雑貨屋『このは』のお話。その6「ポスター」
「もみじさん、喜んでくれるかなぁ」
私は出来上がったポスターとお土産の入ったバスケットを手に、雑貨屋『このは』に向かう。
定休日の二日間と、私の本業の関係で都合がつかなかった二日間の、合わせて四日ぶりの『このは』。なんだかすごく久しぶりに感じてしまう。
ーーもみじさん、私のこと忘れてないよね?
夏休み明けの登校日のような気分。ドキドキしながら、店の扉を開ける。いつものドアベルの音が響く。
「こ、こんにち……ぅわあッ!?」
私は思わず荷物を落としそうになった。い