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EP.1 「とんでもない世界だなと思って」



北川晶子さん さとうかずみさん @喫茶ピリカ


はじめに

今号のテーマは「癒し」だという。ある日、編集長のKEYちゃんが「巻き起これ!I.YA.SHI」と言い始めたとき「それって嵐の曲じゃないのか?しかも昔の…」と爆笑した。そしてなんだか癒された。心って不思議だ。そもそも人はどんなときに癒されているんだろう。…そんな謎について話し合っていたとき、ミンタラマガジンの仲間たちの脳裏に浮かんだのが占いをなりわいとするこのお二人。見えない世界が視えちゃう家系に生まれ、どちらも別府に縁がある。共通項がたくさんあるというのに、二人はまだ出会っていなかった…。そして2022年秋の夕方。さとうかずみさんと北川晶子さんの占い対談が始まりました。

以下
さとうかずみ かずみ
北川晶子 北川
ライター 三浦順子 ー
写真 戸倉江里


-この対談の仮タイトルは「相談にのるということ」です。お二人とも占いという共通のお仕事をされていて、人から相談される機会が多々あることと思います。日頃、悩んでいる人にどんなふうにアドバイスをされているのかとか、心ってどこにあるのかとか、そういうことについて聞ければと思っています。

かずみ 見えないものが「視える」家系に生まれて。でも母や祖母は占いはしていませんでした。「近所の誰かがいなくなったけどどうしたらいいか」とかいう相談に乗ったりとか、そのぐらい。女の人の誰か一人だけがそんなふうになる(視える)感じ。うちは男の子しかいないから、私でもう終わりかな。

北川 うちも、ひいおばあちゃんのほうがそういう家系。「イタコ家系」って言っちゃうと語弊があるんですけど。やっぱり女性のほうが引き継いでいます。母は少し仕事としてやっていたんですけど、今は引退して、私が継いでいるという感じです。

-女性が引き継いでるんですね。


みんなにもお知らせが来るもんだと思ってた

かずみ うちが視える家系だったから、小さな頃から、そういうことはみんなが分かることなのかなと思ってて。小学校高学年のときかな、一緒にスケートに行くことになってた友だちが「おばあちゃんが死にかかってるから行けるかどうか分かんない」って言ったんです。そのとき私が「そんなん分かるやろー?」って返して。そしたら、なんかみんなの様子が変…笑。で、これはちょっと一般的な感じじゃないのかしら、って思った。誰が死ぬかとかいうことは、普段、家では分かってたから…。

-普通の会話でも分かる感じなんですか?

かずみ 「危篤です」とか電話があっても「あ、まだだね。今回はいける」とか。なんの知らせもないとき、喪服に風を当てたりしたら電話がかかってくるとか。…そんな感じ。だから、みんなにも電話じゃないお知らせが来るもんだと思ってた。「そろそろかな」みたいな。

-北川さんはそういうのは分かります?

北川 私はチャンネルを入れないと分からないんですよ。うちの母はたぶん、かずみさんと同じような感じだったんじゃないかな。うちはですね、少し特殊で。口から(見えない世界と)繋がって、相手へのメッセージを喋るんですよね。恩人の方から家系について「雑巾体質の憑依体質ね」って言われたことがあるんですけど。うちの母は特にそれで。ちっちゃい頃から、相手が強い人だったりすると、エネルギーを真っすぐ受けて悪くなっちゃったり、高熱を出したりする感じだったんですよね。

-雑巾体質の憑依体質…憑依はまだ分かる感じがするけど

北川 雑巾体質っていうのは、良くも悪くももう、全部拾っちゃうんですよ。だから人混みに行けない、神社にも行けない。行くとすぐいろんなものを拾っちゃうから。今は大丈夫なんですけど。

「そこまでわかる?」って引いちゃう人もいて

-雑巾っていうと、掃除して回ってるっていうような?
北川 そうそう。どういうことかっていうと、見えないエネルギー体が「これをこの人に伝えてほしい」って、うちの母に言ってくるんですよ。でも初対面の人に伝えるなんて(相手の人は)気持ち悪いじゃないですか。でも伝えないと、こっちも具合が悪くなっちゃったりする。だから、そのことを伝える。すると、喜ぶ人もいれば、ぎょっとして怖がる人もいて。(エネルギー体からのメッセージを)「聞きたい」って言ってたはずなのに「そこまでわかる?」みたいな感じで引いちゃう人もいたり…ということがあったんですけど。

-それは死んじゃった人とかが「この子に伝えてほしい」とか言ってくるみたいな感じなんですか?

北川 そんな感じだったみたいですね。でも、うちの母はどちらかというとそのそっちの、見えない世界のほうを信じていないという感じだった。だから自分の頭がおかしいと思って、当時住んでいた埼玉の精神科に行ったんですね。母は「あなたは何でもないです」って言われて。それから…私が小学生のときも、母は原因不明の膠原病みたいな状態で、常に体調が悪かったんですよ。ガリガリで細かったうちの母が、男性の声で喋り出したり、大の大人4人で母を持ち上げようとしても持ち上がらないとか。そういうことを間近で見てたから、とんでもない世界だなと思って。
ちょっとこれはお祓いとかじゃだめ。どうしたら人生を変えられるかっていうところで、母は脳科学とか心理学とか宗教とかを徹底的にやって。で、私が小4のときに精神科に「ちょっと入院させてください」って言って。

-入院中も学んだんですね

北川 整えるっていうことをして、いろいろと腑に落ちて。母は「霊的な」というよりも「宇宙と自分と」っていうことを学んで。今はもうお陰様で元気になりました。母がそうやってやってきたから(雑巾体質ということにも)私も気をつけてるんですけど…わかりました?説明、笑

-めっちゃわかる!

北川 ですよね。アハハ!!


日頃は普通の町に暮らす人。だから勝手には視ない

-妊娠中に見えない世界と繋がりやすくなるということは…かずみさんは繋がりやすくなったんですか?。
かずみ パチンコばっかりしてました。

-ハハハハ!!
かずみ 繋がらないようにしたね。

-あ、そうか、繋がらないように。テクニックみたいなのもあるんですね。
かずみ そういう邪悪なものを持ってきて、繋がらないように、笑。

-あー!はいはい
北川 抜けちゃってる人は、大きくは影響を受けないんですよ。

-なるほどー!
かずみ 子どもの頃はそんなん(北川さんのお母さんみたいに、見えない世界と簡単に繋がっていた)だった。でもあとは「視てくれ」って言われて「はい!」って応えたらそのときにチャンネルが合うみたいな感じ。だからラク。

-チャンネルの合わせ方も、歳とともにだんだん学んでいく感じなんですかね。
かずみ お申し込みいただいたら「視てください」「はい」っていうふうに、なんか合う。勝手には視ない。
北川 縁がないと視えないんですね。その人と。タイミングとかもあって。

-かずみさんは今は紹介の人しか視ていないんですよね。
かずみ うん。紹介されずに来る人もたまにいるけど、全然通じない。

-へー!自分のゴーサインが出ないっちゅう感じかな。
かずみ 例えば、言ってほしいことを自分で決めちゃっている人とかは視えない。自分は日頃、普通の町に暮らす人だから、宇宙と交信ばっかりしてるような人も、もう視えないかな。…「神になりたいんです」って来た人がいて「どうしたらいいですか」って言うから、ケンタッキーとか食べて普通になってきてくださいって。

-一同 ワハハハハ!!

かずみ 普通になってきてくれって。

-その方、あとで「かずみさんがケンタッキー食べよっち言ったけん食べてきましたよ」って戻ってくるとか。

かずみ 「ケンタッキーとか食べていいんですかね?」みたいな感じだったね。笑

次回もユーモアたっぷりの真剣勝負!!「相談するときに必要な心構えとは?」
占い対談②へつづく…

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radiomintar@gmail.com


プロフィール

さとうかずみ
「視える家系」に生まれて幼少期から不思議な体験をしながら、それを普通のこととして暮らす。20年くらい前から頼まれれば占いをするようになり、その後10年ほどして別府での会社員生活を終了。旅をしながら手相占いやチャネリングをする「旅する占いkotan」として、国内各地で活動している。2021年から拠点を沖縄に移しつつ、時々別府を訪問。手芸が得意でアダンの帽子を編んだり、縫いものをしたり。温泉が大好き。
https://www.instagram.com/tabiura/

北川晶子(きたがわ・しょうこ)
見えないエネルギーに繋がることができる家系に生まれつく。九州の高原や山に魅せられ、25歳の時に関東から別府に移住。占いの場ではその人それぞれが持つ魂本来の波動をキャッチし、魂の言葉を代弁。相談者にメッセージの橋渡しをするコンサルタント的な役割をする。開運をサポートする勉強会や、個人セッションなどを開催。お菓子作りも得意で、発酵バターを使用したシナモンロールを販売することも。走ることが大好き。

https://shouko-kitagawa.com/

https://www.instagram.com/kitagawa_syouko/?hl=ja


Magazine Crew

三浦順子(あのね文書室)
ライター/インタビュアー。 大分県の片隅でドタバタと4人の子育て中。猫3匹と6人家族で暮らしています。元地方紙記者(見出しとレイアウト担当)。2019年、インタビュー記事を書きはじめました。2022年からは地方紙と専門紙の契約ライターもやってます。

https://www.instagram.com/nemuidesu?igsh=a2wwbHRkZnh2MDM2

戸倉江里
2012年東京より耶馬溪に移住。出身は京都府舞鶴市。写真家、編集者、制作業に携わる。お米と大豆と野良仕事 <とくら家の食べるもの> を夫と共に営む兼業農家でもある。お米の季節は <つどう、たんぼ> 開催。ワークショップでも援農でもない、一緒に体を動かして一緒にご飯を食べる時間をご一緒しましょ〜!

https://www.instagram.com/eritokura?igsh=MWdpY2kzcTdrOGN1NA==




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