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DAZZLE 新作イマーシブシアター「SHELTER」

さぁとうとう1週間を切った。何って?DAZZLEの新作イマーシブシアター「SHELTER」までさ!勝手にDAZZLEプロモーション、今回はイマーシブシアターに関するおさらいと「SHELTER」について再紹介だ。今まで以上に熱を込めて語っている。最初に言っておこう、本記事は2800文字を超えた。

「イマーシブシアター」とは

日本語訳は「体験型劇場」と言う。通常、舞台やお芝居は、ステージがあって客席があって、ステージの上で行われている演目を客席から観るのがスタイルであると思う。しかしこのイマーシブシアターは「施設を丸々使って」「同時多発」に「あらゆる場所」でイベントが始まる。3階建ての建物だとしたら、1階の一番広いフロアで何か始まったかと思えば2階の北の部屋で別のイベントが始まり、同時に3階の南西の部屋でパフォーマンスが始まる…と言った感じだ。

「1回で全部観られないじゃん」と思っただろう。その通りである。イマーシブシアターは1回で全部を網羅するなどとても無理だ。それこそ分身の術でも使えるなら話は別かもしれないが。

「お金を払ったのに全部観られないなんて…」と思われるかもしれない。でもここまでの話でお気付きの方もいるのではないだろうか。イマーシブシアターには客席の概念が無い。極端なようで近い喩えをするならば、カフェの隣の席に座っていた人がいきなり踊りだす。そのくらいの距離感でパフォーマンスが始まるのだ。普通の舞台では絶対に味わうことのできない距離で繰り広げられる世界が、イマーシブシアターの最大の特徴である。

参加者の心構え

参加者は施設内の決められた範囲を自由に回ることが出来る。どんなお話を見るか、どんなパフォーマンスを見るか、どんな世界を見るかは参加者の判断次第なのだ。その為、リピーターが多いことも特徴的だ。1回で全部網羅出来ないわけだから、そりゃ2回目はこのコース、3回目はこっち…となるのである。

参加者は『参加者』でありながら『物語の一部』になる。そう、参加者も言わば舞台の役者の一員なのだ。その為、物語にそぐわない行動や言動は慎まなくてはならない。自分がこの世界の一部なのだと、自分もこのお話を作る一人なのだと意識し、どれだけその世界に「没入」出来るかが、イマーシブシアターを楽しむコツなのである。

勿論、参加するからにはそこで取り決められたルールの厳守は当然である。「いや、このくらいいいよね…」と勝手な行動を取ると、その所為で物語全てが台無しになってしまう。お前の所為で、と指をさされ迫害される役に早変わりだ。最悪二度とその世界に入れなくなってしまうので、ルールはちゃんと守りましょう

DAZZLE新作イマーシブシアター「SHELTER」

【ストーリー】
あなたは幸運だ。
このシェルターに、入れたのだから。
外を知っているだろう?
あんな世界で、人がまともに
生きていけるはずがないんだ。
ここは平和だよ。
あの9人がなぜか均衡を保っているから。
新入りのあなたに、
シェルターでうまくやっていく
コツを教えてあげよう。
人それぞれに物語がある、
ということを尊重するんだ。
自分が正しいと思った瞬間、
大切なものを見失ってしまう。
もちろん、あなたの物語も、尊重される。

誰かが、壊そうとしない限りはね。

見る人が見れば『フラグ総立ち…!!』と思いそうなストーリーである。(とても夢女子目線)

とある施設『SHELTER』で生活する人々のもとへ、新たな避難者(参加者)がやってくる…と言う様な設定。「と言う様な」と表現したのには理由があって、公式においてもこのストーリー以外に参加者に関する詳細が公開されていないのである。全ては我ら新参避難者の想像に委ねられる。

この公演はストーリーにある通り、9人のキャラクターが居る。そしてこの9人は全員が主人公なのだ。(ちなみにこの9人こそDAZZLEのメンバーである)

相関図

SHELTERのエンディングについて

そして、既に避難予定者達の間で頭を抱える話が『SHELTER』にはある。それが、先のツイートにもあるとおり、本公演は『マルチエンディング』なのである。マルチエンディングがどういうものなのかご存知の方にはご理解頂けるだろう。クロノ・トリガーとかやったことある人なら尚更だ。そして最大の難点は、これはゲームではなく現実世界なのである。セーブポイントから分岐して別のエンディングを探すなんて真似は出来ない。全て一発勝負、どのエンディングに辿り着けるかは避難者次第なのだ。

イマーシブシアターの紹介にも上げたとおり、エンディングが1つなのであればパフォーマンスを網羅する為に複数回参加する、と言うのが主たる所になるのだが、もしかすると『誰が正主人公となるか』でパフォーマンスも変わってくる可能性がある。しかもエンディングも行く度違う可能性もある。逆に言えば全部同じエンディングに当たってしまう可能性もあるのだ。

主人公が9人居ると言うことはこの時点で9通りのエンディングが存在していることが確定している。さらにDAZZLE主宰はこんな事をちらっと言っていた。

『レアエンディング目指して頑張って』

10通り目確定である…。マジで言ってんのか。全43公演の中でレアエンディング出せと言ってるのか。行かないタイミングでレアエンディング到達だってありうる。だけどそれを誰も言えないのだ。何故なら「ネタバレ厳禁令」が敷かれているからなのである。

何が怖いって、下手すれば43公演中1回も発生しないエンディングだって有り得るのだ。全ては我ら避難者次第だからである。そして誰もそのエンディングの存在を知らぬまま公演終了しかねない。

…少なくとも私が参加する日は全部別エンディングであることを祈りたい。…しかしそうなると、それぞれエンディングを1回しか観られないかもしれないのがなんとも切ないのだが。

公演詳細・チケット購入詳細

SHELTER公式サイトにストーリーや相関図、公演日程など記載されている。

SHELTER公式サイト

チケットはDAZZLEサポーターズサイトのみでの販売だ。会員登録が必要で、チケット購入はクレジットカードのみとなっている。既に売り切れ回や枚数の少なくなっている回もあるので、少しでもご興味を持たれた方は早めにご購入されることをお勧めする。

1回の金額は確かに『お試し』では高いかもしれない。しかし、一見の価値は存在している。

DAZZLEのイマーシブシアターの世界へ

最後に、2本の動画をご紹介。まずはSHELTER公式PV。

実は最近、前作「Touch the Dark」の動画が公開された。今では施設のクローズにより二度と日の目を見ることのない作品なのである。撮影された映像は全て「参加者の視点」だ。これを「SHELTER」でも体感できるのである。

避難予定の無い方、どうか一度避難を。
最初の扉は、8月8日21時に開かれる。
招待状は、あと僅か。

我らと共に、SHELTERへ。

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