見出し画像

快談水宮チャンネル15 Insqiration

突然お告げ的なものが入ってくることがある。大抵は早朝、掃除や料理をしてる時に。


数日前。


「火が必要。風も必要。
徒情け(あだなさけ)でしばしば泣くのは水の性分のお前として仕方ないがそれではいずれ冷えてしまう。水の底はつめたい。
火で暖めよ。
風で乾かせ。
水以外に火も風も浄化になる。もっと使いなさい。
水と火と風を上手く使って湯が生まれる。それこそ全てを癒す。
調節、調和という魔術を覚えよ。以前教えたはず。思い出しなさい」


誰ですか?という話だしLINEやメールで来るわけでもない。
言葉としてはもっとシンプルなキーワードがポンと来るが翻訳すると上記のような内容になる。翻訳は大抵、体を動かしているうちに知れる。

ああ。そういえば私いまだにすぐピーピー泣き過ぎ。実際消耗しちゃうし。
「それ泣くようなことなの?」と通常のセンスの人なら怪訝に思うようなことで昔から。
もっと楽しんだらいい。血を燃やして笑って動けば血流も血色も良くなり、見た目も中身もすこやかに。すこやかさはすべての美の鍵。それは余裕をくれ、そのゆとりには自然と愛が溢れ出すシステム。でしょ?

火は仏教や神道でも浄化に使われる。お燈明、お焚き上げ、火葬。
不浄なものを焼き尽くす。
風はそれらをさらってゆく。

若い頃もっとひどかった気性の荒さは火そのもので、多分私は水と火の性分をもっている。だから風の性分の人にいつも憧れたものだ。
転機のころ、偶然散歩した神社が立川諏訪神社。諏訪といえば風の神さまだ(「快談水宮チャンネル」)。

火で浄化…掃除、焼却…。巻き起こる風。
家の中の掃除を済ますと、立ち上がり支度をした。
忘れ物などはほぼないがビビりな程気をつけて支度するので外出前は腰が重い。実際外に出るのはすこし怖い。
イヤそんなんじゃダメだね。フットワーク軽く風のようにいくね。そして自転車(エマと命名)と一緒に初夏の風に乗るから。チャンス逃し過ぎなのよもー。それも淀み、ケガレのうちだせ?

大祓いの人形(ヒトガタ)が家族ぶん(T兄はとにかく猫のも。ま、いっか)揃っていた。バチこい。ソウルも掃除せよ燃えよ水宮。
私とヒトガタ入りバッグを乗せて、可愛いエマは超ごきげんに風を切った。

ハイ終了〜撤収〜。
夏の花々が咲き乱れてる。

帰ると、半期の終わりになんかぜーんぶ浄め終わった感じで祝杯(←それ、日課な。水がぶ飲みでレバートリートメント(©︎玉袋筋太郎さん)はバッチリ)を。

たらこ。オリーブオイルを垂らしたのみ。爆美味い。
ラタトゥイユ作った。100均直売野菜で出会ったご婦人に「コレ(ズッキーニ)生も美味しいのよー」と聞きラタトゥイユ以外で早速試す。
野菜類はたいてい100均直売。不揃いだがものすごく美味しい。
なまズッキーニマジ美味しい❗️特にたらこと相性ばつぐん。バジルとかはうちの鉢植。
夏は冷えた白ワイン。
レンチンサラダチキン。というかにんにくなどで下味をつけた鶏ハム。よく冷やしてある。パプリカで香りづけ。パセリが花咲いちゃって花ばかり食べてる。マイルド。

ぐびぐび夏の酔拳。飲みながら踊り始める。


「オイ。イイことしてんな。俺も呼んでくれよなー」
出た。トカゲの兄貴ったらもう酒つまみタバコあるとすぐ来る。グラスを満たし、iQOSのホルダーを回してやる。かけつけ一杯一服したかれは、ふと笑った。
「お前。膝と肩、どうした?」
「あ、なんか完治したの」
「ふふ。いつも聞こえるあの声な。先日とかもな」
「あんたじゃないわね」
「そ。あれヌシだよ。大元。で俺もお前もその一部だ。世界中どこ行こうが独房行こうが絆を断てない。ただ本人がガン無視すれば切れちまうがな」
「ふーんやっぱそうか」
「お前、姿勢は直るわ病気治るわ。修正できるようになったろ。頼まなくても自力で」
「実はそう。ダンスも最近もっと楽しいしピアノはオクターブこの歳で届くようになったしレパートリー爆増え。うちピアノないのにぶっつけで出来んのなんか。お料理も掃除もたぶん上達してる。ペース早い。タイムも良くなった」
「そらそうだ。余計な邪魔が入らなきゃそうなる。多分今なら苦手だった数学や量子力学でもなんでもイケる。お前がくだんねーことシャットアウトしたしそれはこっちも助けたぜ?
お前、偏差値とやら思い出せ。とんでもなかった。アタマおかしくなって学校は諦めたがそっちのほうが運が良かった。多国語を覚える必要もお前ならねえ。そうやってきたろ。よく困った外人助けてやってた」
「あのさ。火と水、そして風ってもしかして…」
トカゲはチキンをひときれくわえて金色の眼でこっちをまともに見た。
「お前のメインカラーのことだよ。忘れたか。見える友達もお前見てその色言ったな。ウラ取れてるだろが」
「火と水?」
「その通り。風はその調節をし拡散する。地に足をつけてなきゃ意味ないが。お前ここ数年、転ばなくなったろ?」
「…アレ?ほんとだ」
「だーから膝と肩、壊してやったんだよターコ。色々やり方分かったろうが。あの時の大火傷もそう、何遍も死にかけたのもそう…ったく覚えの悪りい」
私はほほ笑み、かれのグラスをふたたび満たしてやった。


初夏の一日が始まっていく。うちなる親友と飲みながら。
最高の気分。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?