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静岡県で浮世絵にも描かれたお店や景勝地、遺跡を巡った歴史探訪の旅

静岡県は大きい!
静岡で旅行と言えば、西部の浜松・浜名湖エリア、東部の熱海、伊豆半島でした。

今年は、静岡県の真ん中辺り、静岡市駿河区、清水区で旅游。

隈研吾建築の「日本平夢テラス」、富士山を一望する「日本平ホテル」、茶畑テラスのピクニックに行きたい!というのがきっかけでしたが、江戸時代に描かれた浮世絵にも登場する老舗や景勝地も巡って来ました!


⭐浮世絵にも描かれたとろろ汁「丁子屋」

もうレギュラー放送を終了してしまった「世界ふしぎ発見」ですが、以前、「東海道五十三次」をテーマにした回があったんです。

そこで紹介されたのは、歌川広重が描いた浮世絵「東海道五十三次」にも出てくる、とろろ汁のお店。

慶長元年(1596年)創業!
江戸時代から400年以上続く、とろろ汁の「元祖 丁子屋(ちょうじや)」(静岡市)です。

東海道五十三次で20番目の宿場である「丸子宿(まりこじゅく)」(鞠子宿とも書く)。

この地では良質な自然薯が採れ、峠越えする旅人から「精がつく」と喜ばれたことからとろろ汁が名物となったそうです。

見るからに歴史感じる~!

建物は登録有形文化財にも指定されています。

実はここ、浮世絵通りの茅葺き屋根を復元して維持されているそうです。
しかもクラウトファンディングで!
すごっ!

この日は1日5食限定の「アユだしとかつおだしのとろろ汁 食べ比べセット」にしました。

来た来た来た~!
御飯もお櫃でたっぷり~!

アユだしとかつおだし、どちらが美味しかったか?
ん~、どっちも美味しかったです~。
こんなにとろろ汁をいっぱい食べたのは初めて!

この丸いのは「おかべ揚げ」という豆腐と自然薯の揚げ物。
ふわっふわで、お箸で持つとプニュ~っと中が出て来て美味しかった~!

デザート付きでハッピーハッピー♪

1階には丸子宿の歴史が分かる資料や江戸時代の生活で使う道具を展示。
左の像が「十返舎一九(じっぺんしゃいっく)」。

弥次さん喜多さん(やじさん・きたさん)の道中記を描いた「東海道中膝栗毛(とうかいどうちゅうひざくりげ)」の作者です。

20年間も続くベストセラーとなったそうで、筆1本で生活出来た日本で最初の人、と言われています。

実はこの珍道中では、弥次さん喜多さんは、とろろ汁を作る夫婦が喧嘩中で、とろろ汁を食べられなかった、という話。

でも、それを歌川広重が描く浮世絵では、弥次さん喜多さんが可哀そうなので、とろろ汁を食べさせてあげた、というユーモア。

確かに食べてますね~。
面白い!

徳川慶喜公が大政奉還したことを知らせる高札も置いてありました。

もうひとつ、世界ふしぎ発見で紹介していた広重の創作があるのです。

実は、当時、街道沿いには火事をさけるために茅葺屋根の建物はなかったはずが、広重の浮世絵には茅葺屋根で登場。

その浮世絵のイメージに近付けるために、1970年に再現し、築150年の茅葺を移築して完成させたというのも興味深いところです。

⭐世界遺産の構成資産「三保松原」

三保松原(みほのまつばら)は、富士山世界文化遺産構成資産に登録された景勝地。

ここも世界遺産の構成資産のひとつだったんですね。

約7kmの海岸に約3万本の松が生い茂っています。

ど迫力の松の木!

「羽衣の松」も他の松も、風の影響を受けてか、曲がる曲がる!
ここは羽衣伝説の地だそうで、能の舞台にもなっているとか。

【羽衣伝説】
三保松原の、とある松の枝に美しい衣が掛かっていました。
漁夫の伯梁がそれをとって帰ろうとすると、どこからともなく天女が現れ、それは私のものだから返してほしいという。
伯梁は天人の舞を見せることを条件に羽衣を返すと、天女は霧の彼方に消えていった

浮世絵でよく見る風景をこの目で!と思ったものの、富士山現れず。
この左側にあるはず~。

しずおか観光情報「駿府 静岡市」のHPには、富士山がよく見える日の写真や、広重の浮世絵に描かれた三保松原がありました。

三保松原に行くためにレンタカーを停めたのは三保松原文化創造センター「みほしるべ」の横。
この建物、周辺の景色が写り込むように設計されているそうでキレイ!

中もとても美しいですね。
そして驚いたのは、タイヤが太い、砂浜対応の車椅子があること!
素敵な心遣いですね!

三保松原は、日本新三景のひとつであり、また、日本三大松原のひとつ。
「三大」と聞くとあと2つが気になるのが常。

【日本新三景】
✅三保松原(静岡県)
✅大沼公園(北海道)
✅耶馬渓(大分県)

【日本三大松原】
✅三保松原(静岡県)
✅虹の松原(佐賀県)
✅気比の松原(福井県)

「新」と付くと新しく感じるけど、新日本三景が決まったのは大正5年。

現在のブルーガイドブックで知られる実業之日本社が「婦人世界」の読者投稿で決めたものだそうですよ。

東京オリンピック・パラリンピックの会場となった隈研吾氏デザインの競技場も、元々は仮称で「新国立競技場」となっていたのが「新」が取れて「国立競技場」となりましたね。

とろろ汁「丁子屋」や、三保松原のくだりでも、浮世絵の話が出ました。

実は、元々、浮世絵など1ミリも興味なかった私ですが、柳楽優弥くん主演の映画「HOKUSAI」を見てから、すごく興味深いもののひとつになったのでした。

レオナルド・ダ・ヴィンチの名前は忘れても、日本人誰もが「モナリザ」を知っているように、世界で「GREAT WAVE」として知られる「神奈川沖浪裏」。

是非観て欲しい!

⭐登呂遺跡はなぜ有名?

日本平周辺の地図を見ていた時、「あ、登呂遺跡、知ってる!」

※※遺跡って沢山存在するけど、何故、私は「登呂遺跡」を知っていたのでしょう?

ここは、日本で初めて弥生時代の水田跡が見つかったことで有名なんだとか。
太平洋戦争中の1943年(昭和18年)、軍需工場建設の際に発見され、調査ののち、国の特別史跡に指定され、史跡公園に。

まずは登呂博物館でお勉強です。

竪穴住居の内部は以外と広いんですね。

雨も侵入してこないほどがっしりしてるけど、窓がない!
どうやって灯りをとっていたのかな?

高床倉庫の中にも入れました。

外へ出ると、稲作農耕集落が広がる特別史跡!
一気にタイムスリップ!

縄文時代は、約1万年もの間、戦争が起こらず、とても平和だったといいますが、弥生時代はどうだったのでしょう?

外敵に備えたムラの構造になっていたり、大量に蓄えられた弓矢などの武器が発見されていて、戦争の時代に突入した痕跡があるそうです。

ずっと平和が続けばいいのにな~。


大阪、東京の友人と話をしていても、「日本平?どこ?」と聞かれました。
そういう私も最近、知ったんですけどね。

こんな感じで、これからも新しい日本を沢山発見したいです。

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