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転職で 「わたしに合う会社」に出会うために絶対に見るべきもの〜採用広報って知ってる?〜

2023年もあと1ヶ月半程度。よりよい2024年にすべく、転職を検討している方も多いタイミングかもしれません。

現在は、企業サイトの採用ページに加え、転職サイトや転職口コミサイトなどのおかげで、転職希望者が拾える情報は非常に多くなっていますよね。

しかし情報を多角的に拾うほどに「自分に合う会社」を見つけるには、結局どのような情報を参考にすべきなのか?、わからなくなってしまう方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、これまで複数社での転職を経験し、現在は企業の採用活動を採用広報ディレクターとしてお手伝いしているわたしが、転職活動で「わたしに合う会社」に出会うために絶対に見るべき情報についてお伝えしていきたいと思います。

これからの転職希望者は「採用広報」に注目せよ!

先ほどわたしの仕事についてさらっと、採用広報ディレクターと申し上げました。聞き慣れないそのワードに「採用広報ってなんやねん」と思った方も多いかもしれません。

採用広報ってなんやねん

採用広報とは、企業が採用活動のために行う広報活動のことです。具体的な取り組み内容としては、メディアやブログによる情報発信や、イベント登壇(たとえばエンジニアであればテックカンファレンス)などが挙げられます。

採用広報は、求人情報だけでは伝わりきらない自社の情報や魅力を発信するために行う施策です。

わたしはその中でも、企業が「自社のことをもっと知ってくれ〜!」というメッセージを発信するための、記事制作のお手伝いをしています。またわたし自身、採用広報の記事をきっかけに転職をした経験もあります。

で、なんで採用広報がおすすめなのよ

転職サイトでは、応募要件や業務内容といった求人の概要はわかります。自分が応募できそうな業務なのか、お給料はどれくらいなのか、通勤にどれくらいかかりそう場所なのか、くらいの情報は掴めます。

しかし「そこで毎日働く自分がイメージできるか」というと、そこまでのイメージは湧かないのではないでしょうか。

マッチングアプリをしたことがある方は、ピンとくるかもしれません。

相手のプロフィールを見て、年齢・身長・職業・年収など、どんなスペックの人なのか自己申告の情報と顔写真くらいはわかります。

ですがそこから「この人と付き合ったらどんな日常になるだろう」「どういう友達がいるんだろう」というところまでは、なかなか鮮明に想像しきれないと思います。

でも、気軽にマッチングして…メッセージを開始して…会ってみて…そのどこかで「なんかイメージと違う」と感じたら。

貴重な時間を返してよ!!と思いませんか?
マッチングする前の段階で、もうちょっと情報が欲しくないですか?

そういった、会社のスペック以外のリアルな部分を事前に知り、ミスマッチをなくすためにおすすめなのが「採用広報」なんです。

採用広報はどこでチェックできる?

採用広報にもさまざまなパターンがありますが、今回は「記事」を想定してお話をします。よくあるのは、社員インタビューのような記事です。実例を交えながらご紹介していきます。

◆公式サイト(採用ページ)

まずは、企業の公式サイトをチェックしてみましょう。採用ページに直接記事が掲載されていたり、noteがリンクされていることが多いです。

◆採用オウンドメディア

採用ページとは別で、がっつりオウンドメディアを運営している企業もあります。ここまでやっている企業は「採用ガチ勢」なのでおすすめです。

下記例の企業さんは見るたびに「さすがイケてるな〜!」「候補者に寄り添ったコンテンツを出しているな〜!」と思います。この企業で働いたらどんな自分になれるだろう?とワクワクしてきませんか?

(例)

LINEさん

メルカリさん

マネーフォワードさん

UZABASEさん

◆note

手軽に始められることから、今はこのnoteで記事を公開している企業も多くあるんです。有名企業からローカル企業まで幅広く記事が公開されているので、気になる企業の社名やサービス名で検索してみるとよいでしょう。サービスの開発秘話が公開されていることもあります。

(例)

キリンさん

カルビーさん

TVerさん

ベーシックさん

◆Wantedly

ビジネスSNS「Wantedly」のストーリー機能を使って、記事を公開している企業もあります。とくにWantedlyから応募する場合には、記事の有無をチェックしておきましょう。

採用広報でチェックすべきポイント

採用広報の記事を読む中で、自分に合う(活躍できる)会社か、判断するために見るべきポイントをお伝えします。また逆に、下記の項目で記事を読んでわからない部分があれば、面接で質問してみるのもおすすめです。

  • 先輩たちの経歴/転職の背景
    インタビュー記事を読むと、そこで働く先輩の経歴や転職の背景が載っていることが多くあります。とくにインタビューを依頼される方は、会社の中でも「表にぜひ出したい」活躍している社員の方であることが多いです。自分と近い属性の人が働いているか、チェックしてみましょう。

  • 会社や部署が抱える課題
    記事の中には、会社や部署の抱える課題について触れているものもあります。それを自分の経験やスキルをもって解決できそうか?ここで働いたらやりたいことは何か?を考えてみましょう。それが見つかれば、アピールできるポイントにもなります。

  • 自分の生活とマッチしそうか
    子育て中の人が働いているか?産休・育休を取得している人がいるか?プライベートは充実できそうか?など、自分が生活の中で重視している部分を大切にできる働き方ができそうかをチェックします。このあたりは求人情報の福利厚生や勤務時間なども併せて見るといいと思います。

  • 自分の性格とマッチしそうか
    働いている人のキャラクターや社内イベントの様子を通じて、自分の性格に合いそうなカルチャーかをチェックします。最近は飲み会やイベントなども復活してきていますので、わたしのように飲み会が苦手な方wはとくに、そのような部分もチェックしておくとよいでしょう。

  • 今後の展望
    どれくらいのスピード感で、どれくらいの規模まで会社を育てたいのか。どのようなことを実現したいと思っており、それにはどのような人材が必要なのか。などは、とくに代表インタビューや役員インタビューで語られていることが多いです。その展望に自分が共感できるか、今後のキャリアとマッチしているかを確認しましょう。

採用広報見たよ!は絶対にアピールしよう

採用広報の記事をチェックして面接に臨む際には「採用広報のこの記事が役に立った」ということを、ぜひアピールしてください。

採用担当者は記事の反応を気にしている

人事などの採用担当者は「採用広報がどれくらい成果(応募者数や内定数)に結びついているのか」ということを非常に気にしています。

しかし採用広報というのは取り組んですぐに効果が出るものではなく、記事を増やす中でじわじわ効いてくる施策なので、効果が見えにくいのです。

なので候補者から反応をもらうと、採用担当者は社内にも「採用広報、効果あったよ!!」と言えるので、嬉しいしホッとするのです。

ですから、面談の際は採用広報を見たことをぜひアピールしてください!また、応募する部署や面接官に関する記事があればチェックして、記事の中で印象に残った部分や参考になった部分について言及してください。

面接官も人間なので、やっぱり一生懸命に自社のことを知ろうと準備してきた候補者は、印象がアップするのです。

転職成功のためには「採用広報」に取り組んでいる企業の中から選ぶべきと言っても過言ではない

採用担当者の業務は多岐に渡り、みなさん非常に忙しいです。

その中でも採用広報は、先ほど申し上げたように「効果が見えづらい」施策であり、おまけに記事の作成というのは手間・時間・コストがかかります。

ではなぜそうしたコストをかけてまで採用広報に取り組んでいるかというと、採用のミスマッチを減らすためという理由は大前提にありますが、それ以外にも「候補者体験の向上」を大事にしている企業が多い印象です。

候補者の方は、面接でどんな方と話をするのか。会社の雰囲気はどうなのか。わからない中で面接に挑むのは非常に不安だと思います。

「質問はありますか?」と言われても、求人情報や企業サイトから得られる無機質な情報から質問を絞り出すのは、至難の業です。

採用広報とは、そのような候補者の採用プロセスにおける不安をとりのぞき、面談での会話ネタを存分に提供してくれる血の通った情報です。

採用広報に取り組んでいる企業は、採用に真剣に力を入れており、候補者に寄り添ってくれる企業であるといえると思います。

ぜひ転職希望者の方は、多数の求人の中から気になる企業が見つかったら「採用広報に取り組んでいるか?」「どのような発信をしているか?」をチェックしてみてください。

あなたにピッタリの会社が見つかることを願っています!

これを読んでヤベーとなった採用担当者の方へ

「#採用広報」のハッシュタグなどで本記事にたどり着いた、採用担当者の方もいらっしゃるかもしれません。

「いや〜、やらなきゃいけないのはわかってるんだけど、何から手をつけていいかわからない」

「日頃の採用活動に手一杯で、採用広報は優先度が低い」

「手探りで始めてみたもののネタが尽きて更新が止まってしまっている」

など、さまざまな声が聞こえてきそうです。

これから採用活動がどんどん難しくなる中で、企業は「選ぶ側」から「選ばれる側」として自社をアピールすることは、マストといえるでしょう。もう求人媒体になんとなく掲載しているだけでは、候補者は来てくれません。

わたしは企業の採用広報を立ち上げから経験していますので、お手伝いできることもあるかもしれません。「自社の資産」になる記事を、月に1本からでも制作してみませんか?

もし気になる方がいらっしゃれば、こちらのお問い合わせフォーム、もしくはX(Twitter)のDMより、ご連絡お待ちしております。

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