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#ネタバレ 映画「劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」

「劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」
2018年作品
「コード・ブルー」と「ケンカツ」
2018/9/18 22:07 by さくらんぼ

( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。 )

失礼ながら、TV版を一度も観たことがありませんでしたが、バラエティー番組で紹介されていたこともあって興味がわき、急きょ映画を観てきました。

そうしたら、TVドラマ「健康で文化的な最低限度の生活」(ケンカツ)を少し連想しました。

電話が入ると、ヘリで飛ぶか、自転車で駆けつけるか。

外科手術をするのか、生活保護と就労支援をするのか。

そんな違いはありますが、「同じような若人が、全力で戦っている」ことには変わりはありません。

生活保護でも、扱いを誤ると、時に受給者の命にかかわりますし、担当者に身の危険がないとも限りません。

それはともかく、やはりTV版で予習をしておくべきでした。いきなりの鑑賞で、新参者になっていましたから。

★★★☆

追記 ( 「海ほたる」と「関空」 ) 
2018/9/19 8:57 by さくらんぼ

映画の中に、海ほたるに衝突したフェリーを救出するメインエピソードが出てきますが、先日、関西国際空港でも、台風21号で流されたタンカーが連絡橋に衝突し、巨大な空港は一時孤立しました。

幸いにも、こちらでは死者こそ出なかったようですが、公開中に映画と同類の、しかも映画を超えるようなスケールの事故が起きたことに驚いています。

まさに「事実は小説よりも奇なり」。

追記Ⅱ ( 「アルコール依存症」 ) 
2018/9/19 9:10 by さくらんぼ

そして、アルコール依存症の女性が出てきて、医師や看護師が振り回されるエピソードもありました。

「ケンカツ」にもアルコール依存症の男性が出てきて、「死ぬの生きるの」といったバトルがありました。

「コード・ブルー」の方は外科のドラマらしく、依存症の人の頭に、包丁が刺さっていたりして刺激的でしたが(ふと、映画「E.T.」の仮装を思いだしたり…)、人間ドラマとしては「ケンカツ」の方が濃かったように思います。

追記Ⅲ ( 感謝される自衛隊 ) 
2018/9/19 10:51 by さくらんぼ

災害が起こった時の自衛隊は、TVで特集が組まれるほど、手放しで感謝されますが、自治体職員については、苦情窓口の性格もあってか、無視されるか、非難されることが多いようです。

その辺りは、映画「遺体~明日への十日間~」のレビューに詳しく書きましたが、 派手な「コード・ブルー」と地味な「ケンカツ」の人気の違いからも、ふと、それを思いだしました。

追記Ⅳ ( 「赤ひげ」 ) 
2018/9/19 21:26 by さくらんぼ

>映画の中に、海ほたるに衝突したフェリーを救出するメインエピソードが出てきますが、先日、関西国際空港でも、台風21号で流されたタンカーが連絡橋に衝突し、巨大な空港は一時孤立しました。(追記より)

>「コード・ブルー」の方は外科のドラマらしく、依存症の人の頭に、包丁刺さっていたりして刺激的でしたが(ふと、映画「E.T.」の仮装を思いだしたり…)、人間ドラマとしては「ケンカツ」の方が濃かったように思います。(追記Ⅱより)

もしかしたら、フェリーが海ほたるに刺さったのも、その衝撃で、フェリーで運んでいたトラックの積荷のパイプが、後ろのクルマに乗っていた人の体に刺さったのも、アル中の女の頭に包丁が刺さったのも、外科医の咽に人工呼吸器を挿したのも、みんな「棘」の記号だったのかもしれません。

つまり、このドラマの主題は「心に刺さった棘」なのか。あの「赤ひげ」みたいに。

追記Ⅴ ( 赤茶色 ) 
2018/9/19 21:42 by さくらんぼ

映画のエンドロールに、静止しているドクターヘリが映ります。カメラは舐めるように機体を見せます。

そして、メインローター(回転翼)の中央が映ったとき、そこが赤茶色に錆びているように見えました。メインローターを止めているボルトの部分も、少し赤茶色が見えました。

もしかしたら、「そんなもの」なのかもしません。別に驚くことではない状態なのかも。

しかし、マイカーでは、あんな錆を放置することは稀ですし、それに、少し前に別のヘリの墜落事故があって、ニュースによると「整備したばかりなのに、どうもメインローターが外れたらしい」と、確かそんなことを聞いたような気がしたものですから、あの赤茶けた錆色を見て、ドキリとしたのです。

追記Ⅵ ( 軍医 ) 
2018/9/19 21:49 by さくらんぼ

なにかで通信兵の話をしましたが、この映画「劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」からは軍医を連想しました。

まるで戦場のような医療現場に、さすがの私も眠れませんでした。スプラッター映画は苦手ですので、そういう意味でも。

追記Ⅶ ( 本日は「ケンカツ」の日 ) 
2018/12/1 8:25 by さくらんぼ

10年続いた「コード・ブルー」と、10話で終わった「ケンカツ」。

しかし、吉岡里帆さん主演のTVドラマ「健康で文化的な最低限度の生活」(ケンカツ)全10話が、本日、BS日本映画専門チャンネルで、一挙再放送されます(2018/12/1 (土) 13:00 ~)。

市町村役場の仕事・空気感を、あれほどリアルに描いた連ドラは、私の知る限り、他に例がありません(ドラマとしてのデフォルメはあるにせよ)。特に「役所に就職希望の学生さん。役所を知りたい親御さん」にはおすすめです。もちろん、ドラマとしても優れています。

「 柏木ハルコの漫画を原作に、生活保護の現場で様々な事情に悩む受給者と対峙し奮闘する新人ケースワーカーを描くヒューマンお仕事ドラマ群像劇。

映画監督の夢破れ、安定を求め就職した、新人公務員・義経えみる(吉岡里帆)。しかし、最初に配属された「生活課」で彼女を待ち受けていたのは、生活保護現場の壮絶な現実だった。

彼女が担当する110世帯の生活保護受給者たちには、知れば知るほど奥深いそれぞれの“人生”があった。22歳の新人が壁にぶつかり、喜び、悲しみ、時には怒り…そしていつしか誰かの希望の光になっていく…! 」

( 「BS日本映画専門チャンネル」ホームページより抜粋 )

追記Ⅷ ( 金沢市役所の防犯訓練 ) 
2018/12/1 9:39 by さくらんぼ

「 金沢市役所で男が職員4人を刃物で刺傷…今年3月の事件後初めての防犯訓練 約100人が参加

金沢市役所で今年3月に起きた刺傷事件を受け、庁舎で初めての対応訓練が行われました。さすまたを手にした職員が刃物を持った男を取り囲むなどして、非常時の対応を確認しました。

(記者リポート)

『市役所で起きた刺傷事件から8か月、市では安全管理体制の見直しが進んでいます。こうした中、職員を対象とした訓練が行われます』

金沢市役所で行われた訓練には職員や警察官など、およそ100人が参加しました。

金沢市役所で今年3月、男が職員4人を刃物で刺傷する事件が起きていて、今回の訓練は事件後、初めてです。

訓練は、生活支援課の窓口を訪れた男が、応対した職員に暴力をふるうという想定で行われました。そして男がナイフを振りかざしながら『金をよこせ』などと騒ぎ、さすまたを持った職員が男を取り囲みました。

また駆けつけた警察官が、透明な防護盾を使いながら男を追い詰めました。

金沢市は、今後も定期的に訓練を行い『より市民に開かれた庁舎にしたい』としています。」

( 石川テレビ2018/11/30(金) 19:35配信 )

他のニュースによると、このほか金沢市役所では、護身用具の「さすまた」数本のほか、「監視カメラ」、「警察への通報ボタン」なども、庁舎内に数十か所設置したとのことです。

追記Ⅸ 2023.7.29 ( 「錆びたヘリコプター」と「錆びた自転車」 )

映画「劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」の追記Ⅴに錆びたヘリコプターの話を書きましたが、TVドラマ「健康で文化的な最低限度の生活」(ケンカツ)にも錆びた自転車のエピソードが出て来ました。

『 → 自転車(不安定の記号)で仕事をするヒロインたち。

劇中、「自転車に油差しといたよ!」みたいなセリフを同僚(川栄李奈さん)から言われるヒロイン(吉岡里帆さん)。なぜ、そんなセリフが必要なのでしょう。油の切れた重たい自転車での仕事は心まで重くします。でも、軽やかな自転車は、特に仕事帰りに乘る自転車は、どれほど気持ちを解放してくれるのか、私も分かるような気がします。』

(TVドラマ「健康で文化的な最低限度の生活」(ケンカツ)追記15より抜粋)


( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)


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