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EP.3 視えたら視えたで大変だ!!



左 北川さん  右 かずみさん

はじめに


前回の連載2では、お二人から「相談によっていい展開をつかむために大事なこと」を教えてもらいました。占いに必要なことのひとつは「客観性」。だから自分自身を占うのはかなり難しいというお話には納得...。今回のお話の内容は「視えたら視えたで大変だ!」。見えない世界への理解がある沖縄での暮らしや、お二人が占いをする上で大切に思っていることなどを聴いてみました。

以下さとうかずみ かずみ
北川晶子 北川
ライター 三浦順子 ー
写真 戸倉江里
Ep.1 とEp.2 は下記リンクからどうぞ! ↓



「怖っ」っていうときがあるんですよ

ー私もお二人みたいに、いろんなことが知れたらいいのになって思うんですけど、後天的 にそうなる人っているんですか。

北川 例えばどういう感じで知りたいんですか

ー見えない世界を知りたい。死んだ友だちと話せたらいいのになとか思うんです。

北川 私は、お化けが見えないんですよ。だから、見えなくてよかったなと思うことが多々あります。

ー 一同 うーむ
北川 視える人だと「怖っ!」っていうときがあるんですよ、笑。(かずみさんに)視えますか?

かずみ 普通ーにいる。「何か今日、お侍さんいるけど仮装大会とかあんのかな?」って 思っても、実はいないみたいな。普っ通ーの質感でいるから困る場合がある。

ーうそー!!へー!!

かずみ なんでこんな山奥の岩場にアイヌの服着たばあちゃんが立ってるのかなって思って。友だちに言ったら「誰もいないよー」と。刺繍まで見えるのに!笑。霊だからって、 透けてたりもしないから、普通に見える。戸倉さん(3メートル離れたところにいるカメラマン)くらいなところにいる感じ。

ー喋ったりもするんですか

かずみ こっちを見てたりとかしてる。

北川 視える方だと運転するときは危ないとか。人と本当に間違えて、

ーワーッて道路に出てきてびっくりする、とか?

北川 そうそうそう。轢いても大丈夫な人なんだけど、普通に見えるから。

ー視えないのもいいことがあるんですね...。北川さんは霊を連れて帰ったりとかしないんですか。

北川 気が強い人にはあんまりついてこないんですよ。気持ちが優しい、弱い人は持ってっちゃったりとかするけど、自分がちゃんとしていれば大丈夫です。



霊にもルールがあるのかなin沖縄

ー和実さんは道を歩いていたら、亡くなった人とかがシューっとやってきて、あれ?この人死んでるはずなのに一緒に歩いてる!みたいなことがあるんですよね。

かずみ あるね。そういう人(霊)には「いま忙しいんだよね」って言う。忙しくなかったら一応「ご用はなんですか?」って。

北川 優しい! 笑。普通に話します ?。
かずみ うん。行く方向が一緒だったりしたら「じゃあ一緒に」みたいなことはあった。

ー霊の方とは「あんたわかるんだね」みたいな、そんな会話になるんですか。

かずみ (そういう存在は)なんか気配を匂わせる。「(小声で)ここ、ここ」っていうみたいに。で、見たら、いる。いま沖縄に住んでいるんだけど「ちょっとこの週、気が重いな」と自分が思う週と、沖縄の暦が合うんだよね。「死んだ人が通るから、ここは生きてる人のおうちだよっていう印をつけましょう」っていう日が沖縄の暦にはあって、それが自分の感覚と合致する。だからすごい嬉しい。フフフフフフ。

ーへー!!裏付けされてる。

かずみ 私のオリジナルの妄想じゃないんだ!って。それを何かみんなが当たり前のこととして受けとって、グッズまで売ってる。「生きた人間のおうちでーす。間違えないでね」っていうグッズもあるからすごい嬉しい。

ーそういうグッズはどういうところで売ってるんですか?。

かずみ 普通の花屋で売ってる。普通の人々にも(見えない世界のことが)認められているなと思う。友だちに「芋掘りに行かない?」って言われたので地名を聞いて、私、知らないところだけどなんとなく遠慮しようかなー、と言ったことがあって。そしたら「あ、 佐藤さんちょっと『あれ』だからねー」みたいな感じで、視える人のことを分かってくれ ている。

ー見えない世界が生活から切り離されてなくて普通だったときが、九州にもあったんでしょうけどね。

かずみ いまでも沖縄にはあるからね、やはりそこら辺は、暮らしやすいね。

ー沖縄ってシャーマンの方やユタの方がいらっしゃるからですか?

かずみ うん。そうやしー、きっと大切にしてるから。霊の人たちのことも。「この日は移動」とかいう感じで、集団生活が守られてるのかもしれない。こちらだと、そんなに大切にしていないから、(霊が)思い思いのタイミングで登場するのかもしれない。

ー集団生活...霊の...

かずみ 「この時間、この道を通りますよ」みたいなのが、ちゃんと昔っから決まっている感じ。

北川 地元で亡くなった人がそういうルールに則っていて、霊も分かってるのかな。だから死んでからそのルールに従うっていう意識に入ってるからですかねぇ。


「当たればいい」ってものではなくて


ーお二人は今後、どういうふうに活動していくんでしょうか?

かずみ 今後のことは決めていないけれども...以前から決めていることはある。例えば中学生よりか下の人の未来が全部見えても「あなたは結局東京の大学に行くけど、家を継ぐんだよね」とかは言わないようにしてる。「当たればいい」ってものではないとすごく思ってる。可能性はいっぱいあるよって言いたい。私から通訳することで、その人が暮らしやすくなったり、頑張れたり「これがいい」って確認してくれることが目的。だから、 このスタイルでずっとやりたいなって思ってる。「変えない」とかは思ってないけど、善良で常識的なことっていうのを大事にしたいなって。

ー北川さんはどうですか。

北川 私にさせていただいてるのは、メッセージをお伝えすること。霊界の話というよりは、自分の意志を伝える方(高次のエネルギー)がですね、どういうふうにして生きていったらいいかとか、そういう、自分の意識にフォーカスしたことをすごく話してくれるんですよ。なので「未来がこうなる」とかじゃない。これからの自分がどう生きていきたいかっていうところでのサポートになる。だから私の場合は、自己啓発とスピリチュアル の間みたいな感じだなと思っています。今はホルトホールで勉強会を開催しています。初めは1回で終わるつもりでやったんですけど、すごく広がりが出てきたんですよね。うちの母がこの体質で悩んだことで得た学びもシェアしたいです。それは見えない世界のエネルギーのことや、そもそも何でこういう現状になるのかや、自分のあり方など...そういうことを伝えたい。私が先生になって教えるんじゃなくて、その場にいる方とシェアしながら、ともに学べたらいいなと思っています。あとは個人でセッションとか、お伝えしたりっていうところかな。

ーアロマも扱っていらっしゃいますね

北川 天然のアロマって、漢方とか薬草と同じところがあって。アロマが治しているんじゃなくてその人の自己治癒能力を上げてくれるんですよ。例えば植物も、自分の望む周波数のものとそうじゃないものに分けているんです。同様に人間も、好きな香りとか匂いとか、その人が持ってるオーラみたいなものがあるんですよね。ブレンドしなくても、単体でも、自分の活力が上がって、より良い状態になるサポートをしてくれるんですよ。だから、活用していきたいです。イベントでミニセッションを行ったりしていますけど、結構面白いですよ。例えばセージでいうと...焚いて煙を用いるセージの役割もあるんですけど、精油だとエネルギーの流れ方が全然違ったりします。また違う効き方っていうか。

ー石やアロマを選ぶときに気をつけるポイントはありますか

北川 まず、物に対しての価値観ですね。例えば「石が好き」って思っていても、石や自分が持ってるものを把握できずにほったらかしにして、埃をかぶっている状態だったとします。ただ持ってればいいっていう気持ちで持っていると、普通の物も、石もいじけちゃうんです。そうするとやっぱり、気は澱みます。もし使わないならもう流すか、きれいにしてあげるっていうのをした上で、自分自身がどうしたいかを判断することをおすすめしています。選ぶときには、持って温かいとか、気持ちが軽くなってうれしいなって思うんであれば、たぶん自分に合っています。でもあくまで、選んでいる感覚と実際の身体のズ レっていうのがあると思うので。

ーそれこそ空っぽにして選ぶみたいなところなんでしょうか

北川 そうですねー。それでも、その石があることによって、その人が自分自身の思いを出すきっかけになったりしますよね。だから、例えば合っていなかったとしても、間違った選択というのはないんです。


次回は「自分を鍛えたりとかしてますか?」
共通項がたくさんあるお二人の、全く違う自分の磨き方とは??

占い対談4へつづく...

2024/05/16(木) 19時頃 更新予定!!

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radiomintar@gmail.com


プロフィール

さとうかずみ
「視える家系」に生まれて幼少期から不思議な体験をしながら、それを普通のこととして暮らす。20年くらい前から頼まれれば占いをするようになり、その後10年ほどして別府での会社員生活を終了。旅をしながら手相占いやチャネリングをする「旅する占いkotan」として、国内各地で活動している。2021年から拠点を沖縄に移しつつ、時々別府を訪問。手芸が得意でアダンの帽子を編んだり、縫いものをしたり。温泉が大好き。
https://www.instagram.com/tabiura/

北川晶子(きたがわ・しょうこ)
見えないエネルギーに繋がることができる家系に生まれつく。九州の高原や山に魅せられ、25歳の時に関東から別府に移住。占いの場ではその人それぞれが持つ魂本来の波動をキャッチし、魂の言葉を代弁。相談者にメッセージの橋渡しをするコンサルタント的な役割をする。開運をサポートする勉強会や、個人セッションなどを開催。お菓子作りも得意で、発酵バターを使用したシナモンロールを販売することも。走ることが大好き。

https://shouko-kitagawa.com/

https://www.instagram.com/kitagawa_syouko/?hl=ja


Magazine Crew

三浦順子(あのね文書室)
ライター/インタビュアー。 大分県の片隅でドタバタと4人の子育て中。猫3匹と6人家族で暮らしています。元地方紙記者(見出しとレイアウト担当)。2019年、インタビュー記事を書きはじめました。2022年からは地方紙と専門紙の契約ライターもやってます。

https://www.instagram.com/nemuidesu?igsh=a2wwbHRkZnh2MDM2


戸倉江里

2012年東京より耶馬溪に移住。出身は京都府舞鶴市。写真家、編集者、制作業に携わる。お米と大豆と野良仕事 <とくら家の食べるもの> を夫と共に営む兼業農家でもある。お米の季節は <つどう、たんぼ> 開催。ワークショップでも援農でもない、一緒に体を動かして一緒にご飯を食べる時間をご一緒しましょ〜!

https://www.instagram.com/eritokura?igsh=MWdpY2kzcTdrOGN1NA==






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