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みやまる
2020年1月13日 16:54
アメリカ合衆国は「complex」の国と聞いた事がある。人種、宗教、思想などが複雑に「複合」している国であり、一方で、そうしたあらゆるものが大陸からの“借り物”であり、そこに「劣等感」を抱いている国という意味だという。だからこそ、合衆国の国技たるアメフトや野球といったスポーツに熱中し、その頂点に立つものはアメリカンドリームを得た者として賞賛を浴びる。 『素晴らしいアメリカ野球』、『ユニバーサ
2020年1月15日 21:24
タイトルを見て「確かにその通りだけど、そういやどうしてだ?」と思った。このタイトルには昨今の「パ高セ低」の謎を探る、といった意味合いも込められているように感じ、手に取った。西武ファンかつパリーグ贔屓の自分が、ちょっと自慢に思ってるこの現状の、根拠を確認できる良い本だろうと思った。 お股ニキの本を読むのは初めてではない。千賀滉大を始めとする球団関係者をも唸らせた『セイバーメトリクスの落とし穴』(
2019年12月1日 12:08
年間143試合もやっていると、連敗やイージーミスなどを見て「俺は何でこんなチームを贔屓にしてるんだろう」なんてことを思う試合がある。そしてNPB12球団の中でそんな「煮え湯」を飲まされているのが、大洋・横浜・DeNAファンだろう。今でこそCSや日本シリーズに駒を進めるようになってきてはいるが、長らくAクラスはおろか、5位すら遠い暗黒が球団を包んでいた。 文庫にして431ページと、重厚な球団史
2019年9月5日 23:30
アントニオ猪木のタオルと同じく真っ赤な表紙と、文庫にして500ページ近い束の厚さ。正直なところ、「プロレスは詳しくないが、猪木はなんとなく好き」という知識の自分が、この迫力ある本を読み通せるか自信が無かった。だが、数多の当事者の証言からパキスタンの新聞記事に至るまで圧倒的な取材量で、あっという間に当時のプロレス・格闘技の世界に引き込まれた。 猪木は1976年にウィリエム・ルスカ(オランダ)、モ
2019年8月24日 13:18
(初出:旧ブログ2015/11/14) Twitterで存在を知り新宿紀伊国屋で購入。表紙がKBOの名鑑とそっくりだな〜と思ってたら室井昌也さんのストライク・ゾーンによる編集でした。MLBの本すらあまり読まない私にとって、台湾プロ野球の本を買うのはもちろん初めて。この本を読むことでバラバラだった台湾野球の知識が整頓された感じだ。例えばCPBLとTMLの関係は今までボンヤリとした知識し