気になったウェブ記事メモ:2020年3月 海外漫画展開、アナログ盤レーベルなど
公開しそびれていました。3月に気になったウェブ記事のメモです。
この一ヶ月は、初旬と末頃では、世の中の空気も、自分の感覚も
全く別物となっています。
4月も下旬となろうとしている今見ると、「呑気なコメント書いてるなあ」というところもあるのですが、それも含めて、備忘録として公開しておこうと思います。(一部、4月現在に書き加えたコメントもあります)
■集英社の海外向けマンガ配信「MANGA Plus」
集英社が始めた海外向けマンガ配信サービス「MANGA Plus」。
日本からは見られないため、アフリカにいる友人から教わりました。
その成り立ち、これから目指す方向については、こちらの記事を読むと、非常によくわかります。
運営自体がマンガ作品を制作するジャンプ編集部によって自前のプラットフォームで直接行われている
気が付けば日本以外の全世界を席巻される可能性はあると思います。だから、「日本の漫画はクオリティが高いから負けるはずがない」という考え方は非常に危険だと思っています。
マンガ家との打ち合わせで以前よりも「(作品の)こういうところは海外でうけるかも」という主旨の発言が出るようになり、Twitterなどで直接海外のファンから声をかけられるマンガ家も増えたという。
海外からの印税のほうが多いマンガ家も出てきて、「MANGA Plus」の運営により、マンガ家や編集部にとって海外の読者が以前より遥かに身近になったのは間違いない。
今後、もしアンケート至上主義で知られるジャンプ編集部が本格的に海外の読者の反応も考慮に入れるようになったら、そして今後時間の経過とともに、自然に海外の読者を意識するマンガ家が今まで以上に増えてきたら、これまでとは違う可能性を持った作品やその作品に対する海外戦略が生まれてくるかもしれない。
日本漫画の本当の意味での海外展開は、「MANGA Plus」から始まった、
と後々語られることになるかもしれません。
■Third Man Records:音楽のアイテムとしての物品価値に重きを置いたレーベル+ショップ+スタジオ+ライブ会場
最近お気に入りのBS番組「町山智浩のアメリカの今を知るTV In Association With CNN」デトロイト特集で知ったレーベル、Third Man Records(サードマン・レコード)を紹介する記事です。
2001年にジャックが自らの音源をアナログ盤でリリースするために設立された。
ジャケットや盤のアイテムとしての物品価値に重きを置き、ジャケットを複数揃えると一つになるものや、玩具的なもの、蛍光色盤面や前代未聞の8インチシングルなど、独創的な発想の元、一風変わった仕様で発売することで有名なレーベルでもある。
ライブ録音から製造、販売までに至る過程を4時間足らずで仕上げてしまうことも話題になった。
現在はナッシュビルにレーベル会社としては勿論、ショップ、スタジオ、ライブ会場が併設されている。
“ボイス・オ・グラフ”と呼ばれる電話ボックス型の録音ブースなど、サードマン独自のスタジオ環境でレコーディングされる。
コインを入れて受話器に向かって録音したものが、直接レコードに刻まれる。
素人でも、その場でアナログレコードが作れる、
というのが非常に価値が高いと思う。
■サウザンブックス:クラウドファンディングを活用して世界の本を翻訳出版
サウザンブックスはクラウドファンディングを活用して世界の本を翻訳出版します
「クラウドファンディング×紙の本」という仕組みは、
これからもっと増えていくだろうし、
まだまだ応用の余地が多数あると思います。
■日本発のテーマパーク:ニジゲンノモリ
ニジゲンノモリは構想から6年。事業を手がけた人材派遣大手、パソナグループの南部靖之代表は開園にあたり「この地を世界のリゾート拠点にしたい」と抱負を語った。
パソナは平成20年から淡路島に土地を取得し、求職中の若者へ農業を紹介する「就農」をはじめとする地域活性化事業に取り組んできた。
淡路島に土地勘のあった南部代表らは島内でテーマパークの候補地を模索していたところ複数の候補地が上がった25年秋、兵庫県が県立淡路島公園(134ヘクタール)の活性化策を公募。
そこでパソナが提案した漫画やアニメのテーマパーク案が採択され、明石海峡大橋を渡った丘陵地帯(同公園内)に決定した。
平成12年ごろ、神奈川県川崎市が浮島地区に「手塚治虫ワールド」を建設する計画を進めたが不況で出資金が集まらないとして断念。結局実現しなかった。
手塚作品の版権を管理する手塚プロダクション(東京)はその経験から手塚だけのテーマパークにすることには慎重だった。
「日本漫画を題材にした『ニジゲンノモリ』のようなテーマパークを国内にとどめず、シンガポールやドバイなどへも輸出することができれば新たな商機が生まれる」と中村稔・元近畿経済産業局総務企画部長は語っていた。
淡路島というロケーションはどうなのかなあ
と思っていたのですが、
「輸出」を考えると、大都市圏でなく、広大な土地が比較的安く活用できる場所を選ぶ、という手もあるかもしれません。
■フードデリバリー:Chompy
フードデリバリーといえば、Uber Eatsですが、
まだまだ掘り起こせる分野はありそう、
と思える記事です。
<グループ注文機能>や<レシピや仕入れのフローを構築して、実店舗なしで海外展開できる仕組み>など、多くのヒントがありました。
■東洋経済オンライン「国内感染の状況」
日々データが更新されていくグラフ。
危機を煽る記事を連ねていくだけになりがちのウェブメディアにおいて、
こうした取り組みは、かなり意義深いと思います。
ジャーナリズムの可能性を感じさせてくれます。
■久しぶりに衝撃を受けた新人:milet「Tell me」
「ウェブ記事」じゃないですが。
高校時代からほぼ欠かさず観ているテレビ番組「ミュージックステーション」で、初登場アーティストのパフォーマンスに釘付けとなったのは久しぶりです。
Mステ、リニューアルされてから、めっきりつまらなくなったなあと思っていたのですが、
こういう衝撃を与えてくれるのはやっぱり生放送の緊張があってこそ。
これからも続いてほしい番組です。
激動の2020年3月。
しかし、後々振り返ったときには、「始まりに過ぎなかった」と言われているかもしれませんね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?