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ライバルは自分 (vol 177)

目標達成できたら終わり

ですか?    
更に高みを目指してみませんか?
そのためには、何をしますか?

There is always a better way.

今まで以上のパフォーマンスを目指すのであれば、
今までと同じ活動の延長線だけでは難しいでしょう。
3ヶ月後半年後来年の同じ時期の私や組織が、今とはどのように変わっていてほしいのだろう。その時の風景や私たち自身の姿を心の中に浮かべながら、
「今、何から始めようか」と考えます。

もう一つ、将来の変化を思い浮かべる前に、振り返りが実は重要です。
今の状態は、1年前に思い浮かべていた姿だろうか?  1年前に目指した状態に到達しているだろうか?  組織の状態の変化だけではなく、「自分自身」も観察して、「変化」の内容を振り返ることが次につながります。

私自身、ずっと意識してきた「組織の中での権限委譲」。
このために私自身を変化させようと努力したことは、
「スピード不足に寛容になる」「自分が手を離すことへの耐性」
自分の考えが正しいと思う感覚、TMに任せることを責任放棄と感じる自分、指示を出したい自分との対峙と抑制を意識してきました。
会議での発言タイミングをワンテンポ遅らせてみる、といった自己規制のセルフトークもしました。
ようやく「ん〜、我慢、がまん」と言い聞かせる自分を鳥瞰することが増えた気がします。少しですが、私自身が変化、成長したかな?と。

私の変化がマネジャー達にも伝わっているかな? 
組織のメンバー=マネジャー達の権限委譲にも共感してもらえたかな?
マイクロマネジメントを封印できているかな?

も振り返ります。

1on1の話題にして確認。
それぞれ話の場面は違いますが、
「考えるようになった」「完璧でなくてもいいんだ」「自信がついた」
といった単語に、私の変化の影響の切れ端を見つけることができました。
更に、
「一歩引いてみる」
といった単語が何人かのマネジャーが口にしてくれました。
私と同じように、自分の行動に権限委譲を取り込もうとしています。

1年前の姿と比べて、確実に「変化の芽」が育ち始めている、少しずつ私の変化が連鎖してきていることを感じます。
こうした変化を味わうことができるのは嬉しいですね。

では、次はどうしよう?
自分の変化を振り返って言葉にすると、「次は何?」も自然と考えることができます。

私自身のレベルアップと同時に、1on1での振り返り対話をきっかけに、全員が自部門の中の「次」を考え始めることができました。
「海外拠点グループの中で一番になる」このゴールを目指して、自部門の TMの育成や成長を考えてくれています。高みを目指すための自分の「次」の変化とそれに向けた行動を意識してもらえれば大成功ですね。
マネジャー全員がトップアスリートのような思考になれば、
きっと素敵な組織に成長してくれることでしょう。

There are words we often hear from great athletes.
"My rivals are not other players, but yesterday's myself, last year's myself."
They don't get distracted by the performance of others, but they focus on raising their own level.
The same goes for our organization.
How far can our organization grow and improve at the same time next year compared to our organization today?
Which function and tasks can be improved to what extent?
Shall we think of the destination for organizational improvement?
What activities will you develop to realize it?

優れたスポーツ選手からよく聞く言葉があります。
「私のライバルは、他の選手ではなく、昨日の私自身、去年の私自身です」
他の選手のパフォーマンスに惑わされることなく、自分のレベルを上げることに注目しています。
私たちの組織も同じです。
来年の同じ時期の組織は、今の私たちの組織と比べて、どこまで成長、改善できているでしょうか?
どの機能、どの業務がどこまで改善できるでしょう。
組織の改善の到達地点を思い浮かべてみませんか?
実現のためにはどんな活動を展開しますか?

マネジャーは、自部門のメンバーを観察します。周りを観察して改善を考える、次のゴールを考えます。ところが組織に一番影響を与えている「自分」の変化を観察して、自分自身の「次」を考えることは少ないように思います。自分自身を振り返る比率は下がるのかもしれません。

マネジャーがまずアスリートになって、周りの共感を呼ぶことができれば、
素敵な組織にできるのではないかな、と思っています。

最後までお付き合いいただき、とても嬉しいです。


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