教会をリノベ、歴史あるカフェとフードロス減の「夜のパン屋さん」
明けましておめでとうございます!
2023年、どなたにとっても、幸福な一年でありますように!
本年もどうぞよろしくお願いします!
いきなりですが!
「神戸じゃないの?ってことは兵庫県?」
と思った神戸出身の私ですが、実は1位は「京都」!
古都、京都と言えば、「京料理」「おばんざい」「京漬物とご飯」「湯葉」「湯豆腐」「京風ラーメン」という【和】のイメージが強いのに、意外ですね~。
ちなみに兵庫は2位だそうです。
⭐教会をリノベしたカフェ「フロインドリーブ」
日本で2番目にパン購入額が高い神戸には、本格的なドイツパンを日本に広めた歴史あるパン屋さんがあるんです。
教会をリノベーションしたカフェ「フロインドリーブ」。
1924年、神戸で創業。
つまり、2022年で102年!
映画「阪急電車 片道15分の奇跡」の冒頭のシーンの撮影場所で、神戸では有名なところです。
外から見たら、これがカフェ、とは思いませんね。
この日は、店内はとても人が多かったので、右の写真はパンフレットの写真を拝借しました。
待ち時間約30分。
その間、1階のショップで一番人気のパイ「大ミミ」(右下)などお買い物♪
1929年に建てられたこの教会は、「登録有形文化財」に指定されてるんですね!
⭐全焼しても、被災しても立ち上がる!
「フロインドリーブ」の創業者は、NHKの連続テレビ小説
「風見鶏」(1977年~1978年放送)
のモデルにもなったハインリッヒ・フロインドリーブ氏。
NHKの連続テレビ小説をずっと見続けている母に聞いたら知ってました。
当時、このテレビ小説によって神戸の異人館ブームが起こったそうです。
🔶捕虜からの創業
初代フロインドリーブ氏は、早くにご両親を亡くし、14歳からパン屋の見習いとして修業、18歳の時にベーカーとして10年間、ドイツ海軍に従事していました。
第一次世界大戦中に日本軍の捕虜となり、終戦を日本で迎えます。
翌年、敷島製パンの初代技師長に就任し、1924年、日本人の奥さんと2人で神戸の中山手に「フロインドリーブ」を開店。
🔶まさかの店舗全焼
お店の経営は順調だったものの、第二次世界大戦中、神戸の大空襲により店舗が入っていた建物が全焼。
隣接地に土地を借り、終戦の翌年には営業を再開したそうです。
2代目フロインドリーブ氏は、初代から受け継いだパンに加えて、パイやクッキー等の洋菓子にも力を注ぎ、お店は経営状況はさらに回復。
🔶阪神淡路大震災で被災
3代目フロインドリーブ氏の代となった5年後の1995年、阪神淡路大震災が発生。
店舗も工場も甚大な被害を受け、休業を余儀なくされるも、お店の再開を願うお客様の声に励まされ、5ヶ月後には営業再開。
ただ、全焼指定を受けた店舗での営業は困難を極め、思案していたところ、3代目のご夫婦が結婚式を挙げた思い出の「旧神戸ユニオン教会」が廃墟となっているのが目に留まり、1999年、現在の教会をリノベーションしたショップ&カフェがオープンしたのでした。
七転び八起き、とはこういうことを言うのでしょうね。
⭐元礼拝堂で美味しいパン・スイーツを拝み頂く
待ち時間の間に店舗の小冊子があり、お店の歴史などを知ってから席についたので、より価値を感じる~!
2階のカフェは、元々礼拝堂だったところ。
天井が高く、窓の形も教会の頃のままで、オシャレ~☆
煉瓦窯で焼いたパンのオリジナルローストビーフサンドイッチと、モンブラン!
チョコレートケーキのようなモンブラン、これ最高でした!
パイを使ったアニマルアイスクリームのゾウさん。
可愛い~♪
神戸には歴史あるおいしいパン屋さんがいっぱい!
「DONQ(ドンク)」も1905年(明治38年)創業。
色々考えてたら久しぶりにDONQのパンが食べたくなって、一番人気のコーンパンと、食パンを買いに大丸へ♪
⭐世界で大人気!やわらかい日本のパン
ドイツパンというとハードなイメージ。
世界で最も小麦生産量が多いフランスで愛されるバゲットも当然ハード。
毎年100億本が売られるほど、フランスパンをこよなく愛するフランス人。
なんとフランスには33,000軒のパン屋さんが!
人口は日本の半分なのに、パン屋さんの数は日本の3倍!
2022年、なんとフランスパンをユネスコ無形文化遺産に登録しようと、申請しているんだそうですよ!
でも、そんなフランスでも、今、日本のパンが注目されているそうで、
「モンディアル・デュ・パン2019」
という大会では、日本人が作ったパンが優勝したんだとか!
きめ細やかさ、やわらかさ、種類の豊富さが人気だそう。
⭐イースト菌に代わりに酒種で発酵!
日本で誕生した菓子パン。
あんぱん、メロンパン、デニッシュ、やきそばパン、カレーパンと、多種多様、日本独自の進化を遂げてますよね!
1872年(明治2年)創業の「銀座木村屋」は老舗中の老舗。
文明開化が進む明治。
当時のパンはイーストの入手が困難でボソボソした触感で食べにくかったのを、創業者の木村安兵衛氏は、何とか日本人好みのふっくらとした感じに出来ないか?と考える。。。
そんな時に、おまんじゅうを膨らませるのに使われていた酒種に注目。
酒種とは、日本酒づくりに使う米こうじのこと。
こうして、1875年(明治8年)には、この生地であんを包んで焼いた「あんパン」を売り出して大ヒットとなったのが始まり。
そして戦後、給食に登場したコッペパン。
以降、パン食文化も根付きましたね。
私も、パンが大好き!
⭐「夜のパン屋さん」プロジェクトでフードロスを減らす!
日本の「もったいない」文化は、素晴らしい価値観ですよね。
英語でもそのまま「MOTTAINAI」とされるほど。
日本では、年間600万トンもの廃棄食品があるといいます。
そんな中、パン屋さんで、品質には全く問題がないのに売れ残ったりしてしまうパンを「ロスパン」といい、それをなくそうというプロジェクトがあるんです。
各店舗で売れ残りが予想されるパンを積極的に買い取って、都内の本屋さんの軒先で「夜のパン屋さん」として販売。
東京のプチパリと呼ばれる神楽坂でも、週3回夜だけオープンするお店が!
この数年の間に職を失った人などが、自転車で登録の20店舗を巡り、パンを回収。
通常、夜は空いていないパン屋さんのパンも買えちゃうわけで、すごくいいですね!
アサヒでは、本来、廃棄されるパンの耳を使ったクラフトビールを開発しているそうですよ!
色んな取り組み、プロジェクトが進んでいて、すごいっ!
「リベイク」という通販サイトを発見!
なかなか直接買いに行けない全国のパン屋さんのパンがお取り寄せ出来る!
これは是非利用してみようと思いました。
神戸の「フロインドリーブ」をきっかけに、日本のパン文化の歴史、最新のプロジェクトを知るきっかけになりました。
⭐⭐戸川みゆきのインスタグラム⭐⭐
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