見出し画像

初代プレステの「筋肉番付」のプレイキャラ 2024年でいえば誰なのか

 初代プレイステーションに「筋肉番付vol1 俺が最強の男だ」というソフトがあった。TBSで当時放送されていたスポーツバラエティ「筋肉番付」をゲームにした作品で、番組でお馴染みのストラックアウトやキックターゲットなどのアトラクションが収録されていた。
 1999年末に発売され、兄がクリスマスプレゼントで入手したのをきっかけに、もともと番組のファンだった私もかなりハマった。


 実在のスポーツ選手・タレント(と番組キャラクターの金剛くん。またエディットモードでキャラ自作も可能)をプレイキャラとして使用するのだが、顔ぶれはこんな感じだった。

ケイン・コスギ
池谷直樹
松井秀喜
高橋由伸
飯田哲也
古田敦也
髙田延彦
中山雅史
井原正巳


・以下は隠しキャラ・
松坂大輔
大森晃(アニマル梯団 おさる)
藤原喜明
(金剛くん)

 今見ても、なかなかに心躍る人選である。スポーツ版『大乱闘スマッシュブラザーズ』という趣きさえある。
 1999年当時のこのメンバーって、2024年でいうと誰に近いのか? というのが今回のテーマだ。当時小学校低学年のスポーツキッズだった私と同じワクワクを現代のキッズに与えられる、メンバーは誰か考えてみたい。



タレント

ケイン・コスギ→なかやまきんに君

 山田勝己が「ミスターSASUKE」なら、ケインは「ミスター筋肉番付」ではないだろうか。ケインという“主人公”がいたからこそ、『筋肉番付』が盛り上がりを見せたような気さえする。
 やはり普通のタレント以上に「筋肉」のイメージが強い人選、ということできんに君を推したい。ケインともM-1グランプリに出ているし、ホットなキャラクターもケイン≒きんに君ではないだろうか。ヤ-。

池谷直樹→武井壮

 そんなケインの「良きライバル」という感じだったのが、池谷の当時の印象である。ホットなケインに対してクールな池谷という感じ。
 となると、きんに君とはまた別のタイプのマッチョタレントがいいのではと考えて、「百獣の王」こと武井壮に決定。池谷のようなクールな感じではないが、きんに君のホットさとは別なホットさだと思うので。

大森晃(おさる)→ティモンディ 高岸宏之

 このゲームではなぜか本名で登録されているが、99年当時は基本「おさる」と呼ばれ、「モンキッキー」に改名し、また「おさる」に改名を繰り返すのは後年の話。
 寺門ジモンと並んで、当時の「マッスル芸人」という感じだった。きんに君はケインに選んでしまったので、当時のおさるの親しみやすい感じを勘案して、ティモンディの高岸宏之をチョイス。……芸人というより、もう「独立リーガー」というイメージのほうが強いかもしれないが……。



野球

松井秀喜→村上宗隆

 当時は巨人所属。99シーズンこそ無冠に終わったが、イチローと並んで、すでに人気実力ともにNPBナンバーワン選手なのは誰の目からも明らかだった。
 やはりいまNPBのスラッガーとなると、村上宗隆だろう。23年こそ調子を落としたが、すでに当時の松井以上の実績を収めているし、一番今回の企画でしっくりきてもらえる人選だと思う。

高橋由伸→牧秀悟

 プロ2年目の99シーズンは34本塁打(高橋のキャリアでも2番目に高い数字)をマークし、「二年目のジンクス」を無事はねのけた形になった。当時WBCが存在していたら、侍JAPAN入りしていてもおかしくない成績である。
 大学球界のスターがプロ入り後そのまま活躍し、これからの日本球界をしょってたっていきそうな人気選手、ということで牧秀悟に決定。

飯田哲也→源田壮亮

 高橋由伸とは対照的に、プロ13年目の大ベテラン。ほかの野球選手と比較して渋い人選だな……と思っていたが、『スポーツマンNo.1決定戦』(これもTBS。というか「筋肉番付」のSP版のような番組)で2回もチャンピオンになっていることを、この記事を書いてる過程で知った……。
 通好みの野球選手、かつ守備の名手ということで、ここは西武・源田壮亮をチョイス。まったく関係ないけど、飯田の出演した『探偵!ナイトスクープ』は名作回だ。

古田敦也→ダルビッシュ有

 野村スワローズの扇の要として君臨し、「捕手」というポジションに必要なものをすべて持っているような選手だった。
 球界再編問題に選手会会長として奔走するのは少し先(04年)のことだが、「我の強さ」「主張の強さ」みたいなものは当時から感じられたし、そこも魅力のひとつだった。ということで、そうしたものを持ち合わせてる現役選手はダルビッシュだろう。

松坂大輔→佐々木朗希

 これはもうシンプルに「平成の怪物」を「令和の怪物」に置き換えただけ。99年は松坂のデビューイヤーだが、16勝してパリーグ最多勝に輝いている。「後生畏るべし」という雰囲気は完全試合達成者たる、佐々木と同じと言っていいと思う。



サッカー

中山雅史→大迫勇也

 98年のW杯で「日本人初W杯ゴーラー」になり、サッカー界における“スーパースター”から“レジェンド”になった感があったのが、当時のゴン中山である。今なおちょっと「別格」という感じである。
 キャラクター的には岡崎慎司かなとも思ったが、やっぱり現役の日本人FWで他の選手と一線を画すのは大迫かなと思い、半端ない方をチョイスした。

井原正巳→吉田麻也

 99年時は横浜・F・マリノスに所属し、このゲームでも横浜FMのユニで登場するが、翌年からは磐田へ移籍し、浦和を経て02年引退。すでに大ベテランだった。
 DFとして一時代を築きあげ、さらには代表でも精神的な支柱となった選手となると、吉田麻也だろう。



プロレス

髙田延彦→棚橋弘至

 プロレス、特に近年のプロレス事情にはかなり疎いのでちょっと難しいのだが、当時の高田の印象はというと、参院選落選などもあって少々毀誉褒貶の激しい部分もあったものの、90年代後半を代表するレスラーというような「良くも悪くも話題」になっていたイメージ。
 不祥事がありながらも復帰し、さらにはプロレス人気をも復活させた棚橋弘至をここでは令和の髙田延彦として選出した。

藤原喜明→佐々木健介

 ご存知藤原組長。99年当時でも50歳だった。ひとりだけ「渋っ!」という感じの人選だったのは、当時から思っていた。
 テレビでも活躍し、みんなより少し先輩、どちらかというと「お父さん向け」の人選だったかなということで佐々木健介かな……。


まとめ

ケイン・コスギ→なかやまきんに君
池谷直樹→武井壮
松井秀喜→村上宗隆
高橋由伸→牧秀吾
飯田哲也→源田壮亮
古田敦也→ダルビッシュ有
中山雅史→大迫勇也
井原正巳→吉田麻也
髙田延彦→棚橋弘至

松坂大輔→佐々木朗希
おさる→ティモンディ 高岸宏之
藤原喜明→佐々木健介

 なかなかいい人選になったと思う。令和のスポーツ好きの小学生もこのメンバーなら、かなりワクワクしながら「モンスターボックス」とかでであそんでくれるのではないだろうか、
 ひとつ気になるのはやっぱりプロレスの2名。詳しい知り合いにアドバイスを聞ける機会があれば、ここに加筆したいと思う。

 最後になるが、『筋肉番付vol1 俺が最強の男だ』は今遊んでも絶対おもしろいソフトなので、中古ショップ等で見つけたらぜひ買ってみてほしい。特に俺世代(みやまるは今年30)の方は、同世代の友達と当時の話をしながら遊んでみるとより楽しめるはず。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?