『制作1年生のせいちょう日記』2日目
その日わたしは木下歌舞伎さんの観劇に出かけておりました。
「良いもの観ちゃったな〜」と感激に浸りながら、スマホの電源を入れると
数時間前に池内君から業務連絡が。
『チラシが届きました』というのは、avenir'e 2nd create『大人の付き合い』/『紙風船』の本チラシのこと。
しかし、『切る余裕ありますか?』とは、どういう意味なのでしょうか。
大混乱です。
木下歌舞伎さんの感激が一瞬薄れるぐらいの『???』が頭を埋め尽くしました。
(もちろんすぐに木下歌舞伎さんの感激に再び浸りました)
制作は1年生でも、俳優として舞台に出演したこともある、チラシの織り込みだって手伝ったことがある。
だけれど、未だかつて【切るチラシ】というものに出会ったことがない。
聞くより実際見る方が早いので、翌日稽古場に持ってきてもらうことに。
翌日、なにやら池内君が微妙な大きさで少し平たい段ボールを持ってきてました。
そう『切るチラシ』です。
今回のチラシは16パターンのデザインになっており、16枚全てを合わせると一つの大きなデザインになるという夢が詰まったチラシなのです!
「ポストカードサイズにしましょうね」という話を聞いていたので、ポストカードサイズで来ると思っていたら、
一つの大きなデザインのまま送っていただいたので、
これを16枚に切っていく作業が必要とのこと。
25枚の大きな紙をそれぞれ16枚のポストカードに切り分けていく。
これが『みづほさん切る余裕ありますか?』に繋がるのですね。
切りやすいようにと、大きなテーブルを二つ出してくれたので、私と切るチラシとの戦いが始ます。
もっと大きな定規を持ってくるべきだったと早々に後悔。
しかし、こんな大きな紙をカッターで切っていくのって、小学生の時にクラスの出し物でつくった創作物以来じゃないかしら。
量は多いけど、この、私の絶妙なカッター捌き。
制作1年生、カッター捌きが上達する。
私が稽古場の後ろでひたすらジャスジャスとチラシと格闘している間、前方では俳優部がお稽古中です。
この時は『大人の付き合い』チームが稽古をしていました。
少し真剣なシーンの中室内に響く、
ジャッ…ジャッ…
というカッターの音。
・・・申しわけねぇ。
早く!早く!終わらせなければ!そして私も稽古が見たい!!
という思いでひたすらにチラシを切りました。
ちょいちょい池内君が様子が観察し、
時々「僕が代わりましょう」とドヤ顔で代わってくれましたが、
思っていたよりカッターレベルを求められたのか、「・・これはやばいぞ」と早々に私に代わりました。
・・・池内君・・!
途中休憩を挟みながらチラシとの格闘が終わりました。
みてください!
この山!ポストカードサイズのチラシの山です!
隣のプリンは池内君が『感謝です』と買ってきてくれました。
感謝です・・!
このチラシは俳優部や他のメンバーが配っていくので、
もしかしたらお手元まで届かないお客様がいるかもしれません。
めちゃくちゃ可愛いデザインなのです!!
まずピンクというところが最高ですね。
たくさんの方のお手元に旅立ってほしいです。
※この世界には素晴らしくプロフェッショナルな制作さんがたくさんいらっしゃいます。私今年そのプロフェッショナルな世界の扉を少し開け片足を突っ込み、両手をついてハイハイ歩きの状態です。
私の書いていることは、ほんの少しの一部分を切り取っているだけです。
どの部門の方へもリスペクトを忘れずに。
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