気になった記事メモ: 世界最大の映画チェーンamazonへ身売り?、中国の絵本市場
ここ最近で気になった記事をピックアップして、
コメントを記していきます。
■世界最大の映画館チェーンAMCが、アマゾンへの身売り交渉
世界最大の映画館チェーンAMCが、アマゾンへの身売り交渉をしている、とのこと。
まだ憶測の域を出ないようですが、
<クリエーターにとっては、制作した映画をクラウドに乗せると同時に、
自動的に欧州の映画館244カ所2200スクリーンと米国の映画館661カ所8200スクリーンで上映できる>可能性が出てくる、
というのは大きい。
AMCの時価総額5億ドル(約540億円)は、
「優れたコンテンツを集めるための投資」
としてはアマゾンにとってお買得だと思います。
そして、劇場観覧重視の映画作りが変化していくことも考えられます。
映画館でスマホいじりながら観る、というタブーを、あえて推奨する作品なども出てくるかもしれませんね。
■中国の出版市場1/4が「児童書」
中国の出版市場のうち、1/4が「児童書」というのが、とても興味深いです。
・2019年度の中国の図書売り上げは約1兆3700億円
・なかでも児童書は全体の25%(3425億円)を占める。
・2017年ごろから出版市場の最大シェアを誇るまでに急拡大
・今や日本の約4倍の規模
ノンバーバルな要素が強い絵本は、海外展開に向いていると思っていたけれど、ポプラ社が率先している状況は、日本の出版界にとって、いくらか明るい兆しかもしれません。
■感染状況の報告が止まるタンザニア
タンザニアでは、新型コロナの感染状況の報告が止まっている。
アフリカにいる友人が言っていましたが、たしかに、5月9日から完全にグラフが動いていない…
情報を正しく発信しない恐ろしさが、グラフから伝わってきます。
■現場がクリエイティブであるために:編集者の在り方
NHKのプロフェッショナル「革命は、地方から起こす~編集者・岩佐十良~」で気になって読んだ記事です。
雑誌編集、食品販売、宿泊施設経営。
一見バラバラに見えるこれらの事業を、一つのコンセプトに基づいて手掛けているのが、株式会社自遊人代表取締役の岩佐十良(いわさとおる)氏だ。
もともと美術大学でデザインを学んでいた岩佐氏は、なぜ雑誌編集の世界へ飛び込んだのか。
雑誌作りをしていた自遊人が、なぜ宿泊施設を経営しているのか。
全く「バラバラ」でもなければ、
「なぜ宿泊施設を経営しているのか」は疑問でもない、と思うのですが、
一般的な「編集者」の認識はそういうものなのかもしれません。
「よく、クリエイティブな仕事とはデザイナーやライターのことで、現場はクリエイティブではないと言いますが、これは間違い。
ただし現場がクリエイティブであるためには、何がベストかを絶えず自分で考える必要があります」
という岩佐さんの言葉、
同感です。
■近代化した意識から活字印刷物が。そして、意識がネットを変える
メディア史学者・佐藤卓己さんの意見の引用箇所が興味深かったです。
「グーテンベルクの活版印刷技術が近代人の意識を生んだのではない。
むしろ、近代化した意識から活字印刷物の需要は生まれた」
「ネットが人々の意識を変える」のではなく「意識がネットを変える」
最近のTwitterはひどい有り様だと感じています。
この数ヶ月、なるべくSNSから距離をとろうとしてきましたが、
そのスタンスは、まだ当面続けたほうがよさそうです。
それに比べると、noteはこの数ヶ月で、より発展してますね。
場のフォーマットが意識を変える例でもあると思います。
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