２０２４年　みつけた、お金より大事な仕事

　実家に帰らず、バイトをすることにした１９歳の夏休み。 「ここ、どこ？」 　バスから降りた炎天下。私は、該当の建物を探していた。手元の地図を見ながら、３０分歩き回っている。 　マニアックな小路が多いと聞いていた、この西川町。他の土地とはなにか違った空気が流れてるような……気のせいか。 　時給につられて申込みしてしまったけれど、なんてわかりにくい道。 　腕時計の針は、集合時間１５分前を指し示していた。 　アスファルトから、水飴の粘りを思わせる蜃気楼がのぼっている。蒸気が

いつのまにか

６ヶ月は連続投稿できていたようです✨ 今月投稿すると、７ヶ月連続になりますよーとお知らせーが来たので(笑)、ぎりぎり１２月のうちに投稿しておこうかなと。 来年も、スキルを磨くように努力しながら、マイペースで投稿していこうと思ってます😊 #スキとフォローありがとうございます #大晦日

純文学おじさま🆚ラノベギャル　　

　昔の純文学作家（架空の人物）が現代に転移。その迷子のおっさんをシェアハウスに住まわせてくれたのは、ギャルでラノベ作家の卵。 　現代のアーティスト志望者達が集うシェアハウスで、一人浮く純文作家。 　（他色々な設定が途中ありますが） 　真逆の小説作法や時代感覚の違いで大喧嘩した純文学作家とラノベギャル。 　どちらが投稿サイトランキングで上にいくか、バトルすることに。 （プロットです） ※転移ものでなくて現代でもいけそうな内容ですが、転移ならではの面白さを出したいので。あと、

赤い葉のしおり、読書するベンチに舞い降りてくる

２０年ぶりのふるさとで　小さな昔

　数日前。通勤パンプスの上に、もみじがふっと舞い落ちてきた。血が通った、葉脈。 　生まれ育った家にも、植えてあったな。 　土曜日、突然チケットを買い、新幹線とバスを乗り継いでやってくる。かつて住んでいた町に。 　１０歳の秋から、２０年。 　ひなびた小道のなかに現れた、昔の家。 　今は他人が住んでいる。 　記憶より古びているはずなのに、変わらない門、変わらない扉、変わらない窓。 　小学生の時は持っていなかったスマホで、撮る。この家の思い出写真はあるけれど、今この手元に

アンティークショップ『琥珀』

　今日こそは。 　その古びた扉を私は開けた。くぐもって鳴るベルの音。 　アンティークショップ『琥珀』 　平凡な日常を変えてくれるような、重厚な木壁。会社帰りいつも、意気地なくそのそばを通り過ぎていた。 「いらっしゃいませ」 　オーナーらしき男性の、低い声。その顔には、深いしわが刻まれている。そばには、金でふちどられた漆黒のレジがあった。 　若造の女子が来てよいのだろうか。ほんの一瞬、私はお店に入ったことを後悔した。 　店内を見渡す。 　にぶい銀色の陳列棚。古めかしい

水面に浮かぶラベンダーの花束

　夕日が空を彩っている。 　湖のほとりで、エレノアは花束を抱えていた。親友ソフィアが好きだった、ラベンダー。 　良い香りを放つ束をそっと、水面に浮かべた。 　一瞬、強い風が吹く。自分の長い黒髪が、視界をさえぎる。思わず、目を閉じる。 　エレノアが再び瞼を開けた時、そこにはソフィアがいた。 「ありがとう、エレノア」 　久しぶりに見た、豊かな金髪。聞き覚えのある、懐かしい声。 「まさか、そんな」 「これからも時々は、私のこと思い出してね」 　金の髪に似合う華やかな唇が、微笑んだ。

失敗人生復活させる星読み師〜生まれる場所を間違えた二人〜

　どんな願いも叶える『スタープレート』〜国造りの野望を遂げてゆく、少年ソールの星瞬く冒険旅行 【あらすじ】 『スタープレート』 　ある出来事が起きた日時で作成される、特殊な星読み図。 　その図に現れた太陽〜土星に該当する人間を全員味方にすると、そのプレートに関する願いが叶う。 　その一家の秘伝に基づき、宮廷占星術師の息子13歳のソールは、王宮に乗り込み『太陽』を表す国王を味方につけた。 　近衛隊長の息子(本当は女子)のリュンと、星運命図完成の旅をすることに。 　ソール

怖さの波を、乗りこなすつもりで🏄

時々ふと、作品を不特定多数の人から見られていることが、果てしなく怖くなる。 冷静になると、目の前で潮がひきはじめて、 それがぶり返して、 大波になって襲ってくるような気がする。 無名でも、そんな感覚はあって。 時に、休んでもいいんだと思う。 でも、それに耐えることが、 創作の旅を歩き続けられる道✍️ 怖さの波に、乗り続けるつもりで🌊 怖さの波を、乗りこなすつもりで🏄

自分には縁がなさそうだったオススメ、をしていただきました🌟

オススメしてもらうなんてことは自分には関係ないことなんだろうなー(笑)と、オススメの仕組みがよくわからないまま、ずっと思ってました😅 今回ファンタジー小説の最終話を、 イノー青春ファンタジー小説家さんからオススメしていただきました🙏 イノーさんより、 「途中から涙腺崩壊しました」 「一気に読みました」 と言ってもらえて、 書いてよかったな。。。と思えました🌟 そして、今回プレビュー数というのを見てみたら、 この小説にいただいたスキの５倍くらいのプレビューがあったので、お

たとえイラストでも嬉しいカップ🏆

夏の思い出がこれから建つ浜辺

組み立て中の海の家を、半月前に撮りました🏖️ もうすぐここが人でにぎわうんだな、 と思いながら。。