今度はふたりでどこ行こう？～友と過ごした夏
「この度はお買い上げありがとうございました！このクルマで楽しい思い出をたくさん作って下さいね！」
販売店の方に見送られて、私達は販売店を後にした。まっさらの助手席に乗るのは、親友のひろちゃん。私は、ついに新車を買ってしまったのだ。ピカピカの新車は、ずっと乗りたかった黒色でサンルーフだって付いている。今日はそのクルマの納車式だった。一人で行くのは嫌だったので、ひろちゃんを誘っていたのだった。
「みゆー。やっぱり新車っていいね！」
「ほんとだねぇ。ね、サンルーフ開けてみよう」
少し薄暗くなりかけてきた夕方の、少し涼しくなった風がサンルーフからそよそよと入ってくる。気持ちいい風に吹かれながら、真新しいカーステレオにサザンのカセットテープを入れた。サザンの曲はノリノリで、私達のウキウキした気持ちにピッタリだ。
「ねぇ、ひろちゃん。明日どっか行こうよ」
ひろちゃんは、ちょうど退職前の有休消化中で仕事には行っていない。私は明日も休みだから、二人でどこか行こうと誘ってみた。それに、このクルマでドライブもしたかったから。
「じゃあ、海に行こう！海で遊ぼうよ！」
夏の早朝はまだほんのりと涼しい。だけど、すぐに暑くなるのだろう。セミの鳴き声を耳にしながら、海に行くための準備をした。日焼け止めだって、たっぷり塗った。
ひろちゃんを家まで迎えに行き、山道を走って海を目指す。
新しいクルマは走りも快調で、カーステレオから流れる曲に合わせて鼻歌を歌いながら、おしゃべりもはずむ。今日は少し遠くの海のキレイな海水浴場に行く事にした。
海は太陽の日差しが波間にキラキラと輝いていて心がウキウキする。ひろちゃんと私は買ったばかりの水着に着替えて海に飛び出した。
まだ時間が早いので、海の水は少し冷たい。でも、そんな事は気にせずに少し深い所まで進んで二人して浮き輪でプカプカ浮かんだ。
「気持ちいいねー、みゆ」
「うん。なんかぼけーっとしちゃうね」
太陽の日差しが強くなるとともに、だんだん人が多くなってきた。カップルや親子連れ、そして私達の様に同性同士で来ている人達。砂浜はそんな人達のカラフルな水着で色があふれてきた。
私達は、海の家で何か食べたり、砂浜に寝そべったり。また海に入りに行ったり、ビーチボールで遊んだり。二人で海で遊ぶのはとても楽しい。
ここは夏の海だ。
普通なら、声を掛けたり掛けられたり、そんな出会いもあるはずなのに。なんで、私達の所には誰も来ないんだろう？私はともかく、ひろちゃんは美人さんなのに、なんで？なんて事を私は思った。
「ねぇ、ひろちゃん。なんで、私達のとこには誰も来ないんだろう？なんかおかしくないー？」
そんな私の問いに、ひろちゃんはふふっと微笑んで、悪戯っぽい顔をして私に言った。
「あのね、みゆ。それはね……。私達が可愛すぎて、誰も近づいて来られないんだよ！」
ひろちゃんの言う事に私は笑ってしまった。本気で言っているのかどうなのかは分からないけど、案外それは真実なのかもしれない。謎の訳の分からない自信と万能感に満ちあふれた夏の日々。暑い熱い二人の夏はまだ始まったばかりだ。
「今度はふたりでどこ行こう？」
今日の午前３時３８分は満月でしたね。今回の満月はスーパームーンだったそうです。でも、そんな時間は寝ているし見れません。昨日の晩も雲が掛かっていて見る事はできませんでした。
だけど、おとといの晩に網戸越しにお月様を見ました。ちょうど、私を見下ろすような位置で輝くお月様はほぼ満月に近かったです。お月様をじーっと見ていると、すごいパワーを感じました。私がたまに言っている、上に引っ張られる感じ。あんな感じを受けました。
さて、今note内ではスキ制限の事で話題沸騰中ですね。
これって、押している時にエラーの表示が出たりしないのでしょうか？読んでスキしたはずなのに、後でその方のページに行くと押せてなかったり。
とやかく言うつもりはありませんが、せめてエラー表示でも出ればいいなとは思います。カラ押しなんて、？？？と思います。
私、ちゃんと皆さんの所には読みに伺っていますので･･･。
ふと、昨日の朝イチで思いついた話です。
そういえば、この話に出てくるクルマを納車してもらったのって、ちょうど今ぐらいの時期でした。
ボブズテーラーかメンズフランドルのシャツ
ページボーイのスカート（お気に入り）
トムマッキャンのスニーカー
クルマはTODAYのXTIサンルーフ装着車
古いアルバムを見てたら、納車式の写真を発見しました。この年は海にめっちゃ行きまくっていて、すでにファンデの色が合わなくなっています(笑)
これは、私にとって２台目のクルマでピッカピカの新車なんです。
このお話に出てくる「ひろちゃん」は私の親友のひとりです。そして、このお話は実話をベースにした創作です。創作なのですwww
この時期の私達ってまるで、「曲から一句」で作ったこの短歌みたい！
↑ オイ、自分で言うなしｗ
でもあの頃って、なんか浮かれていて、私なんてノリで生きていたんですよね。「嫌な事あったけど、ま、いっか。ドライブ行って、その後で服買いに行こ」みたいなね(笑)
首ったけ太陽さえも跳ね返す
リクツはナシでキミはエンジェル
同世代の皆さん方、懐かしさに胸が震えますわよ！！
だいすきでたいせつな、友達。
いつもありがとう。
今日も最後まで読んで下さってありがとうございます♪
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