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食品プロダクトの壁 コーヒードリッパー開発秘話#10

ランディングページの完成

前回まででサンプルもブラッシュアップされてきて、撮影も完了しました
そしてここからようやくはじまったのは、ランディングページ制作です。
ここで言うランディングページ(Landing Page)とは、クラウドファンディングサイトで製品を紹介するページのことです。

まずは自分なりに文章を考えてみたものの、長くなりすぎたり全体的にしっくりこない・・・。

ユーザーがはじめに目にするバナー写真やキャッチコピーなども考慮して・・・はい、ここまでくるともうプロに完全お任せです(笑)。

ということでお任せして1週間ほど。
さすがはプロです。
いろいろと細かい修正はあったものの、最終的にできあがったのはこちら。

トップのオシャレな画像から「ドリッパーを持ち運ぶ、新スタイル誕生!創業65年ポンプメーカーが本気で作りました」というコピーまで、素人のわたしには絶対に出てこないキレイな仕上がりとなりました。

食品プロダクトの壁

それからようやく、Makuake側との打ち合わせが再開。
そんななか、「食品衛生法に関する適合検査書(またはそれに類するもの)の提出」を要求されます。

体内に入れる食品を扱うプロダクトなので、人体に害のあるものがないかを外部の検査機関でチェックする必要があるということです。
当然ですね。

いままで異物混入対策として使用されるストレーナーを販売してきたので、同様の書類提出依頼は受けていたものの、「当社製品はステンレス製のため対象外」・・・という案内をしていました(※)。

ただし、よく考えてみたら付属品として樹脂製のロートが。
盲点でした(笑)。

試験分析を依頼

ということで早速、「日本食品分析センター」様に試験を依頼しました。

こちらはいろいろな試験を行ってくれる一般財団法人で、ロートに使われている材料の検査試験を依頼した形です。

もちろん結果は適用。
この分析試験成績所をMakuakeに提出し、審査を待つことになりました。

次回はプロモーションがもっとも効果をあげるタイミングについてのお話
じつは裏で行っていた(考えていた)テクニック部分を解説します。

▼完成した製品:Mitsuwa Seahorse Dripperはこちら▼

▼連載リンク▼

▽本編▽
#1  閉塞感から始まったコーヒードリッパー開発
#2 ひとつめの落とし穴
#3 科学的な味の追及方法
#4 クラウドファンディング出品ではどのサービスがいいのか?
#5 プロダクト開発で問われる〇〇力
#6 カンタンにユーザーの声を集計する方法
#7 プロトタイプのチカラ
#8 デザインに"賭ける"のはコストの無駄遣い
#9 素人とプロの違い
#10 食品プロダクトの壁(本記事)
#11 プロモーションがもっとも効果をあげるタイミング
#12 達成率95%と29%のボーダーライン
#13 設定ミスで失ったメリット
#14 プロダクト販売に使うECサービスはどれがいい?

▽きっかけ編▽
#2 -1 きっかけとなった派生品開発プロジェクト①
#2-2 きっかけとなった派生品開発プロジェクト②
#2-3 きっかけとなった音声メディアの言葉
#2-4 体系化されているアイデアのつくりかた

※政府通達「食品、添加物等の規格基準の一部改正について」(令和2年4月28日公布)でポジティブリスト(PL)の最終版では、当製品(ステンレス)は対象外。
<参照>
 食品用器具・容器包装のポジティブリスト制度について(厚生労働省)
 https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_05148.html
 └別表第2表
  https://www.mhlw.go.jp/content/11130500/000625500.pdf
  └通し番号928 ステンレス

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