20年ぶりに連絡してきた人に会ってみた話 前編 #この経験に学べ
みんなって20年以上会っていない人から連絡が来たら会う?? 会わないよね! でも私はおバカだから、会ってしまったことがあるのです。よかったら聞いてください。(前編と後編に分かれていて、全部で4000字くらいです💦)。2023年3月3日追記 すみません、なかなか続きを書ききれないため、中編も入れます💦
家族が病気になって大変な日々を過ごしています。連絡ください
コロナよりだいぶ前の話になるが、ある知人からハガキがきた。その知人をA子さんとしよう。A子さんとは今まで20年以上、年賀状のやり取りのみしていた。昔々、一緒のコミュニティにいたことのある人。
アラフィフ(当時)の私たちは、年賀状を書くときは印刷された文字のみで送るのではなく、一筆添えるように躾られているので、A子さんからの年賀状にもいつも一言書いてあった。「元気ですかー」みたいな気のないヤツ。
そんなA子さんからハガキがきたので、正直、驚いた。アラフィフの私だって、スマホで連絡を取れない人とは縁が薄くなったと解釈する。わざわざ、ハガキで連絡してくるなんて、よっぽどのことだと思うよ。でも、よっぽどのことなんて心当たりがない。
そのハガキには「家族が病気になって大変な日々を過ごしています。連絡ください(要旨)」という言葉にメールアドレスが添えてあった。
ええええ。こんなことを言ってはいけないのだけど、「家族が病気になった」ことを知らせるような仲ではないのだが。でも、これは落ち着いた今だからこそ言えることで。
ハガキを読んだ当時は、「大変! すぐに連絡しなくっちゃ」と思った。
みんなだったらどう? 他の事ならともかく、「家族が病気になった」と書いてあり、大変そうな様子と連絡先が書いてあったら、「連絡しないと申し訳ない」みたいな気持ちにならないかな? ならないよって言われそうだけど💦
今から思うと、「家族が病気」。これが私から連絡をもらうための作戦(「手口」という言葉は使いたくない)だったのだと思う。まあ、アヤコ(私)は、こう言われたら連絡してくる。私だって自分でそう思うよ。
案の定、私は「連絡しないといけない」みたいな気持ちになって、連絡してしまった。当時、私自身が持病を得たばかりで、家族に病人がいることが、どれほど大変かも想像がついたので。「お役に立てることがあったら嬉しい」とまで本気で思っていた。
「連絡してはいけない」フラグが立っていたのにね(笑)
ハガキの文言を読んだ直後にメールした。
短いメールのやり取りが続く。「家族の病気」というデリケートな話題は、その場では出さなかった。
なんていうのかな、A子が私に会いたがっているような気配を感じた。
この時点で、かすかに“なんかおかしいな”とは思っていたのだ。でも、それは無意識と意識の中間くらいの感覚で。意識に上って来てはいたのだけど、言語化できなかった。
今なら言語化できる。「会いたいなら会いたいってストレートに言えばいいのに、どうして私に言わせようとしているのかな」。まるで付き合う前の男女のよう。会いたいって言った方が負け。みたいな。
今なら分かる。どうして私に言わせようとしているか。それは後ろめたいことがあるからだよ。
ほら!「会ってはいけないフラグ」が立っている!
しかし、頭の中に脳みそではなくて、お花がいっぱい詰まっている私は、全くフラグには気が付かず、こちらから誘って会う約束を取り付けた。私としては、どちらから誘っても良いと思っていた。「家族が病気」であることを相談したがっていると思っていたから。
ホテルのロビーで待ち合わせして、相手が独りかどうか確認した
そんなふうに頭がヨワイ私だが、それでも念のため、待ち合わせは某ホテルのロビーにした。そこなら、遠くからソファーに座っている人の様子を確認できるのだ。待ち合わせ時間に敢えて数分遅れていき、A子が独りでソファーに座っているのを確かめてから声をかける。
私だって“数十年ぶりに知人に会ったら、待ち合わせ場所に知らない人がついてきていて「努力しなくても儲かる話」を延々と聞かされる” こともあると知っていたのだ。(結局騙されてしまったのだから自慢にならないけどさ)。
待ち合わせ時間はお昼少し前。ランチする場所は会ってから決めることになっていた。
ねっ、こうすれば、あらかじめ決まっていたレストランに「偶然」A子の知人が現れて「努力しなくても儲かる話」を(以下略)ってこともないでしょ(結局騙されてしまったのだから、自慢にならないけど。おんなじこと言うけどさ)。
私たちは“その場で選んだレストラン”に行った。
後編に続く
2023年3月3日追記 すみません、中編も入れますので中編に続きます💦
三田綾子
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