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感想文の祭りと筋肉の祭り

 「オリバーな犬の祭り」に続き、このところ祭りの話題が続いているが…

 …秋だ。

 また秋がやってきた。
 読書の秋。

 noteの読書感想コンテストの秋だ!

 noteで記事を書いていて、なにが楽しみって、私はこれが何より楽しみなのである。最初の予告記事が出たときに、嬉しくて思わず「つぶやき」投稿してしまったくらいだ。

 私はそもそも、読書が好きだ。
 好きな本を読むのが好きだ。
 好きな本を読んでその感想を書くのが好きだ。
 その感想をもって、誰かと心ゆくまで語り合いたい、と願っている。

 のだが。

  現実はこれ。

 感想文は、「書評」や「紹介文」とは、ちょっと違う。

 「書評」は、ある程度「その筋」の人(例えば作家や記者や編集者、大学の先生や出版社など書き物を飯のタネにしている人)が読んで、未読の読者に向け内容を紹介しながら自分の意見や批判を書くものだ。一般読者が書いてもいいが、正直、名もない読者が「書評」を書いても、大学のゼミならいざ知らず、「上から目線だなぁ」と思われてしまうのが関の山という気がする。

 いっぽう「紹介文」は、自分の意見は最小限に抑え、出版物を売るために書くものと私は認識している。書店のポップなどは、購入意欲をそそる名文が数々ある。書店員さんの熱意にほだされて買った本は数多い。

 「考察」は若干、感想文寄りではあるが、こちらは本来、意見の出どころや出典・引用をしっかり明示しなければならない。「論文」の一種だ。そして読者は「既読の人」に限定される。

 「感想文」とは、いわゆるあれだ。要するに「お気持ち」。ひろゆきさんに「それってあなたの感想ですよね」と言われる類のものだ。というかそのまんまだ。

 できるだけ、「書評のように正しく内容を紹介しながら、あまりにもひどいネタバレ(犯人はこの人、とか)は避け、自分の体験や意見を入れる」というのは心がけているものの、ある程度のネタバレがないと「どっからどうしてその感想が出て来たのか」ということがわからない。多少なりとも、あらすじを詳しく紹介することになる。

 しかも、語り合いたい、と言っても、ピンポイントにその本を読んでいるか、よほどのファンでない限り語り合うことはできない。なにより「お気持ち」への反応は気を遣う。炎上が日常茶飯事のプラットフォームならいざ知らず、noteのような優しい場所ではなおさら、コメントは差し控える方向に行ってしまうものだ。ゆえに、語り合うところまで至らない。

 ふぅ。とため息をきつつ読書記事を書いているが、実際noteでも「読書感想文」になるとガクーンとスキが減る。ええ、あからさまに。だってこの本読んで無いもん、ふーんと言うしかないじゃない?と思うのは、よくわかる。興味のない分野なら、むしろ退屈。

 そんな私が、大手を振って「読書感想文」を書けるのが、このコンテストなのだ。

 正直、「コンテスト」は二の次。賞金や賞状や賞品よりなにより、私は「感想文」が書ける場があることが嬉しくて仕方がない。

 推薦図書を出している出版社の方が読む、ということは、確実に何人かその周辺の方はその本を読んでいて、一般人の感想を聞きたがっているのである。同じ本に感想を寄せた人は、必ずその本を読んでいるのである!
 語り合うことは無理でも、私の「お気持ち」を受け止めてくれる土壌が、そこにあるのだ。

 素晴らしい!
 ブラボー!

 「お気持ち」であるだけに、自由度があるのが「読書感想文」の最大の魅力だと思う。

 以前アリエルさんが、Love is ミラクルさんの『写楽る!』で、この記事のサムネのような「みらい(御台)」を描いてくださった(当時名前は「みらい」で、みらい=御台というダジャレからの連想)。

 この御台様は実物より美しすぎるが、とにかくこのセリフが秀逸である。

「ああ、こちらも心躍る物語じゃ!」

 まさに、私の読書体験はいつだってこんな感じ。

 アリエルさんは、私のこんなワクワクドキドキなどとっくにお見通しで、今回のつぶやきにも早速コメントをくださっている。

 みらっちさんの大好物のお題じぁないですか!
さて、一体どの名作が紹介されるのか、楽しみですな〜😆

アリエルさん、コメント&イラストの使用許可ありがとうございます!

 そうなの、そうなの。
 地味に、地道に、読書ネタで感想文を書き続けていて、こんな風に理解してくださる方ができるなんて、夢にも思わなかった。

 とにかく、私にとって、これはお祭り。
「読書感想文」祭りじゃーぃ。わっしょい。

 実は、この秋はあっちこっちで祭りや祭りの大騒ぎ、ではあるのだ。

 私が参加しているこちらのサークル。

 クロウサさんのサークル「幸年吉日サークル」でも、いよいよ9/29(木)の29にくの日から、「筋肉祭り」が開催される。

 筋肉の「筋」という字を入れた俳句・川柳・短歌を作って参加してもらうイベントだ。

 更年期に主眼がおかれているが、「筋肉」が大切なのは、年齢を重ねた人だけではないはず。いまはこの感染症流行のあおりで、密かに筋力が低下している人が多いと聞く。

 私たちが失った2年の月日は、体にも大きく影響を及ぼしているのだと思う。

 バーチャルな世界でアバターが運動しても、筋肉は動かない。

 更年期、そして人生を豊かに活き活きと暮らすために、少しでも身体に目を向けるきっかけになれば、と言う願いが込められている、このお祭り。

 更年期には無縁、と言うアナタもぜひ、筋肉を意識した素敵な一句・一首にチャレンジしてみませんか?

   


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