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クゥイド・プロ・クゥオ
昔本屋でバイトしていた時、お客さんが一冊の学習参考書を手に取って、「こういう本がたくさん並んでるとさ、俺の学生時代ってなんなんだって思うよな」と言った。その手中には、「中学三年間を〇〇時間で完璧マスター」という(ような)タイトルがでかでかと書かれていた。
こういうタイトルの本は今でもよくよく見かける。それらの本には「時短」というキーワードがある。情報が氾濫する現代社会では、人一人の時間の価値は高ま
Qu'est-ce que c'est?
どういう理由かなんてなかったはずだ。
一緒にドライブをして音楽をかけて「この曲いいよね」と私が尋ねた時、「いいっすねぇ」とか「めちゃくちゃ最高」という友達の思い思いの感想が返ってきた時最高な気分になる。ハンドルを握る手につい力が入り、はにかんだような笑顔になってしまう。
長く短い人生で偶然の出会いで近しくなってもう会えなくなってしまった人たちとも、ほんの一瞬だけでも何かが通じ合えるということは、本
寛容は自らを守るために不寛容に対して不寛容になるべきか
以前どこかで聞いた情報で詳細は怪しいけれど、他国の人に比べて日本人が最も他者への寛容がない国民性があるという。そう指摘されると、確かにそのように感じる。例えば他人のミスに関しては必要以上に叱責するし、自分の主張や信条と合わない他人への攻撃は限度を知らない。私も実生活で、はたまた、ネット上でそのような場面をよく見かける気がする。
他者への寛容心を育むにはどうすればいいのか。真っ当な正解というものを
今話題の○○などまるで知らない。ベストセラーのものなど大抵持ってはいない。それでもそれらが世の中で抜かりなく流行しているのであれば、なおさら、自分はそこに加担しなくても問題などないのだと思う。だから、自分が心底良いと思うものだけを愚直に愛す、それが世の中で流行っている必要はない。
君の中で消えた炎とか
CMを観ていて鼻につくのが、自社のPRをわざとらしい演技で役者にペラペラと喋らせる事で、特に子供に大人の真似事をさせて、資金運用とか、年金問題とか、その年代の少年少女が絶対に考えようがない大人の関心事を子供に語らせているのは、観ているだけで嫌な気分になる。(それがコマーシャルというものだと言われれば何の反論も出来ないが。)
別に演じている役者に適切な報酬を支払っていて、役者本人もそれを了解して引
田んぼの田を一筆書きする方法
小学生の頃、タイトル通りの難題に取り組んでいたことがある。なぜだかどうしてもどうしても田んぼの「田」を一筆書きしたく、当時の私は紙の上に延々と田の字を書き込み、解を見つけるためにひたすら考え込んでいた。暇だったのかもしれない。けど、大人になった今から振り返れば「ケーニヒスベルクの橋問題」に真っ向から向き合っていたという、ちょっと、誇らしい出来事だったと思ったりする。
調べれば簡単にわかることなの
それで救われる気持ち
本当に単純だと思うけれど、例えば月曜日の朝の憂鬱な出勤時に木枯らしの中紅葉した楓の並木道を歩いていると木々や落ち葉の綺麗さに感動したりする。辛い事があって落胆しながら夜道をトボトボ歩いていても夜空に月が見えただけで少し前向きな気持ちになれる。陳腐な表現だけど自然が美しくって良かった。もうすぐ雪が降るだろう。厳しく荒涼とした景色が一面に広がるだろう。それでも自然が美しいのなら長い冬も越せる。
こんなに暑いのに待受画面が冬のままだと今更気付いた