく異動させられることがよくあります。
ましてや、まだ自分でも明確にどの領域の仕事がやりたいのか、できるのか分からないのですから主張しようがありません。

そんな時こそ縁を大切にしようと思っています。
キャリア論で「計画された偶発性」といった考え方があります。

個人のキャリアの8割は予想しない偶発的なことによって決定され、その予期せぬ偶然の出来事にベストを尽くして対応する経験の積み重ねでよりよいキャリアが形成される

これまでは自分で行きたい方向を決めてそれに向かって進んできました。
自分でコントロールして安心したい気持ちの表れでもあると思うので、少し不安もありますが
今後はもう少し肩の力を抜いて、与えられた環境で頑張ってみようかな。

そろそろ異動のタイミングなので、そんなことを考えています。


最後まで読んでいただきありがとうございました!


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