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西武ファンの夢の同窓会:「LIONS CHRONICLE 西武ライオンズ LEGEND GAME 2024」

 まさに「夢の試合」という感じの試合に行ってきた。

 友人に誘われ、16日にベルーナドームで行われた「LIONS CHRONICLE 西武ライオンズ LEGEND GAME 2024」に足を運んだ。西武球団初のOBが集結する一戦である。自分がリアルタイムで知らない選手もユニフォームを着こんでプレーするということもあり、ずいぶん前から楽しみにしていた。

「空青く 風白く 地は緑」にの歌詞のとおりの晴天
珍しい「ネーミングライ付き室内練習場」



 入場の前に、今回の試合を記念した展示ブースへ。

歴代のユニフォームがずらり
選手実使用具(写真はいずれも松井稼頭央)
球団の歴史を振り返り
かつての優勝トロフィーなど。……はやく新しい「日本一グッズ」を!



このキービジュアルはアツい!
オードリー 春日俊彰、あさりど 堀口文宏の両氏が、MCとして試合を引き立ててる
豪華すぎるスターティングラインナップ。フラッグが「西武対西武」になっている点にも注目


 工藤公康・秋山幸二・伊東勤と、他のパ球団で監督を勤めた選手がライオンズブルーのユニフォームに袖を通し、再び所沢に戻ってきたことにジーンときた。
 なかでも最優秀選手賞を獲得した秋山は現役時代から変わらず若々しく、「1試合だけなら現役でプレーできるのでは」とさえ感じる好返球もあった。

 また「喧嘩別れ」のような形になってしまいっていた伊東が戻ってきたことに、感動とも安堵とも形容できる気持ちがあった。個人的には、人生で一番最初に好きになった選手でもあるので。


 1回裏・なんと御年80歳の土井正博がライト前へヒット性の当たり。惜しくも「ライトゴロ」になるも、かつて”18歳の4番打者”と謳われた土井が、幾星霜を経て、”80歳のOB”となったいまも力のあるスイングを見せたことに、野球の壮大さ歴史を感じさせた。


 西武の「盛り上げ役」といえば、この人G.G.佐藤。レフトフライを捕っても落としても大盛り上がり。しつこいくらいに「持ちネタ」(?)にする姿勢には「潔さ」すら感じる……。


 攻守にわたり大暴れだったのは、エルネスト・メヒア。4回に後藤美貴からこの試合唯一のHRをライト中段に叩き込む。守備でも積極的なプレーでアウトを量産し、優秀選手賞を獲得。


かつて、ブライアン・ウルフと共演した「居酒屋一休」のCMも流れ、懐かしい気持ちに



 メヒアは誕生日も同じ12月2日ということもあり、大好きな選手だったので「再会」できて本当にうれしかった。
 ちなみに下記リンクにヤクルト戸田球場でサインをもらった話を書いているが、今回のOB戦と同じ友人と観戦した日である。

 ほかにもオレステス・デストラーデの「弓引きガッツポーズ」、肩を痛めて引退した高橋朋己の好投や柴田博之の盗塁、松沼博久・雅之の兄弟リレー、応援団からかつての西武球場でおなじみだった「炭坑節」が流れるなど、山場がてんこもりであった。
 あの日ベルーナドームに集結したファンが全員「西武ファンでよかった」と実感できる試合になっていたと思う。


 試合終了後、松井稼頭央現監督からのビデオメッセージが上映。2024シーズンの開幕投手が今井達也であることを発表した。今井はキャリア初の開幕投手。短いビデオではあったが、なんだか西武の「過去」と「未来」がつながった感じがあった。


 選手ではないが、松崎しげるも国歌斉唱、始球式、試合後スペシャルライブ(『愛のメモリー』、『地平を掛ける獅子を見た』を歌唱)と大活躍だった。3曲とも74歳とは思えないハリとパワーのある歌声に鳥肌がたった。


 こうした「OB戦」を観にいったのは初めてのことだったが、本当に楽しい「メモリー」になった。敵も味方もなく「みーんな西武」という、同窓会のような楽しいひとときだった。

 なかなか大がかりな催しなので、簡単なことではないかもしれないが、ぜひともまた同様の企画を開催してほしいと熱望する。ほかの球団のOBチームとの対戦や、今回呼ばれなかった選手も交えての再戦もきっと盛り上がるはずだ。
 …………できることなら次回は「平成の怪物」と「コロコロコミックのマンガの主人公」も参加してほしいかな……。



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