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【水鳥の歌と生活】2024年3月31日日曜〜4月6日土曜


 三月三十一日日曜

 七時起床。radikoで「オードリーのオールナイトニッポン」を聴きながら朝の支度をする。

 一週間の日記をnoteに投稿する。

 仕事のBGMはPet Shop Boys『Actually』にする。

 仕事が早めに終わったので、温泉に入って一度家に帰り、市街で行われている桜祭りを見に出かける。

  梅は咲き待ち人なんか来やしない
  まだ咲かない桜も見るしまだ寒い夜の屋台で麦酒を飲む
  早まった桜祭りも家を出る口実にして麦酒を飲む

 会場の公園に着くと、ライトアップはされているもののまだ桜は咲いておらず、ほとんどの屋台が片付けを始めていた。それでも目的だった、いつも行くビアバーの屋台に行ってみると、テントの中で店員さんたちが談笑しつつビールを飲んでいた。挨拶をするとその輪の中に入れてくれ、ビールと豚バラ串、鹿肉のハンバーグを出してくれる。

 とはいえもう屋台の営業は終わる時間らしく、片付けを待って、みんなで店に酒を飲みに行くことなった。駅の方に歩いていき、海鮮居酒屋に入る。そこでホッピーや酎ハイを飲み、海鮮焼きなどを食べながら終電まで談笑する。

 水を飲みながら帰り、二十四時過ぎに就寝。

花はないけどライトアップ

 四月一日月曜

 七時起床。Podcastで「髭男爵山田ルイ53世のルネッサンスラジオ」を聴きながら朝の支度をする。

 仕事のBGMはPet Shop Boys『Introspective』にする。先の二枚のアルバムに比べて格段にポップになっている。

 仕事が全く無いので、昼寝をしたり、国立国会図書館デジタルコレクションで公開されている矢田津世子の作品を検索して読むなどして過ごす。年度が切り替わって初めのこの週は暇になるだろうと予想していたので、心身を休めたり好きなことをして過ごすことに決めている。だからこれでいいのだ。

 仕事を終えて温泉に入りツルヤで買い物をして家で晩酌をする。豚肉と大根の煮物、鶏肉とネギと豆腐の鍋を食べて、七笑を三合飲む。日中はすっかり暖かくなったが、日が落ちると外はまだ意外なほど寒い。風邪をひかないように気をつけなければ。

 二十三時過ぎに就寝。

まだまだ鍋の季節です

 四月二日火曜

 七時起床。radikoで「伊集院光 深夜の馬鹿力」を聴きながら朝の支度をする。

 午前中はコインランドリーへ。待ち時間にミスタードーナツに行き、『坂口安吾評論全集7 回想自伝篇』の坂口安吾「二十七歳」を読みながらポン・デ・リングを食べてアイスコーヒーを飲む。radikoで「空気階段の踊り場」を聴きながら乾燥を終えた洗濯物を畳む。

 この日も仕事が無いので、少し溜めていた日記を書いたり、国立国会図書館デジタルコレクションで矢田津世子を検索して読むなどする。女性作家であるだけで一段下に見るような風潮があったり容貌やスキャンダルについての言及が多かったりという当時の文壇にあって、理知的で抑制的な味わい深い作品を書き続けた作家という印象がある矢田津世子だが、既婚だった時事新報社の記者、和田日出吉との恋愛と並行して坂口安吾と親密になっていったりと、また違う側面も持っていたらしいこともわかってくる。ただ、矢田津世子は自身の恋愛について周囲に語らない人であったらしく、坂口安吾との恋愛についてはどこまで本当だったかわからない。坂口安吾の言及というのはあくまで私小説の中でのことなので、嘘や誇張が多く含まれていると考えた方がいいだろう。大井広介の随筆に、坂口安吾に嘘を書かれて抗議する人がいたというエピソードが紹介されている。こういうことを上手くまとめて一本の記事にできればいいのだろうけど、拾い読みをしながら一人でうんうん頷いているばかりでなかなかまとまらない。趣味だからそれでもいいのだけれども。

 温泉に入りツルヤで買い物をして家で晩酌をする。鰹刺身と水炊きを食べて七笑を二合飲む。日々の晩酌はなんとか二合に収めたいところだ。

 二十四時就寝。

ポン・デ・リングは食べやすいし美味しいし優秀

 四月三日水曜

 七時起床。radikoで「爆笑問題カーボーイ」を聴きながら朝の支度をする。

 仕事のBGMはPet Shop Boys『Behaviour』にする。シンセサイザー以外の楽器の使用が増えて、それまでのアルバムとは質感が変わっている。シンセポップのユニットと思って聴き進めていると漂白されたような感覚を覚えるが、目先を変えたかっただけなのか向後のアルバムはこの路線でいくのか気になるところだ。

 水曜なので夜は市街へ酒を飲みに行きたいと思っていたものの、朝から降ったり止んだりしていた雨が夕方になって強まり、その中を傘をさしてまで行きたいとは思えなかったので、ツルヤで買い物をして家で晩酌をすることにする。鮪、鯛、帆立、烏賊の刺身と冷奴を食べて、七笑を三合飲む。

 二十二時頃から寝落ちていたらしく、ストーブの時間延長のアラームで目が覚める。三時間ほど寝ていたということだろうか。起きてストーブを止めて就寝。

刺身尽くし

 四月四日木曜

 八時過ぎに起床。radikoで「山里亮太の不毛な議論」を聴きながら朝の支度をする。暖かくなってきたのでザリガニの水槽の掃除もする。まだ端にいてあまり動きたがらないし餌も食べている様子がないが、動けるようになった時に快適な環境にしてやりたい。

 昼前に家を出て桜祭りが開催されている公園へ。桜の種類によっては多少咲いているものもあり、咲いていないものも蕾が膨らみ切って桃色になっている。来週の休みには見頃になっているだろう。

  水はぬるみ小魚出てこい堀の鷺

 昼食は以前に何度か行ったことがあるケバブ屋に行く。ケバブカレーを初めて頼んでみたが、レトルトのカレーとご飯の上にソースをかけたケバブが乗せられている。あからさまにレトルトではあるが美味しかった。

 この日は霊泉寺温泉の旅館に泊まる予定だが、まだチェックインの時間には早いのでミスタードーナツに入る。国立国会図書館デジタルコレクションから印刷した矢田津世子関連の随筆を読みながらフレンチクルーラーを食べてアイスコーヒーを飲む。カレーを食べたばかりなので本当はコーヒーだけにしたかったが、それも悪い気がしてドーナツも頼んでしまう。こういうよくわからない気遣いによる無駄な行動が本当に多い。誰にも気づかれず、ひとりで腹を膨らませている馬鹿馬鹿しさ。

 食べ終えて車で霊泉寺温泉へ。チェックインの時間までまだもう少しあるので、共同浴場用の駐車場に車を停めて付近を歩く。霊泉寺温泉は霊泉寺を入り口にして、川沿いに民家と何件かの旅館があるだけの小さな温泉地だ。上流だからとだけは思えないほど川の水が綺麗で、それを見るのをいつも楽しみにしているのだが、今回は前日に雨が降っていたため若干濁っている。それでも岩盤が露出しているような浅瀬は透き通っているのだが、深いところはいつもは青く透き通っているのが濁っていて、そんなんところを確認していくように川沿いを歩いていく。

 時間が来たので旅館へ。チェックインを済ませ、部屋に通される。いつも持ってきている小澤書店版の「矢田津世子全集」と、国立国会図書館デジタルコレクションから印刷した矢田津世子の随筆や関連する随筆を机の上に置き、お茶を淹れて飲んでから、noteに投稿するための記事を書く。一時間くらいで書き上げ、「霊泉寺温泉の旅館から」というタイトルで投稿する。

 浴衣に着替えて温泉に入り、部屋に戻って来たところにちょうど夕食が運ばれてきた。鯉の洗い、恋の味噌汁、鮎の塩焼き、天ぷら(海老、舞茸、朝鮮人参、蕗の薹と名前がわからない山菜)、野沢菜の油炒め、独活の胡麻和え、牡蠣と鱈の鍋、白米を食べて、キリンビールの中瓶を二本飲む。お櫃の白米を残すのが悪い気がしていつも平らげてしまう。二合くらいあるだろうか。普段そんなに白米を食べることがないので少し苦しいほどの満腹になる。

 お茶を淹れて少し休んでから温泉に入り、『矢田津世子全集』を読んで二十三時頃就寝。

昼食はもっと軽めで良かったのだ

 四月五日金曜

 六時起床。お茶を淹れて飲みながらゆっくりしていると朝食が運ばれてくる。鮎の甘露煮、青菜の酢の物、独活の醤油炒め、じゃこ菜、卵焼き、沢庵漬け、梅干し、白菜とわかめの味噌汁、白米を食べる。やはりお櫃にあるだけの白米を食べて満腹になる。それでもビールを飲んでいないだけ昨夜よりは苦しくない。

 前日と朝食までの写真をまとめてnoteに投稿する。

 温泉に入り、お茶を淹れて飲みながらゆっくりしているうちにチェックアウトの時間になり、浴衣から服に着替えて帳場で支払いをする。一泊二食で瓶ビールも二本飲んで一万円くらい。もっと頻繁に来てもいいくらいだ。

 radikoで「おぎやはぎのメガネびいき」を聴きながら車で直接職場へ。

 仕事のBGMはPet Shop Boys『Very』にする。おそらくTB-303を使用していてアシッドハウスの影響がうかがえる「A Different Point of View」やドラムのフレーズがブレイクビーツっぽい「The Theatre」など、九十年代前半のダンスミュージックシーンからの影響を随所に感じることができる。

 前日にnoteに投稿した記事「霊泉寺温泉の旅館から」に、矢田津世子が昭和十六年と十七年に実際に霊泉寺温泉を訪れていたことを追記する。

 朝食を沢山食べたので腹も減らず、昼食はとらないで仕事をする。

 仕事を終えて温泉に入りツルヤで買い物をして家で晩酌をする。鮪と鯛の刺身、水炊き、ホヤの干物を食べて七笑を四合飲む。軽めにするつもりが思いのほか酒を飲んでしまった。

 二十四時就寝。

旧漢字の良さ

 四月六日土曜

 七時起床。radikoで「バナナマンのバナナムーンGold」を聴きながら朝の支度をする。

 仕事のBGMはPet Shop Boys『Bilingual』にする。今度はラテン音楽のリズムを取り入れたりしていて、ダンスミュージックに接近していく中でいろいろと試しているんだなと思う。

 SNSで東京ダイナマイトが漫才師としての活動を休止するという発表を知る。残念だが、ハチミツ二郎は現在腎疾患で透析を受けていて、昨年は母親からの腎移植が試みられたが失敗したという状況なので、まずは体の問題を解決することを優先してほしい。まだあくまで休止なので、いつかきっと復帰してくれると信じている。

 仕事を終えて温泉に入りツルヤで買い物をして家で晩酌をする。ビンチョウ鮪と鰹の刺身、冷奴を食べて、七笑を二合飲む。

 いつも晩酌に使っているコップは自分でデザインしたもので「南無妙薬般若湯」という文字が縦に書かれているのだが、「妙」の字くらいまで注ぐと一合になると思っていた。ところが改めて計量カップに水を一合入れてこれをコップに注いでみると、実際は「南」の字まで注いで一合だということがわかった。これまで実際より少ない量を飲んでいたということになる。どうりでもう一升飲んだはずなのにまだパックに酒が残っているなと思うことがあったわけだ。最近飲み始めると三合は飲んでいて飲み過ぎだなと思っていたが、ちゃんと一合ずつ飲んでいくと二合でちょうど良かった。これまでは二合強か三合弱は飲むことになっていたので、結果的に飲む量が減ったことになる。

 二十四時就寝。

薬味繋がりで鰹と豆腐を相盛りに

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