みやまる

「ゆっくり書く」をコンセプトに更新中です。93年所沢市生まれ都内在住。編集関係で働きつ…

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「ゆっくり書く」をコンセプトに更新中です。93年所沢市生まれ都内在住。編集関係で働きつつ、講談、大喜利、小説執筆等してます。このnoteではスポーツを中心にいろんなことを書きます。

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  • みやまる・スポーツブックス・レビュー

  • みやまるnoteベスト盤

    自分の記事の中でも読みやすい、書いた自分も気に入ってる記事

  • ラジオの話シリーズ(7番組)+α

    みやまるnoteにアップしたラジオの話のシリーズです。「爆笑問題カーボーイ」「壇蜜の耳蜜」「石橋貴明のGATE7」「問わず語りの神田伯山」「マヂカルラブリーのANN0」「アルコ&ピースのD.C.GARAGE」「伊集院光 深夜の馬鹿力」

  • お笑い・大喜利・講談関係

    お笑い・大喜利・講談関係のnote記事です

  • みやまるレビュー集

    みやまるが書いた「スポーツ関係の作品以外」のレビュー集になります

最近の記事

『TVBros.』のような野球本?!:『おしゃれ野球批評』

 なかなか野球本「らしからぬ」タイトルと装丁が気になっていた本。  野球関係のエッセイやグッズ(というか「珍品」)の紹介、観戦記などを集めた「文化系」の野球本で、えのきどいちろうや綱島理友といった、こういった企画の「常連」もいるのだが、リリー・フランキーや杉作J太郎、掟ポルシェ、しまおまほなど、やや「野球」のイメージが薄い、かつてのサブカルテレビ雑誌『TVBros.』のようなメンバーが顔を揃えているのが、本作の一番の特徴だろう。  前年に球界再編があった2005年に出版さ

    • 荒唐無稽だが、アメリカの夢でもある:P.ロス「素晴らしいアメリカ野球」(中野好夫・常盤新平 訳)

       大学時代以来の再読で、今回は「村上柴田翻訳堂」シリーズ(村上春樹と柴田元幸がセレクトした海外文学を、新訳・復刊する新潮文庫のシリーズ)の文庫で読んだ。注釈(パロディや言葉遊びが多いこの作品を読むに当たって、この注釈に大いに助けられた)、井上ひさしによる解説、村上・柴田両氏による対談も収録されている。  結論から書いてしまうが、あまりの荒唐無稽かつスケール壮大さに、立ち尽くしてしまうような感覚になった。学生時代より少しは海外文学への見識も増したはずだが、前回とほぼ同じ感想で

      • 伊集院光は「ラジオ界の甲本ヒロト」だと思う

         2年前にこのnoteで、当時聴いていたラジオ7本について書くという企画をし、その最終回が『月曜JUNK 伊集院光 深夜の馬鹿力』でした。  記事タイトルで伊集院光さんを「月曜日よりの使者」と形容しました。もちろん元ネタはTHE HIGH-LOWSの『日曜日よりの使者』からです。完全に“自題自賛”ですが、伊集院さんが甲本ヒロトさんの大ファンかつ二人の間に親交があることを含めて、なかなか良いタイトルをつけられたな〜と思っていました。  昨年秋からニッポン放送で『伊集院光のタ

        • 【パワプロ2024】「阿佐ヶ谷タイタンズ」を作りました

           『実況パワフルプロ野球2024-2025』で、「阿佐ヶ谷タイタンズ」というLIVEチーム球団を作成しました。私の大好きな芸能事務所「タイタン」に所属している(一部退所・業務提携に移行等した方含む)芸人を題材にしたチームになります。 パワナンバー 投手#1 田中裕二 - 爆笑問題 ベース選手:斎藤雅樹 背番号の由来:2000年9月に「2」→「1」 #14 中野聡子 - 日本エレキテル連合 ベース選手:石川柊太 背番号の由来:2014年流行語大賞 #15 土岡哲

        『TVBros.』のような野球本?!:『おしゃれ野球批評』

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          45本
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          16本
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          9本
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          21本
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          47本

        記事

          好きなラジオパーソナリティが、好きだと公言する本を読む

           先日『成瀬は天下を取りにいく』と、その続編『成瀬は信じた道をいく』という2冊の小説を読みました。成瀬あかりという、大津市に住む風変わりながらも堂々とした女の子と、成瀬のそうした人柄に惹かれた人々による、さわやかで登場人物への愛情に満ちた小説でした。  この小説を読んだきっかけはTBSラジオ『爆笑問題カーボーイ』で太田光さんが面白かったと話していたことでした。『カーボーイ』の冒頭のフリートークは、太田さんが見たり読んだりした小説やドラマなどの作品を紹介することが非常に多く、

          好きなラジオパーソナリティが、好きだと公言する本を読む

          『古畑任三郎』にあらためて思ったあれこれ

           放送30周年を記念してTverで『古畑任三郎』シリーズが順繰りに配信されていたので、一番好きな第一シリーズを全話見返しました。  リアルタイム世代ではありませんが、再放送でもう結構な回数見ているし、何回も見てるのに面白い。  見返してあらためて思ったことをちょっと書いてみます。基本的に第一シーズンについて書いてますが、全シリーズ共通した話だと思ってください。 サスペンスながら心地よい  『古畑』シリーズの枠組みは本当に「王道」だと思います。おそらく「風変わりな人物が謎

          『古畑任三郎』にあらためて思ったあれこれ

          野球のいびつさに横たわる違和感/『3-4X10月』

          ※注意 この文章を読む際はネタバレ等、核心部分への言及があります。各自判断したうえで、読んでください 野球のいびつさ  この『3-4X10月』のファーストシーンを書くと、「青空の下で草野球」となるが、その文字面から連想されるような、さわやかさや朗らかさとは遠い所に位置する映画である。不自然に登場人物の顔がちょうど中央に映り、妙な違和感が音楽もなく横たっている。  主人公の雅樹(小野昌彦/柳憂怜)は代打で試合に出るも、一度たりともバットを振らず、三球三振にしとめられ、監督の

          野球のいびつさに横たわる違和感/『3-4X10月』

          こんなお笑い賞レース(とその審査員)を見てみたい

           今回は「こんなお笑い賞レース」があったら面白いんじゃないかを書いてみました。  もしかしたら似たような大会・企画が過去にあったかもしれませんが、そこはご容赦ください。2024年現在、大小合わせると物凄い数の賞レースがあるので。  また審査員には一部「やらないこと」を公言してる方も含まれますが、そういう部分も含めての妄想ということで、よろしくお願いいたします。 ザ・サード 出場資格:芸歴30年以上の漫才コンビ 審査員:塙宣之  まずは、「ザ・セカンド」の上位(?)互換

          こんなお笑い賞レース(とその審査員)を見てみたい

          挫折あれこれ

           以下思いついた(思い出した)順 ギター・ウクレレ  楽器を挫折した人は多いはず。「挫折」の代名詞かもしれない。変な日本語!  エレキギターは中学卒業直前に買ったものの、頭の中と手の動きが全く一緒にならんやんと思い、わりとすぐ挫折。当時大好きだった東京事変の『遭難』を弾くことを目標にしつつも、ギターを弾けば弾くほど「こんなん無理!」という思いが募りました。  でもって、「弦が少ないしボディも軽い」ウクレレなら行けるんじゃね? と安易な考えで大学卒業直前に買ったウクレレも

          挫折あれこれ

          札幌ドームが「夢のスタジアム」だったあのころ

           これを書いている2024年現在、札幌ドームをめぐる環境は「夢」という言葉からは遠く離れた状態にあるし、そうなってしまった過程で違和感を覚えたり、時には野球ファンとして腹を立てたこともあるのだが、今回はその話ではない。むしろ正反対の評価だった時期もあったのに、という話だ。  2001年に開場した札幌ドームはまさに「夢のドーム」だった。北海道、札幌というインパクトに加え、芝を入れ替えることでなんとサッカーも野球も出来る”二刀流”のスタジアムだった。  翌年の日韓W杯でも3試合

          札幌ドームが「夢のスタジアム」だったあのころ

          西武ファンの夢の同窓会:「LIONS CHRONICLE 西武ライオンズ LEGEND GAME 2024」

           まさに「夢の試合」という感じの試合に行ってきた。  友人に誘われ、16日にベルーナドームで行われた「LIONS CHRONICLE 西武ライオンズ LEGEND GAME 2024」に足を運んだ。西武球団初のOBが集結する一戦である。自分がリアルタイムで知らない選手もユニフォームを着こんでプレーするということもあり、ずいぶん前から楽しみにしていた。  入場の前に、今回の試合を記念した展示ブースへ。

          西武ファンの夢の同窓会:「LIONS CHRONICLE 西武ライオンズ LEGEND GAME 2024」

          砂埃の向こうにある、野球をする幸せ:加藤弘士『砂まみれの名将 野村克也の1140日』

          ノムラの空白期間  この箇所を読んだ際、少しドキリとした。高校時代に『野村ノート』を読んで以来、”ノムラ本”を結構な冊数読んでいたが、たしかにシダックス時代については知らない部分が多い。そして結論から話すと、読了後「なんでこんなに面白いテーマの本が、いままでなかったんだろう」という感想を持った。名将の社会人野球での知られざる日々を、緻密に書き表していた一冊になっている。  野村のシダックス監督就任直後、当時報知新聞のアマチュア担当記者だった著者が、東京・調布市関東村のシダ

          砂埃の向こうにある、野球をする幸せ:加藤弘士『砂まみれの名将 野村克也の1140日』

          初代プレステの「筋肉番付」のプレイキャラ 2024年でいえば誰なのか

           初代プレイステーションに「筋肉番付vol1 俺が最強の男だ」というソフトがあった。TBSで当時放送されていたスポーツバラエティ「筋肉番付」をゲームにした作品で、番組でお馴染みのストラックアウトやキックターゲットなどのアトラクションが収録されていた。  1999年末に発売され、兄がクリスマスプレゼントで入手したのをきっかけに、もともと番組のファンだった私もかなりハマった。  実在のスポーツ選手・タレント(と番組キャラクターの金剛くん。またエディットモードでキャラ自作も可能)

          初代プレステの「筋肉番付」のプレイキャラ 2024年でいえば誰なのか

          note執筆時 自分が意識してることメモ

           一回自分の中で、「noteをどう書いてるか」を言語化して整理しようと思い、書いてみました。  あくまでも「note(を含めた個人ブログ)」の書き方であって、商業メディアの文章を書きたい人向けの方法論ではありませんが、すこしでも参考になれば幸いです。 テーマを羅列  まずは書きたいテーマをどんどん出します。めっちゃ小さいことでも、反対にものすごい時間がかかりそうな内容でも、片っ端から「こういう文章が書きたい」を羅列していきます。スマホのメモ帳に「noteテーマ集」みたいな

          note執筆時 自分が意識してることメモ

          2023年 読んで面白かった本

          ⚠️ネタバレ注意⚠️ こちらは昨年の記事です。 📖小説G.オーウェル「一九八四年」  エンターテイメントとしても面白い一冊でしたが、「言論」や「国家」について考えもさせられる小説でした。  現在進行形で、オーウェルが書いた世界と同じような国家があるということに、この小説の真の意味があるかと思います……。 村上春樹「女のいない男たち」  映画「ドライブ・マイ・カー」の原作も収録された短編集です。『イエスタデイ』の木樽はなかなか味わいのあるキャラクターでした。  『木

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          イチローの「フィールド・オブ・ドリームス」:高校野球女子選抜 VS イチロー選抜 KOBE CHIBEN

           21日、東京ドームで行われた高校野球女子選抜 VS イチロー選抜 KOBE CHIBENを観戦に行った。オリックス時代のイチローを西武球場で観た記憶が頭の片隅にあるのだが、幼稚園児のころなので、もう25年以上昔の話だ。  水道橋からドームに向かう道中、ドキドキが止まらなかった。我々平成一桁生まれ世代にとって、イチローこそ「野球」そのものであり、そんなスーパースターと自分が場を共有してもよいのだろうかという感情になった。ここまでくると、もはや野球観戦というより「恋」である。

          イチローの「フィールド・オブ・ドリームス」:高校野球女子選抜 VS イチロー選抜 KOBE CHIBEN